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日本酒に含まれている栄養素は?美容面と健康面のメリットも解説!

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日本酒に含まれている栄養素は?美容面と健康面のメリットも解説!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

日本酒には体にうれしい栄養素が豊富に含まれています。米と米麹を発酵させるお酒ならではです。

美容成分も含まれる日本酒は、女性にもおすすめのお酒。今回は、日本酒に含まれる栄養素の数々と、健康と美容に関するメリットについてたっぷりとお伝えします。

1.日本酒に含まれている栄養素は?

米と米麹をアルコール発酵させる日本酒には、さまざまな栄養素が含まれています。アミノ酸やビタミン、ミネラル、有機酸など、その数は約120種以上。なかでも豊富な栄養素が「アミノ酸」と「ビタミンB6」です。

アミノ酸

アミノ酸は、アルコールのなかで日本酒にもっとも多く含まれています。日本酒の旨味やコクのもとになり「アミノ酸度」としてラベルに記載されることもある成分です。

旨味を感じさせるグルタミン酸、甘みを感じさせるグリシン、酸味のアスパラギン酸、苦みのプロリンなど、日本酒に含まれるアミノ酸は約20種類。アミノ酸度が高いほど味わいは濃く、少ないほど端麗に感じやすいといわれています。

また、アミノ酸は生活習慣病の予防効果も期待される栄養素。特に、日本酒には9種類の「必須アミノ酸」すべてが含まれています。

必須アミノ酸は体内で生成できないため、体外から意識的に摂取する必要がある成分です。アミノ酸不足は筋肉量の減少や身体の不調につながるため、美味しい日本酒で効果的に摂取できるのはうれしいですね。

ビタミンB6

お米を原料にする日本酒は、ビタミン類も豊富。なかでもビタミンB6は、筋肉や血液などの生成に欠かせない栄養素です。

ビタミンB6が不足すると、皮ふ炎や口内炎、貧血などを引き起こすといわれています。食品のたんぱく質をエネルギーへと変えるためにも、ビタミンB6の摂取が必要です。

2.日本酒は健康にも美容にもいい!

日本酒は、健康にも美容にもいいお酒です。「酒は百薬の長」というとおり、さまざまな効果が期待できます。

原料の米と米麹に由来する美容成分もたっぷり。それぞれの効果を知れば、日本酒を飲むのがさらに楽しくなりますよ。

2-1.日本酒の健康的なメリット

日本酒には「食欲増進」「血行の促進」「血圧管理・記憶力のサポート」などの健康メリットがあります。

食欲増進

日本酒には、食欲を増進させる働きがあります。食前酒として日本酒が振る舞われるのもそのためです。アルコールが適度に胃の粘膜を刺激し、胃酸の分泌を促してくれます。

とはいえ、空腹時に大量に飲む日本酒は悪酔いの原因に。あくまで適量であれば、その後の料理をより美味しく楽しめます。

血行の促進

日本酒に含まれる「アデノシン」は、血管を拡張させる働きがあります。血行が促進されるため、冷え性や肩こりにも効果的です。

日本酒を飲むと体がポカポカと温かく感じられるのも、日本酒ならではの効果。お酒は体を冷やしやすい飲み物ですが、日本酒は比較的体が冷えにくいといわれています。

緊張していた筋肉がほぐれることで、リラックス効果が得られることもうれしいポイント。1日の終わりにホッと心をときほぐしてくれる、癒しのお酒といえるかもしれません。

血圧管理・記憶力の改善をサポート

日本酒には、アミノ酸が鎖状につながった「ペプチド」が含まれています。ペプチドは、たんぱく質の分解や合成に関係する成分です。

ペプチドには血圧や血糖値を下げたり、免疫力を向上させたりといった働きがあります。また、記憶力の改善にも役立つのが特徴です。適度な飲酒が記憶力をサポートしてくれるのは予想外のうれしい効果ですよね。

2-2.日本酒の美容的なメリット

日本酒は「コウジ酸」と「フェルラ酸」による美容的なメリットを期待できます。

コウジ酸は、麹から生み出される成分です。コウジ酸の研究は、お酒を造る杜氏の手が白くきれいだったことをきっかけに始まりました。今では高い美白効果が認められ、化粧品にも使用されています。

天然由来の美白成分コウジ酸は、シミやソバカスの抑制に効果的。肌のくすみを防ぎ、透明感のある美肌づくりに役立つといわれています。

フェルラ酸は、米糠(こめぬか)から抽出されるポリフェノールの一種です。美容ポリフェノールともいわれ、メラニンの産生を抑える働きがあります。近年は肌荒れ改善効果も発見されるなど、美肌にうれしい効果が期待できる成分です。

3.日本酒の適量はどのくらい?

健康や美容にメリットがあるとはいえ、日本酒はお酒であることにかわりありません。飲みすぎれば体調を崩してしまいます。

特に、日本酒はアルコール度数の高いお酒です。ビールのアルコール度数が5度前後であるのに対し、日本酒のアルコール度数は15度前後。つまり、同じ分量を飲んでも、日本酒のほうがより多くのアルコールを摂取することになります。

厚生労働省が推奨するアルコール量を基準とすると、日本酒の1日の適量は1合(180ml)程度。体への負担を軽くするためには「やわらぎ水」と呼ばれるお水を合間に飲むのもおすすめです。

また、体がアルコールを分解する速度は人によって異なるもの。自分に合った量を見極め、休刊日をはさみながら楽しみたいですね。

まとめ

普段何気なく飲んでいる日本酒にたくさんの健康効果があると思うと、なんだかうれしいですよね。さらに美容に関する成分まで含まれているなんて、日本酒を選ぶ機会がさらに増えそうです。

日本酒の健康効果を得るためには、1日の適量を守ることも大切。自分に合った量を見極め、美味しく楽しい日本酒ライフを満喫しましょう!