しゅわしゅわと発泡するスパークリング日本酒は、おしゃれな見た目と飲みやすさが人気のお酒です。中でも、シャンパンを思わせる高級スパークリング酒は大切な方へのプレゼントにもおすすめ。ワインのようにフルーティーでアルコール度数の低い銘柄であれば、日本酒を飲み慣れない方でも美味しく楽しむことができます。
こちらでは、おすすめの高級スパークリング酒12選をご紹介します。ひとくちにスパークリング酒といっても、その個性は実にさまざま。ぜひお気に入りの1本を見つけてみて下さいね。
目次
1. プレゼントにオススメ!高級スパークリング日本酒
高級スパークリング日本酒は、シャンパンのような美しい泡と口当たり魅力です。シャンパンは門出を祝う酒として好まれ、贈り物に選ばれることも多いお酒。ハレの席にふさわしい華やかな味わいを持つスパークリング日本酒もまた、大切な方への贈り物に最適な1本です。
世界的評価の高い銘柄や女性に好まれる銘柄、個性あふれる1本まで、ここからはプレゼントにオススメの高級スパークリング日本酒をご紹介します。
1-1. 八鹿スパークリング NIJI
「八鹿(やつしか)スパークリング NIJI」は、八鹿酒造の伝統の技に、新たな発酵技術を取り入れて生まれたお酒です。
スパークリング酒へと姿を変えるのは、大分県九重町の自然が育む酒米で仕込んだ純米酒。美しい心作り、そして美しい酒造りのポリシーを代々受け継ぐ杜氏が7年の月日をかけて開発しました。
お米本来の優しい香りと芳醇な旨味、ほのかな酸味のあるスパークリング酒は、ベリー系のスイーツやチーズとの相性も抜群。フランス・パリで開催された「KURA MASTER 2019」では最高賞を受賞し、現地のソムリエから「泡が細かくエレガント」と称されたお酒です。
乾杯のシーンを華やかに彩る特別なスパークリング酒は、大切な方へのお祝いのプレゼントにもオススメ。ぜひシャンパングラスに注いでお楽しみください。
(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ)
1-2. 獺祭 純米大吟醸45 スパークリング
2018年にジュエル・ロブションとのコラボショップをパリにオープンし、近年はアメリカにも進出を果たした旭酒造の獺祭(だっさい)。米を丁寧に磨いて仕込む純米大吟醸はフルーティーで香り高く、日本酒ブームの火付け役にもなりました。
その獺祭の純米大吟醸を瓶内二次発酵させてできたのが、爽やかな炭酸が特徴のスパークリング日本酒。純米大吟醸の華やかな香りと、高級酒米・山田錦の米の甘みを存分に感じられるお酒です。
酵母が生きたまま瓶詰めされている獺祭のスパークリング酒は、劣化を防ぐためにも冷蔵保管が基本。シャンパンを思わせるボトルは女性からも人気が高く、獺祭の名前が入ったフルートグラスとセットでプレゼントするのもオススメです。
(出典元:旭酒造株式会社)
1-3. 水芭蕉 雪ほたか AwaSake
世界で初めて瓶内二次発酵によるスパークリング日本酒「MIZUBASHO PURE」(水芭蕉ピュア)を完成させた永井酒造。中でもご紹介する「水芭蕉 雪ほたか AwaSake」は、幻の酒米とも呼ばれる地元産の「雪ほたか」で仕込まれたお酒です。
世界のトップシェフからも評価の高いスパークリング酒は、優しくエレガントな味わい。フルートグラスに注げば、シルキーな一筋の泡とともに華やかな香りが立ち上ります。
川湯村の太陽と水、風土によって育まれた雪ほたかは、品質だけでなく希少性も高い酒米です。そのため、数が限られるスパークリング酒は日本酒好きにも喜ばれる1本。専用のブルーボックスも美しく、特別な方への贈り物に最適な銘柄です。
(出典元:永井酒造株式会社)
1-4.南部美人 あわさけ スパークリング
瓶内二次発酵の「南部美人 あわさけ スパークリング」は、岩手県の南部美人で造られています。シャンパンのようなおしゃれな瓶も目を引きます。
クセが少なくほのかな吟醸香で、口当たりもいいですが、きめ細かくさわやかなスパークリングらしい酸味のあとに、しっかりと米の旨味を感じることができる日本酒です。
「南部美人 あわさけ スパークリング」は、2020年の東京オリンピックの乾杯酒を目指さないかと、一般社団法人awa酒協会の理事長から声をかけられ生まれました。SAKE COMPETITIONスパークリング部門で2017年、2018年と2年連続第1位に輝いています。
(出典元:株式会社南部美人)
1-5.MIZUBASHO PURE 瓶内二次発酵
「MIZUBASHO PURE 瓶内二次発酵」は、世界の有名なシェフたちが「初めての食感」と驚いたスパークリング清酒です。群馬県の永井酒造で造られています。なんとできあがるまでに10年もかかりました。
チェリーやライチのような香りで、シルキーな泡が特徴。上品な米の旨味は、料理と合わせても邪魔をしません。特別な日のお祝いに並べたい1本です。
(出典元:永井酒造株式会社)
1-6.八海山スパークリング 発泡にごり酒
有名な八海山にもスパークリングがあります。「八海山スパークリング 発泡にごり酒」は、新潟県の八海醸造で造られています。
少し甘口でクリーミーな泡立ちが特徴ですが、炭酸が強めなので後味はすっきり。アルコール度数は15度と高めですが、スパークリングなので日本酒が苦手な人でも飲みやすく、初心者や女性にもおすすめ。
食事中に飲むのもありですが、食後のデザート酒として、ドライフルーツやナッツなどをつまみに楽しむのもおすすめです。
(出典元:八海山公式サイト)
1-7. 武蔵野 スパークリング リジェール
「武蔵野 スパークリング リジェール」は、純米酒にガスを注入して造ったお酒です。製造する麻原酒造は、日本酒だけでなく地ビールや地ワイン、リキュールなどを醸造するブリュワリー。多彩なラインアップが揃う直営店舗・越生ブリュワリーでは試飲を楽しむこともできます。
フランス語で田園の意味を持つリジェールは、「SAKE COMPETITION 2017」で銀賞を受賞。甘酸っぱく爽やかな口当たりで、どんな料理とも相性が良いのが特徴です。
アルコール度数も8度と低めなため、日本酒を飲み慣れていない方へのプレゼントやパーティーに持ち寄る1本としても最適。ぜひしっかりと冷やして、日本酒の美味しさと微発泡の口当たりをお楽しみください。
(出典元:はせがわ酒店 )
1-8. あべ 僕たちの酒 Vol.5 スパークリング
ネーミングが印象的な「僕たちの酒」は、新潟県の酒蔵・阿部酒造が1年に一度、その年の酒造りを振り返り試験醸造するお酒です。
1804年の創業から酒蔵に受け継がれているのは、親から子へと代々酒造りの方法を伝える「内杜氏」というシステム。「僕たちの酒」は、そんな蔵へ集う若き蔵人たちの一年の集大成でもあります。
Vol5.となる1本は、シリーズ初めてとなるスパークリング酒。当初目指していたロゼ色には仕上がらなかったものの、他のスパークリング酒と一線を画すドライでキレのある味わいが魅力です。
瓶内二次発酵に挑戦したお酒は、蔵元曰く「絶対吹く」スパークリング酒とのこと。「くれぐれも開栓には気を付けて…」と一言添えて、ぜひオリジナリティあふれる1本をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
(出典元:大阪屋酒店オンラインショップ)
1-9. 真澄 スパークリング
瓶内へ酵母を戻し再発酵させるという、本格的なシャンパーニュ製法で造られているスパークリング酒。1本1本ルミアージュ(動瓶)した後にデコルジュマン(澱抜き)を行い、1年半以上熟成させたお酒はグラスの中でシャンパンゴールドに輝きます。
きめ細やかな泡とともにお米の風味がふわりと漂うスパークリング酒は、和食にぴったりの味わい。品の良い香りとともに、長野県産の上質な酒米・金門錦の旨味が感じられるのが特徴です。
熟成期間が必要なため販売までに時間のかかるスパークリング酒は、酒蔵が「年々進化を遂げている」と語るお酒。ハレの日を祝う酒としてぜひおすすめしたい1本です。
(出典元:宮坂醸造株式会社)
1-10. 楯野川 純米大吟醸 フェニックス スパークリング
楯の川酒造とフランスのロックバンド・フェニックスのプロジェクトで生まれたスパークリング酒です。
瓶内で二次発酵させるスパークリング酒は、生酒のため通常は低温管理が基本のお酒です。しかし、フェニックスは海外でも楽しめるように常温保管を重視。タンク内で二次発酵を済ませ澱が絡まない状態で瓶詰めした後に、火入れを行う独自の製法で造られています。
プロジェクトのきっかけとなったのは、フランス・パリで日本酒や日本食を広める活動をしていた黒田利朗さんと、日本酒愛飲家であったバンドメンバーとの交流。メンバーと日本酒の架け橋となった黒田さんは、2017年2月に惜しくもご逝去されます。メンバーが「楯野川」を愛飲していたこともあり、黒田さんへの敬意と感謝を表すお酒としてスパークリング酒は誕生しました。
メンバーの好みに合わせ弱炭酸で仕上げられたフェニックスは、ガス圧は一般のスパークリング日本酒の半分程度。甘みと酸味のバランスに優れ、クリアな飲み口が乾杯にぴったりのお酒です。
(出典元:楯の川酒造株式会社)
1-11. 木戸泉 純米アフス スパークリング
「木戸泉(きどいずみ)」のスパークリング酒は、白ワインのような爽やかな酸味が持ち味です。泡はきめ細かく、グラスに注ぐとフルーティーな香りが広がります。
米と米麹だけを用いた純米生酒ならではの、豊かな旨味も魅力的です。開栓時は泡が噴き出さないように、蓋の開け閉めを繰り返しながらガスを抜いてくださいね。
(出典元:木戸泉酒造株式会社)
1-12. 陸奥八仙 8000 DRY SPARKLING BRUT NATURE(ドライ・スパークリング ブリュット・ナチュール)
青森県の酒蔵、八戸酒造が造るスパークリング酒はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造るお酒です。酒米は2017年に誕生した地元産の鳴子帽子を使用。仕込みには白麹が用いられています。
シャンパーニュを造るドサージュ(加糖)の工程では、デコルジュマン(澱抜き)で目減りした液量を補うとともに、酸味とのバランスをとるため甘みのあるリキュールが追加されます。しかし、「陸奥八仙 8000 DRY SPARKLING BRUT NATURE」は甘みを加えないノンドサージュ。加糖していないため、米本来の旨味が生きたスパークリング酒に仕上がるのです。ラベルに記された「Brut Nature」(ブリュット・ナチュール)は、同じようにノンドサージュで造られるシャンパーニュにも表記されているんですよ。
シャンパーニュは門出の祝いに贈られることの多いお酒。透明感のある泡酒「陸奥八仙」もまた、おめでたいシーンにぴったりのスパークリング日本酒です。
(出典元:佐野屋)
まとめ
日本酒の新しい価値を確立させたともいえるスパークリング日本酒は、これまで日本酒を飲まなかった方や海外の方からも人気を集めるお酒です。美しいボトル、ワイングラスやフルートグラスに注ぐスタイル、合わせる料理を選ばない米由来の味わいと、多くの魅力にあふれています。
中でも、素材や製法にこだわった高級スパークリング日本酒は、お祝いの乾杯やプレゼントにぴったり。ぜひ、日本酒の美味しさと発泡感が融合した新しい味わいをお楽しみください。