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日本酒の1日の適量はどのくらい?適量で日本酒を楽しもう!

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日本酒の1日の適量はどのくらい?適量で日本酒を楽しもう!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

日本酒の1日の適量はどのくらい?と気になったことはないでしょうか。「百薬の長」といわれるお酒も、飲みすぎると体調不良につながってしまいます。

今回は、日本酒の1日の適量や、お酒に含まれるアルコール量の計算方法などを紹介します。日本酒をおいしく適量で楽しむための飲み方もぜひ参考にしてください。

1.日本酒の適量はどれくらい?

昔から「百薬の長」ともいわれるお酒。とはいえ、飲みすぎると体調を崩してしまいますよね。まずは日本酒の1日の適量を確認していきましょう。

1-1.純アルコール量の適量は「1日20g程度」

日本酒をはじめとするお酒には、アルコールが含まれています。厚生労働省の発表によると、適量とされるアルコール摂取量は、1日あたり約20gです。

また、アルコールの代謝能力が低い方は、20gより少ない量が適量とされています。65歳以上の高齢者や女性なども同様です。

参考:厚生労働省「アルコール」

純アルコール量の計算方法

お酒に含まれるアルコール量は、以下の式で計算できます。

純アルコール量(g)=お酒の量または摂取量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコール比重)

例えば、アルコール度数15%の日本酒を1合(180ml)飲んだ場合の総アルコール量は、21.6gです。

180ml×0.15×0.8=21.6g

この計算式を使えば、ビールやワインなどの総アルコール量も算出できます。普段飲んでいるお酒のアルコール量が気になったときは、ぜひチェックしてみてくださいね。

1-2.日本酒の適量は1日1合(180ml)が目安

アルコール量の適量をふまえると、日本酒の適量は1日1合(180ml)程度と考えられます。これは、日本酒のアルコール度数が15%だった場合の数字です。

日本酒のアルコール度数は15~16%が一般的ですが、「原酒」と呼ばれる加水調整していない日本酒のなかには、アルコール度数が18%以上のものもあります。

その場合、1日の適量は150ml前後です。いずれも1合を超えると適量をオーバーしてしまうことを覚えておきましょう。

1-3.日本酒と他のお酒の適量の比較

日本酒と各お酒の適量の比較
日本酒と各お酒の適量の比較

日本酒のアルコール度数が15%であるのに対し、ビールのアルコール度数は5%が一般的です。前述した計算式に当てはめると、適量は1日あたり中瓶1本(500ml)程度になります。

一方で、アルコール度数の高いウイスキーの適量は、日本酒の半分以下です。アルコール度数が高いぶん、日本酒のようにそのまま飲むだけでなく、ロックやソーダ割などで楽しむ機会も多くなるでしょう。

2.日本酒を適量で楽しむための飲み方

「適量はわかっていても、ついつい飲みすぎてしまう」というときは、飲み方に気を配ってみましょう。飲みすぎをおさえながら日本酒をおいしく楽しめます。

2-1.小さな酒器で適量を楽しむ

日本酒を適量で楽しむためには、酒器にひと工夫。ぐい呑みのような大きな酒器ではなく、小さなおちょこを選んでみましょう。少しずつ飲むことで酔いがゆるやかになり、悪酔いも防げます。

とっくりに日本酒を入れ、おちょこに注ぎながら味わうのもおすすめです。1合サイズのとっくりなら、1日の適量を把握できます。とっくりとおちょこをセットで用意すれば、家飲みタイムがより楽しいものになりそうですね。

おちょこ

2-2.和らぎ水を取り入れる

和らぎ水(やわらぎみず)とは、お酒の合間に飲む水のことです。洋酒の合間に飲む「チェイサー」にあたります。

アルコール度数の高いお酒を一度に飲むと、体内のアルコール濃度が上がり、悪酔いや体調不良につながります。酔った勢いで、ついついお酒を飲みすぎてしまうこともあるのではないでしょうか。

和らぎ水には体内のアルコール濃度を下げ、二日酔いの原因となる有害物質の排出を促す働きがあるといわれています。悪酔いや飲みすぎを防ぐ作用もあるため、日本酒を楽しむときは和らぎ水を用意しておきましょう。

和らぎ水

2-3.水や炭酸で割って飲む

アルコール度数の高い日本酒は、水や炭酸で割るのもひとつの楽しみ方です。アルコール度数が下がり、胃腸への負担も軽くなります。

ソーダやジュースなどで割れば、お家でも手軽に日本酒カクテルが味わえます。適量を守りつつ、ぜひ自由なスタイルで日本酒を楽しんでみてください。

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2-4.おつまみと一緒に楽しむ

日本酒を楽しむときは、おつまみを用意しましょう。日本酒だけではアルコールがすぐに吸収され、酔いが早く回ってしまいます。あらかじめ軽食をつまんでおくのもおすすめです。

枝豆や冷奴といった定番おつまみに、刺身や鍋物、揚げ物と日本酒は食事と合わせておいしいお酒です。好みのおつまみをパートナーに、ゆるりと日本酒を楽しむ習慣を付けたいですね。

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2-5.アルコール度数の低い日本酒で楽しむ

近年は、アルコール度数10%ほどの低アルコール日本酒が販売されています。味わい軽やかで飲みやすい低アルコール日本酒は、日本酒ビギナーにもおすすめです。アルコールの摂取量を抑えながら日本酒を楽しめます。

シュワッとしたスパークリング酒のほか、乳酸菌飲料のような甘酸っぱいにごり酒などタイプはさまざま。低アルコール酒に目を向けると、日本酒選びがより楽しくなりますよ。

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まとめ

日本酒の適量は、1日あたり1合程度です。ビールやチューハイなどに比べアルコール度数が高いぶん、1日の適量は少なくなります。

日本酒にはアルコール度数の高い原酒や低アルコールタイプがあること、炭酸割などで飲むスタイルがあることを参考に、自分に合った適量をおいしく楽しんでくださいね。