日本酒は、100mlあたり約100kcalのお酒です。ダイエット中は「おちょこ1杯あたりのカロリーは?」、「一合だとどのくらい?」など気になることもあるのではないでしょうか。
今回は、日本酒のカロリーについて詳しく解説。ほかのお酒と比較しつつ、日本酒を美味しく楽しむためのポイントをご紹介します!
目次
1.日本酒のカロリーは100gあたり103~109kcal
日本酒のカロリーは、100gあたり103~109kcalです。原料がお米の日本酒は「カロリーが高い」というイメージを持たれがち。まずは、日本酒とワイン、ビールなどのカロリーを比較してみましょう。
カロリー (kcal/100gあたり) | |
日本酒(純米酒) | 103 |
赤ワイン | 73 |
ビール(淡色) | 40 |
ウイスキー | 237 |
焼酎(単式蒸溜) | 146 |
【参考】文部科学省「第2章 日本食品標準成分表」
こうしてみると、カロリーはウイスキーが一番高く、次いで焼酎、日本酒と続くのがわかります。ただし、ウイスキーや焼酎、日本酒はアルコール度数が高いお酒です。
日本酒のアルコール度数が15度前後であるのに対し、ビールのアルコール度数は5度前後。ビールをジョッキでグビグビっと飲むことはあっても、日本酒を同じように飲むことは少ないですよね。ウイスキーや焼酎なども水割りやロックで飲むことが多く、1度に口にする量は限られてくるでしょう。
2.日本酒おちょこ1杯のカロリーは?
ここからは、以下の酒器を使ったときの日本酒のカロリーをみていきましょう。
- おちょこ
- 徳利
- ワイングラス
日本酒は、小さなおちょこで飲むことが多いお酒です。飲食店では、徳利(とっくり)に入って出てくるイメージも強いですよね。近年は、ワイングラスで日本酒を飲むスタイルも主流となってきました。ぜひ、お酒を飲むときの参考にしてください。
2-1.おちょこ1杯は約74~78kcal
おちょこには、2勺(約36nml)から5勺(約90ml)までサイズがあります。一般的に利用されるのは、小さな2勺のおちょこです。そのため、おちょこ1杯の分量は約72ml。カロリーは約74~78kcalになります。
2-2.徳利1本は約155~196kcal
徳利は、日本酒をおちょこに注ぐための酒器です。徳利には、一合徳利や二合徳利などのサイズがあります。
一般的に用いられるのは、一合サイズの徳利です。また、飲食店などでは「八勺燗(はっしゃくかん)」と呼ばれる徳利を使うケースも多々あります。八勺燗は、約150ml容量しか入らない徳利です。
八勺燗も含め、徳利1本あたりのカロリーは約155~196kcalになると考えられます。お店で徳利に入ったお酒が出てきたときの参考にしてくださいね。
2-3.ワイングラスで飲む日本酒は約72~87kcal
香り高い日本酒は、ワイングラスに注ぐとより華やかな香りを楽しめます。ワイングラスの老舗「RIEDEL(リーデル)」が推奨する分量は、グラスの底から指2本分の高さまで注いだ約70~80mlです。
そのため、カロリーは約72~87kcalになります。飲食店ではワインと同様に90~150mlで提供するスタイルも多く、その場合、1杯あたりのカロリーは90kcal以上になるでしょう。
3.カロリーを抑えつつ日本酒を楽しむポイント
カロリーは気になる!でも美味しいお酒は飲みたい。そんなときは、次のポイントに気を付けてみましょう。
- 空きっ腹で日本酒を飲まない
- おつまみはヘルシーなものを選ぶ
- 冷酒よりも熱燗で楽しむ
これらのポイントに気を付ければ、飲みすぎ防止につながりカロリーが抑えられます。また、ダイエット中であればあわせるおつまみにも気を配りたいところです。いつもつい飲みすぎてしまう、食べ過ぎてしまうという方は、ぜひチェックしてみてください。
3-1.空きっ腹で日本酒を飲まない
空きっ腹で日本酒を飲むと、アルコール分が急速に吸収されすぐに酔いが回ってしまいます。悪酔いや二日酔いにつながるだけでなく、ついつい飲みすぎ、食べ過ぎにつながってしまうため注意が必要です。
胃壁を保護するためにも、お酒を飲む前は軽く何か口にいれておきましょう。なかでも、チーズやナッツのような良質な脂肪を含む食材は、胃の粘膜が守られるだけでなくアルコールの吸収速度を抑えることができます。
3-2.おつまみはヘルシーなものを選ぶ
ダイエット中は、おつまみもカロリーの低いものをチョイス。飲酒時の体内では、食べ物よりアルコールのカロリー消費が優先されるといわれています。食べ物のカロリー消費は後回しになってしまうため、高カロリーのおつまみは特に注意が必要です。
おすすめは、高タンパク低脂質のおつまみ。定番の枝豆には、タンパク質だけでなく、ビタミンや食物繊維、ミネラルなどさまざまな栄養素が含まれています。
冷奴や刺身などもカロリーが低く、こっくりとした旨口のお酒からキレのある辛口酒まで、さまざまなタイプのお酒にあわせて楽しめますよ。
3-3.冷酒よりも燗酒で楽しむ
冷たいお酒は口当たりが良く、ついつい飲みすぎてしまいがちです。日本酒を飲むときのカロリーを抑えたいときは、冷酒よりも燗酒で楽しみましょう。温かいお酒は自然とゆっくり味わうようになり、飲みすぎを予防できます。
特に、米と米麹だけで造られる「純米酒」や、昔ながらの製法で造られる「山廃」などのお酒は、燗酒にするとさらなる魅力が広がります。燗酒は寒い冬だけのものと決めつけず、ぜひいろいろなシーンで味わってみてください。
まとめ
日本酒は、ビールなどに比べるとカロリーが高いお酒です。一方で、アルコール度数の高さから一度に口にできる量は限られます。
カロリーが気になるときは、低カロリーのおつまみをおともにゆっくり味わうのがおすすめです。飲みすぎ食べ過ぎを防ぐことができます。「ちょっとカロリーが気になるな」というときは、ぜひ工夫しながら美味しく日本酒を楽しんでくださいね。