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鯨のラベルでおなじみ。土佐を代表する「酔鯨」を解説!

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鯨のラベルでおなじみ。土佐を代表する「酔鯨」を解説!

淡麗辛口な味わいが食中酒におすすめの日本酒、「酔鯨」(すいげい)。クジラの尾ひれが描かれた酔鯨は、料理と一緒にお酒を酌み交わす風習が残る高知県のお酒です。吟醸酒や純米酒など種類も幅広く、日本酒好きから高い人気を得ています。

こちらの記事では、酔鯨の特徴や種類、限定酒などをご紹介!購入できる実店舗や通販サイトも記載しているので、ぜひ参考になさってください。

1.日本酒の酔鯨とは

酔鯨(すいげい)は、南国土佐を代表する淡麗辛口の日本酒です。高知県は、古くから料理と一緒にお酒を楽しむ習慣がある地域。食中酒として好まれてきた酔鯨は、おだやかな香りとキレのある飲み口が特徴です。

なかでも「HIGE END COLLECTION」は、名だたる品評会で金賞を受賞したトップブランド。日常に寄り添う食中酒からプレミアム日本酒まで、幅広いシーンに合わせた好みの1本を見つけられる銘柄です。

1-1.酒造元について

酔鯨酒造は、高知県高知市に位置する酒蔵です。創業当初は酒造りに苦戦するものの、昭和60年に土居治氏が杜氏に就任。新たに始めた吟醸酒作りで、全国へ認められる酒へと酒質を向上させていきました。

2018年には、土佐市内に最新醸造設備を導入した新たな酒蔵を建設。土佐蔵・長浜蔵それぞれに「SUIGEI STORE」を併設し、限定酒の試飲やオリジナルグッズの販売、ノンアルコールスイーツの提供など、酔鯨の新たな世界を広げています。

酔鯨

1-2.酔鯨という名の由来

酔鯨が生まれたのは、今から約50年前。初代蔵元は、現代の蔵元・大倉広邦氏の祖父にあたる人物でした。「酔鯨」という企業名は、初代蔵元と山内家との交流から生まれたもの。土佐藩第15代藩主の山内容堂氏が「鯨がいる海の酔っ払い殿様」を意味する「鯨海酔候」(げいかいすいこう)を名乗っていたことから、酒蔵は「酔鯨」の名を譲り受けることとなりました。

初代蔵元もまた、大酒飲みのお酒を愛した人物。ラベルに描かれたクジラの大きな尾びれと”Enjoy SAKE Life”の文字には「鯨が水を飲むように豪快にお酒を飲みほしてほしい」という初代蔵元の想いが息づいています。

2.酔鯨の種類について

酔鯨は、本醸造酒から純米大吟醸まで豊富な種類が揃う日本酒です。価格も2,000円台から20,000円台まで幅広く、好みに合わせた1本を選ぶことができますよ。

2-1.特別純米酒(純米酒)

精米歩合 酒米 酒米 価格
55% 酒造用一般米 1800ml:2585円(税込)

評判

酒米の個性を見極めた仕込みと、徹底したもろみ管理によって生まれた純米酒です。素材の良さを引き出すため、一粒の酒米を半分近くまで精米。低温タンクで保存したお酒は出荷の度に瓶詰めされているため、フレッシュな味わいが生きています。

酔鯨特有のキレの良さに米の旨味があいまった純米酒は、日々の食中酒にぴったり。どんな料理とも相性がよく、日常に寄り添ってくれる銘柄です。

酔鯨

(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ

2-2.兵庫山田錦50%(純米大吟醸)

精米歩合 酒米 酒米 価格
50% 山田錦 1800ml:4400円(税込)

評判

酒米の最高峰となる兵庫県産山田錦を、50%まで磨いて仕込んだ1本です。味わいと香りのバランスに優れ、酔鯨らしく後味はすっきり。和食だけでなく、洋食に合わせても美味しさが引き立ちます。

「純米大吟醸をより身近に」をテーマに生まれたお酒は、コストパフォーマンスにも優れた1本。高品質の純米大吟醸を2,000円台から楽しめるのはうれしいですね。

酔鯨

(出典元: IMADEYA ONLINE STORE

2-3.高育54号(純米吟醸)

精米歩合 酒米 酒米 価格
50% 吟の夢 500ml:1320円(税込)

720ml:1650円(税込)

1800ml:3300円(税込)

評判

高知のオリジナル酒米「吟の夢」で仕込んだ純米吟醸です。「吟の夢」は、さまざまな試験を繰り返し高知県で初めて誕生した酒造好適米。「高育酒54号」は、育種過程の試験番号になります。

栓を開けるとほのかに立ち上るのは、柑橘系の爽やかな香り。お刺身のような淡白なお料理の美味しさを、より一層引き出してくれる銘柄です。

酔鯨

(出典元:amazon

2-4.吟麗 SUMMER(純米吟醸)

精米歩合 酒米 酒米 価格
50% 吟風・松山三井 720ml:1551円(税込)

1800ml:2937円(税込)

評判

「SUMMER」の名のとおり、吟麗シリーズの夏の限定商品です。通常の「純米吟醸 吟麗」との違いは、使用している熊本酵母。通常の吟麗はKA-1という名の酵母ですが、こちらにはよりすっきりした味わいに仕上げるKA-4酵母が使用されています。

夏にぴったりのクリアなグリーンボトルに描かれるのは、青い海を漂うクジラの白い尾ひれ。販売期間は4月中旬~7月末までと、夏のみ味わえるさわやかな風味の酔鯨です。

酔鯨

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-5.純米 香魚(純米酒)

精米歩合 酒米 酒米 価格
70% 吟の夢 720ml:1485円(税込)

評判

「香魚」(こうぎょ)とは、清らかな水を好む鮎のこと。鮎に合わせた美味しい純米酒には、清流「野根川」の伏流水と高知県産の酒米が使用されています。

口に含むと広がるのは、塩焼きの鮎を引き立てるようなしっかりとした味わい。売り上げの一部は、野根川流域の自然保護活動に充てられます。常温または少し冷やした温度帯で、鮎を味わいつつゆっくりと楽しむのがおすすめです。

酔鯨

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-6.吟麗(純米吟醸)

精米歩合 酒米 酒米 価格
50% 吟風 300ml:649円(税込)

720ml:1551円(税込)

1800ml:2937円(税込)

評判

「吟麗」は、酔鯨が初めて販売した吟醸酒です。使用する酒米は、北海道産の吟風(ぎんぷう)。一粒を50%まで精米し、麹(こうじ)とともに低温でじっくりと熟成されています。

米の旨味に酔鯨特有の酸味が加わった吟麗は、ふくよかな味わいとキレの良さが魅力。香りはおだやかで、料理の旨味を引き立てる仕上がりとなっています。

酔鯨 吟麗

(出典元:amazon

2-7.象 Sho(純米大吟醸)

精米歩合 酒米 酒米 価格
40% 八反錦 720ml:5500円(税込)

評判

「象」(しょう)は、酔鯨の最高級酒「ハイエンド・コレクション」シリーズのひとつです。広島県産の酒米「八反錦」を40%まで磨き上げ、淡麗辛口の大吟醸に仕上げています。

低温でじっくりと熟成した大吟醸は、品の良い香りとキレの良さが持ち味。きりっと冷やせば、より一層米の旨味が引き立ちます。素材の良さをいかした和食はもちろん、イタリアンやフレンチのような洋食と合わせるのもおすすめです。

酔鯨 象

(出典元:amazon

3.酔鯨の購入方法

酔鯨は、酔鯨特約店と通販サイトで購入することができます。確かな品質の酔鯨を味わうためには、以下の実店舗と通販サイトでの購入がおすすめです。

3-1.酔鯨が購入できる実店舗

酔鯨酒造では、品質管理を徹底した特約店での購入を推奨しています。なかでも、純米大吟醸酒や純米吟醸酒の一部は、品質維持のために蔵元が特約店へ直接届けるほど。

以下の実店舗は酔鯨に関する知識も深く、冷蔵保管も徹底しているため、酒蔵の求める味わいそのままの酔鯨を購入できますよ。
取り扱い店舗一覧

3-2.酔鯨が購入できる通販サイト

酔鯨を通販サイトで購入する際には、確かな品質管理を徹底しているショップを選ぶのがおすすめです。大手通販サイトで購入できる商品もありますが、なかには正規価格でないものもあるので注意しましょう。

酔鯨オンラインショップ

お酒の通販 – いまでや

横浜君嶋屋オンラインショップ

4.酔鯨の美味しい飲み方・楽しみ方

「日常の食卓にふさわしい食中酒を」という酒蔵の想いがこもった酔鯨。美味しく楽しむためには、保管方法がキーポイントになります。お好みの料理を用意して、ぜひ酒蔵が目指す酔鯨の味わいをお楽しみください。

4-1.-5度で保管?

酔鯨酒造では、オフィシャル店舗、特約店ともに-5℃以下での冷蔵保管を徹底しています。-5℃の低温は、酵母の働きをストップさせる日本酒の保管に最も適した温度帯。-5℃をキープできる日本酒セラーであれば、購入した酔鯨をいつでも美味しく楽しむことができます。

一度開栓した日本酒も美味しいまま保管できるため、バリエーション豊富な酔鯨を少しずつ飲み比べすることも可能。日本酒セラーがない場合には、紫外線を避け、温度変化のない冷暗所で保管するのがおすすめです。

5.酔鯨の期間限定品

酔鯨では夏と秋、それぞれに季節の限定品を販売しています。夏の限定品となるのが、前述した「吟麗 Summer」と「なつくじら 原酒」。きらめく海を思わせるラベルデザインの「なつくじら」は、暑い日にぴったりのスッキリ辛口の味わいです。

「秋あがり」は、冬場に仕込んだお酒を氷温貯蔵した吟醸酒です。ひと夏を寝かせた酔鯨は、秋だけの特別な味わい。サンマやキノコ料理など、秋の味覚に合わせてお楽しみください。

6.まとめ

新鮮な素材を使った郷土料理を、お酒を酌み交わしながら楽しむ高知県。「酔鯨」は、お酒を愛する高知の文化が育んだ究極の食中酒です。

コストパフォーマンスに優れた純米酒から季節の限定品、高級酒まで味わいもさまざま。ぜひ自分の好みに合わせた1本を見つけて、淡麗辛口酒の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。