様々な銘柄がある日本酒。その中のひとつ、菊水をご存知でしょうか?
今回は130年の歴史ある日本酒の銘柄「菊水」について、その歴史から種類や特徴、値段の相場や美味しい飲み方など「菊水」について詳しく紹介していきます。
目次
1.日本酒の菊水とは
菊水は新潟で造られる日本酒の銘柄。味の濃い料理にも合う美味しい日本酒で知られる菊水ですが、まずは菊水の製造元やその歴史についてみていきます。
1-1.酒造元について
菊水酒造は初代節五郎さんが16歳の時に叔父から酒の製造権利を譲り受け、明治14年(1881年)に酒屋を興したのがはじまりです。
昭和31年(1956年)、初代節五郎さんが酒屋を興してから75年の歳月を経て、四代目の英介さんの手によって菊水酒造株式会社が設立。その後、新潟地震などの災害に見舞われ一度は酒蔵を失いますが、後に新潟県新発田市で再出発し現在の菊水が確立されました。
1-2.菊水という名の由来
菊水とは、太平記の菊慈童(きくじどう)という能楽に起源があります。
この菊慈童の一説に、菊の水は不老長寿をもたらすものという表現が登場し、菊水はこの「不老長寿」に由来する銘柄なのです。
第二次世界大戦の当時、特攻隊の名称や尽忠報国の象徴として「菊」が広く知られましたが「菊水」という名称の起源は能楽で明治43年に商標登録されています。
2.菊水の種類と値段について
ここからは菊水の種類と特徴、値段の相場について紹介していきます。
※値段の相場はあくまで記事を更新した時点での値段となりますので、ご注意ください。
2-1.菊水の辛口
元祖新潟の辛口酒と言われる菊水の辛口。どんな料理にも合う日本酒をと開発された菊水の辛口は「食事とともに味わうお酒」をテーマとしているため冴えわたるキレと飲みごたえのある旨さが特徴です。
価格相場:985円(720ml)
(出典元:amazon.com)
評判
イカ刺しをあてに、またおせち料理と一緒に、など料理との相性がよく、辛口ではありますが辛すぎず飲みやすさがあります。
毎晩の晩酌を楽しみにしている方や、お歳暮に毎年選んでいる方もいるようで、また飲みたくなる味だと評判です。
2-2.菊水の純米酒
濃醇でありながら重さのない旨口の仕上がりとなっている菊水の純米酒は、燗上がりは菊水イチと言われており、食事とお酒をじっくりと楽しみたい人にオススメです。
冷やしても燗でも楽しむことができますが、オススメの飲み方は人肌燗で、味の特徴は酸味とコクが楽しめて、どんなおつまみにも合います。
価格相場:1104円(720ml)
(出典元:amazon.com)
評判
飲んでいても飽きにくく、リピートしたくなる魅力があります。
また自分で呑むだけでなく地元の祈願祭などでお供え用に持っていく方もいるなど、他の人にも勧めたくなる味わいだという口コミも多く、美味しい日本酒のわりにコスパがよいと評判です。
2-3.菊水の四段仕込
甘口の中でも違う甘口、と言われる菊水の四段仕込は、上品でやわらかい甘口酒。世間で日本酒の辛口が全盛期を迎えていた頃、あえて菊水から甘口を発売したのがこの四段仕込でした。
それまで常識だった甘口とは少し違い、多様化する食文化に対応できる「さらっとした甘さ」が特徴で、普段日本酒をあまり飲まない人にも飲みやすい日本酒となっています。
価格相場:985円(720ml)
(出典元:amazon.com)
評判
喉ごしまろやかで飽きないお酒、豚の角煮など濃い味の料理にもよくあいます。
価格も手ごろで、普段あまり日本酒を飲まない人でも飲みやすく家族にも大好評という口コミもあるほど。また甘口という特徴から女性にも人気があり、女性への贈り物としても最適な味わいです。
2-4.酒米菊水 純米大吟醸原酒
幻の酒米「菊水」から造られたお酒が、純米大吟醸原酒。名酒米「雄町」を親に持つ酒米「菊水」は、1945年に失われてしまった品種でした。
しかしわずか25粒残っていた種籾から奇跡の復活を果たし、50年ぶりに日の目を浴びることになったのです。
原酒ならではの芳醇な味わいと、菊水だからこそ味わうことのできる風味が特徴で、冷やして飲むのが最高の楽しみ方。豊かな香りとまろやかな米の旨味が、飲む人を楽しませてくれる、そんな逸品となっています。
価格相場:5,500円(720ml)
(出典元:amazon.com)
評判
帰省する時に家族へのお土産として、またお酒を好む親への誕生日プレゼントとして、日本酒が好きな人に喜ばれる贈り物としても高い評価を得ています。
お正月に向けて用意したり、自分へのご褒美だったりと、特別な日にも最適な逸品です。
2-5. 酒米菊水 純米大吟醸
ひとつ前に紹介した原酒と同様、酒米菊水の純米大吟醸も、25粒だけ残っていた幻の酒米「菊水」を種籾から復活させたお酒。価格は原酒よりお求めやすくなっていて、米の力を最大限まで引き出し、豊かな風味を楽しむことができるお酒に仕上がっています。
冷やして飲む、また常温で飲む方法をオススメします。香りとコクを楽しみながら、少しずつ飲むことでより深く「酒米菊水」を味わうことができます。
価格相場:2,149円(720ml)
(出典元:amazon.com)
評判
清酒が好きな人に特にオススメできる逸品で、実家や親しい友人への贈り物などにも最適なお酒です。
自分用に買ってスッキリとした飲み心地を堪能するという楽しみ方もオススメですが、誰かに贈っても満足してもらえること間違いなしでしょう。
コクと香りと飲みやすさを兼ねそろえているので、日本酒が好きな人にぴったりです。
2-6.菊水のお晩です
これぞ新潟の晩酌、これぞ越後の酒、淡麗辛口の秀逸な味わい。「お晩です」は菊水の地元新発田地方での挨拶「こんばんは」という意味で、まさに晩酌に最適なすっきりとした辛口が特徴です。
毎晩の楽しみにする人も多く、冷やしても燗でも常温でも、お好みの飲み方で楽しむことができ、キレのある味わいは、つまみとの相性も抜群で、一日の疲れを癒す晩酌のひとときを過ごせる逸品です。
価格相場:1,760円(1800ml)
評判
お燗で毎晩楽しんでいる、甘すぎず晩酌に最適な味わいだ、といった口コミも多く、やはり晩酌の定番として多くの人に愛されていることがわかります。
飲みやすさは、ほとんどの料理との相性の良さでもあり、ひとりでも夫婦でも、家族でも楽しむことができます。
口コミでも多くの人が「晩酌に」「お燗で」といった楽しみ方をしています。
3.菊水の季節限定品
ここまで紹介してきた菊水のラインナップは通年いつでも手に入れることができますが、菊水では季節限定の日本酒も取り扱っています。
夏限定の大吟醸生原酒
夏限定で手に入れることができる「大吟醸生原酒」は数量限定ではありますが、新潟県産米を40%まで磨き上げて丁寧に醸した大吟醸。暑い夏の日に、冷やして飲む一杯は格別です。
秋限定の純米吟醸ひやおろし
秋限定の「純米吟醸ひやおろし」は、前年の冬に仕込んだ酒に火入れを行い、夏の間じっくりと熟成し、秋にようやく出荷される秋限定のお酒です。
食欲の秋というように、美味しいものがたくさんある秋の食事に最適な味わいを楽しむことができます。冷やしてもよし、常温でもよし、旬の食べ物と一緒に最高のひと時を過ごせる逸品です。
冬限定の吟醸生原酒ふなぐち菊水一番しぼり
加水調整や加熱殺菌を一切行わず、しぼりたての味わいを楽しむことができます。
冬ならではの食と、ふなぐち菊水一番しぼりの相性は抜群です。香りとコクのバランスはどんなつまみとも相性がよく、牡蠣やカニなどの冬の味わいをさらに深く楽しむことができるお酒です。
(出典元:amazon.com)
4.菊水の購入方法
菊水の購入方法は3つあります。
実店舗で購入する方法と、ネット通販で購入する方法、そして電話で注文する方法です。
4-1.菊水が購入できる実店舗
種類によっては取り扱っていない場合もありますが、菊水の辛口などはスーパーなどのお酒コーナーでも購入することが可能です。
また新潟県内のセブンイレブンでは菊水を取り扱っている場合もあるため、新潟に遊びに行った時にはセブンイレブンをチェックしてみるのも良さそうです。
4-2.菊水が購入できる通販サイト
菊水の公式HPからも直接リンクが張ってある楽天市場とAmazon、あとはYahoo!ショッピングであれば菊水の商品を購入することができます。
菊水酒造公式オンラインショップ日本酒生活研究所としてネット通販にも力を入れています。
4-3.菊水を電話注文する方法
電話注文は10時から17時の間のみ受付可能となっています。
また土日祝と年末年始、お盆休みは営業していませんので、電話注文をする場合には注意が必要です。
5.菊水の美味しい飲み方・楽しみ方
菊水はお酒だけで楽しむよりも、食事と一緒に楽しむ方が美味しく飲むことができるお酒。一緒に楽しむ食事も、豚の角煮やイカの塩辛といった味の濃いものとの相性が良く、それぞれの良さや味わいを引き出してくれます。
4-1.マイナス5度で保管?
いつでも美味しい状態で日本酒を楽しみたいと思った時に、お店に行って新鮮なお酒を飲むことがあると思います。
しかし自宅で楽しみたい場合には、日本酒の鮮度を保つために保管方法にも気を付けなければなりません。
日本酒の保管は常温で暗所に保管することが一般的に知られていますが、実は火入れしていない日本酒の保管に最も適した温度はマイナス5度なのです。
マイナス5度で保管することで、日本酒の劣化を防ぐことができ、いつでも新鮮な日本酒を楽しむことができるようになります。
6.菊水の白キャップとは?
菊水の白キャップとは、その名前の通りキャップ部分が白色のお酒。菊水白キャップはしっかりした旨さとコクを味わうことができ、価格もリーズナブルな地元新潟の定番銘柄です。
なんでもない一日の終わりを飾る晩酌に、お食事と一緒に楽しむ一杯に、自然な味わいがどんな場面にもマッチします。
1800㎖で1600円ほどから入手可能ですので、毎日飲みにも最適です。
7.まとめ
歴史ある銘柄「菊水」は、料理との相性が良い日本酒として知られています。
晩酌を楽しみにするのも、誰かにプレゼントするのも、家族で飲むにも、どんな場面でも最適だという口コミも多く見ることができます。
種類豊富な菊水の中で、自分にぴったりのお酒を見つけるのも楽しそうです。