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食事に寄り添う信州の銘酒。「渓流」を解説!

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食事に寄り添う信州の銘酒。「渓流」を解説!

渓流は、冷やから燗酒まで幅広い飲み方で楽しめる日本酒です。どんな料理とも相性がよく、家飲みスタイルで味わう食中酒にもおすすめ。辛口や甘口など、好みに合わせた銘柄を見つけられます。

こちらの記事では、渓流の魅力や種類を一挙ご紹介!ぜひ、信州の自然が生み出す日本酒の味わいをチェックしてみてくださいね。

1.日本酒の渓流とは

「渓流」(けいりゅう)は、1988年に遠藤酒造場で誕生したお酒です。1993年に「長野県清酒品評会県知事賞」を受賞すると、その後さまざまな鑑評会や品評会で高い評価を得ます。確かな酒質は海外でも評判を呼び、2004年には、国際的な品評会「モンドセレクション」で金賞に輝きました。

蔵の他の銘柄と同様に、その魅力は料理の味をじゃましないスッキリとした味わい。信州の地酒として地元で愛されるのはもちろん、今では全国の日本酒ファンから高い人気を得ています。

1-1.酒造元について

渓流を造る「遠藤酒造場」は、城下町の面影を残す信州須坂に位置する酒蔵です。創業は1864年(元治元年)。須坂藩御用達の酒蔵として創業した遠藤酒造は、「旨い酒造り」を継承し、現在まで多くの銘酒を誕生させてきました。

主要銘柄「渓流」をはじめに、「朝しぼり」「どむろく」「直虎」や「彗」と人気商品も多数。国内はもちろん、海外でも人気を集める酒蔵です。

酒蔵からすぐそばの臥竜公園は、春には一面がピンク色に染まる桜の名所。豊かな自然に包まれた蔵では、「のむ人を笑顔にしたい」という想いのもと日々真摯な酒造りが続けられています。

1-2.渓流という名の由来

「渓流」の名は、信州・須坂の豊かな自然と水の恵みがはぐくむ、清らかな味わいを表現したもの。昭和の時代に誕生した渓流は、今では信州を代表する地酒として全国で愛されています。創業時からの看板商品である「養老政宗」とともに、蔵を牽引している代表銘柄です。

2.渓流の種類と値段について

渓流は、手ごろな価格帯の本醸造から1本5,000円の純米大吟醸まで、幅広い種類が揃う銘柄です。超辛口や甘口など、味のカテゴリもはっきりしているため、好みに合わせた1本を見つけることができますよ。

2-1.大吟醸

精米歩合 酒米 価格
40% 山田錦 350ml

855円(税込み)

評判

「渓流 大吟醸」は、酒蔵の大吟醸の中でもひと味違う魅力を持つお酒です。高級酒米である兵庫県産の山田錦を、贅沢に40%まで精米。長野県限定の酵母であるアルプス酵母を使い、低温で26日間発酵させて仕上げています。

フルーティーな香りとすっきりした旨味は、和食との相性もばつぐん。海外のコンクールでは数多くの金賞を受賞し、確かな味わいが人気を得ている銘柄です。

渓流 大吟醸

(出典元:遠藤酒造場

2-2.純米大吟醸

精米歩合 酒米 価格
49% 国産米 720ml

5500円(税込み)

評判

渓流のなかでも「極み」の1本にあたる純米大吟醸は、国産米を手間暇かけて仕上げた蔵自慢のお酒です。開栓すると立ちのぼるのは、熟成した果実のような豊かな香り。口に含むと、コクのあるまろやかな旨味がいっぱいに広がります。

後味は渓流らしく、キリっと淡麗な味わい。金色に輝くラベルと木箱は高級感に溢れ、大切な方への贈り物にもおすすめの1本です。

渓流 純米大吟醸

(出典元:遠藤酒造場

2-3.渓流 極辛

精米歩合 酒米 価格
国産米 720ml

943円(税込み)

評判

日本酒の味わいをしめす日本酒度は+16。辛口ファンにぜひおすすめしたいのが「渓流 極辛」です。+16は、辛口日本酒の中でも上位ランクにあたる辛さ。すっきりしたキレのある味わいは、あっさりした料理の味わいをより一層引き立ててくれます。

ただ辛いだけでなく、米の旨味がいきた極辛は、冷やしても燗にしても美味しいお酒。ぜひ、それぞれの温度帯で異なる味や香りをお楽しみください。

渓流 極辛

(出典元:遠藤酒造場

2-4.純米吟醸生酒

精米歩合 酒米 価格
国産米 1800ml

3080円(税込み)

評判

「もっと飲みやすい日本酒を」というファンの声から生まれたのがこちらの生酒です。一般的な日本酒のアルコール度数は17~18%。他の酒類よりも高いアルコール度数は、日本酒が飲みづらいと言われる理由のひとつでもあります。

遠藤酒造場では、蔵人の技と徹底した温度管理で15%の生酒を開発。火入れしていないフレッシュな美味しさは、日本酒初心者や女性にもおすすめです。

渓流 純米吟醸生酒

(出典元:遠藤酒造場

2-5.渓流 辛口

精米歩合 酒米 価格
国産米 720ml

838ml(税込み)

評判

和食から洋食まで、どんな料理とも相性ばつぐん。料理の味を引き立ててくれる辛口の本醸造酒です。「2018年燗でおいしい日本酒アワード」では金賞を受賞。適度に温めることで、米の旨味がより一層広がります。

飲み飽きしない美味しさは、家庭料理に合わせる食中酒にぴったり。価格も手ごろで、いつもそばに置いておきたくなる1本です。

渓流 辛口

(出典元:遠藤酒造場

2-6.渓流 甘口

精米歩合 酒米 価格
国産米 1800ml

1777円(税込み)

評判

渓流は、淡麗辛口なお酒だけではありません。やさしい風味を持つ1本が、こちらの甘口日本酒です。のどごしはなめらかで、後口に残るのは品の良い甘み。米本来の豊かな旨味を感じることもできます。

1800mlが2本入る化粧箱も用意されているため、贈答用に渓流を贈りたいという時にもぴったりですよ。

渓流 甘口

(出典元:遠藤酒造場

3.渓流の購入方法

信州を代表する地酒「渓流」は、酒蔵に併設する実店舗と公式オンラインショップで購入できます。こちらでは、それぞれの情報をご紹介。ぜひ、購入時の参考になさってくださいね。

3-1.渓流が購入できる実店舗

渓流を造る遠藤酒造場では、渓流をはじめとする蔵の人気銘柄を取り揃えています。渓流のことを知りつくす販売スタッフのアドバイスを受けながら、お気に入りの1本を見つけたい方におすすめです。

遠藤酒造場 長野県須坂市大字須坂29 026-245-0117

3-2.渓流が購入できる通販サイト

遠藤酒造場は、公式オンラインショップも開設しています。ギフト商品も充実しており、御祝いのシーンに合わせた名入れボトルも購入可能。カタログギフトや飲み比べセットなど、バリエーションも実に豊富です。ぜひ好みに合わせた渓流を見つけてみてください。

遠藤酒造場

4.渓流の美味しい飲み方・楽しみ方

すっきりした味わいと飲み飽きしない美味しさが魅力の渓流は、日々の食事に合わせて楽しめる日本酒です。辛口はあっさりとした和食、甘口は洋食とも相性が良く、家飲みの楽しさを広げることができます。

4-1.-5度で保管?

購入した渓流の美味しさを長持ちさせるには、保存方法がポイントです。日本酒は、温度変化の影響を受けやすいお酒。保管にもっとも適した温度は、酵母の働きをストップさせる-5℃といわれています。

家庭用の冷蔵庫では難しい-5℃の温度帯も、日本酒専用の日本酒セラーなら設定可能。一度開栓した日本酒の味も、美味しいまま長期間キープできます。

日本酒セラーがない場合には、紫外線を避けた冷暗所での保管がおすすめ。日本酒は開栓すると、空気に触れることで酒質が変化してしまいます。横置きにすると空気に触れる面積が多くなるため、可能であれば縦置きで保管するように心がけましょう。

5.渓流の期間限定品

遠藤酒造場では、数量限定の「袋吊り搾り 渓流」を販売しています。袋からこぼれる雫を集めたお酒は、春の蔵開きで出される大人気の生原酒。白ワインのようなフルーティーな香りとフレッシュな甘みが特徴です。

また、紅葉を思わせる赤いボトルが印象的な銘柄が「秋吟」と「秋の純米」。華やかな香りと豊かなコクは、秋の味覚に合わせるお酒としてもぴったりです。

冬にはクリスマスラベルのセット品も販売されるなど、シーズンごとの商品も充実。四季折々に合わせた味わいを楽しむことができます。

6.まとめ

「のむ人を笑顔にしたい」という想いで造られる渓流は、気取らない味わいと確かな酒質が心地よい酔いを運んできてくれるお酒です。バリエーションも豊富で、料理やシチュエーションに合わせた1本を見つけることができます。

代表銘柄である渓流をきっかけに、酒蔵の他の銘柄を試してみるのもおすすめ。信州の自然そのものの澄み切った美味しさを、ぜひ味わってみてくださいね。