日本酒のお湯割りは、日本酒初心者やお酒を飲み慣れない方にもおすすめの飲み方です。お湯で割ることで全体のアルコール度数が抑えられ、口当たりもまろやかになります。
今回は、お湯と日本酒の割合や温度など、作り方のポイントをご紹介します。梅干をいれたおいしいアレンジなども、ぜひ参考にしてください。
目次
1.日本酒のお湯割りをおいしく作るためのポイント
日本酒のお湯割りをおいしく作るためのポイントは2つ。「割る度合い」と「温度」に気を付けることです。
1.アルコール度数は12度を目安に割る
2.割ったあとの温度は「ぬる燗(40度)」程度がおすすめ
基本をおさえておけば、あとはその日の気分、自分の好みにあわせてアレンジできます。それぞれ詳しくみていきましょう。
1-1.アルコール度数は12度を目安に割る
日本酒のアルコール度数は、15度前後が一般的です。加水調整されていない「原酒」と呼ばれるタイプはアルコール度数が高く18度近くになることもあります。
お湯割りにするときは、仕上がりのアルコール度数12度を目安に割ってみてください。お湯で味がぼやけすぎず、日本酒の風味や香りが感じられる1杯に仕上がります。
以下はアルコール度数12度に仕上がる日本酒とお湯の分量の目安です。「ちょっとアルコール感が強いな」と感じるお湯を足してみたり、「もう少し飲みごたえがほしい」というときはお湯を引いてみたりと、ここから加減してみてください。
日本酒のアルコール度数 | 15度 | 18度 |
日本酒の量 | 80ml | 約70ml |
お湯の量 | 20ml | 30ml |
アルコール度数 | 12度 | 12度 |
1-2.割った後の温度は「ぬる燗(40℃)」程度がおすすめ
日本酒は、温度によって香りや味わいが大きく変化するお酒です。お湯割りにするときも、温度を意識してみましょう。
おすすめは「ぬる燗」と呼ばれる40℃程度の温度帯。口当たりもやわらかく、ふんわりとした旨味と香りを楽しめます。
飛び切り燗 | 55~60℃ |
熱燗 | 50℃ |
上燗 | 45℃ |
ぬる燗 | 40℃ |
人肌燗(ひとはだかん) | 35℃ |
日向燗(ひなたかん) | 30℃ |
1-3.使用する日本酒は純米酒や本醸造酒がおすすめ
日本酒は、原料の米を削る度合いや製法でさまざまなタイプに分類できます。「純米酒」や「大吟醸」など、タイプごとに異なる味や香りが特徴です。
お湯割りにするときは、ラベルに「純米酒」または「本醸造酒」と書かれたタイプを選んでみてください。
「純米酒」は米と米麹のみで造られ、芳醇なコクと穏やかな香りが特徴的なお酒です。また「本醸造酒」は比較的リーズナブルで、キリッとした味わいのお酒が多くみられます。
これらのタイプはお湯割りにしても味がぼやけず、日本酒のおいしさとまろやかな風合いを楽しめます。どの日本酒を選ぼうか迷ったら、ぜひラベルの表記に注目してみてくださいね。
2.カンタンおいしい日本酒のお湯割りの作り方
ここからは日本酒のお湯割りの作り方をご紹介!「今日は軽く1杯やりたいな」「お湯割りで温まりたいな」というときは、ぜひチャレンジしてみてください。
作り方はいたってカンタン。好みのお酒を用意したら、まずはお湯を沸かしましょう。
2-1.50℃程度のお湯をつくる
温度計がないときは「50℃」といわれても悩んでしまいますよね。50℃の目安は「指を10秒ほどつけていられる」程度。とはいえ、お酒を飲むためにやけどをしてしまっては大変です。
おすすめは沸騰したお湯に、同量の水を合わせる方法。今回は鍋にお湯を沸騰させ、コップ6分目までお湯と水を半量ずつ入れました。
2-2.日本酒を注ぐ
あとはコップ8分目ほどまで日本酒を注ぐだけ。カンタンおいしい日本酒のお湯割りの完成です!
湯気からふんわりと立ち上る日本酒の良い香り。アルコール度数も適度に抑えられ、燗酒よりも飲みやすい1杯に仕上がります。
3.梅干を入れた日本酒お湯割りアレンジも
お湯割りのおすすめアレンジが梅干しを入れる飲み方です。梅の香りと日本酒の香りがマッチし、また違った味わいを楽しめます。最後は梅干を崩しながら飲んでもおいしいですよ。
まとめ
日本酒のお湯割りはアルコール度数が抑えられ、日本酒初心者にもおすすめの飲み方です。温度や割る度合いにこだわれば、自分好みの1杯ができあがります。
「燗酒とはまた違った楽しみ方で飲みたいな」「日本酒を割って楽しみたい」というときは、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。