株式会社中善(本社所在地:長崎県東彼杵郡波佐見町/代表取締役:中尾善之、以下「中善」)のオリジナルブランド「zen to」(ゼント)から、中華可菜飯店・五十嵐可菜氏監修の『餃子皿』、唎酒師・伊藤ひいな氏監修の酒器『てのひら湖』を2024年7月11日より発売いたします。
日本有数の陶磁器の産地として知られる長崎県波佐見町。中善は1917年にこの地で窯業を開業し、江戸時代から続く波佐見焼の技術と精神を継承してきました。創業100周年を機にオリジナルブランド「zen to」を立ち上げ、肥前地区(長崎、佐賀のやきもの産地の総称)の技術とその可能性を次世代に伝えるべく、多様な磁器を提案。これまでに17名の監修者を迎え、計8回のリリースを行ってきました。
今回は、90年代生まれの二人の監修者を迎えました。東京・永福町「中華可菜飯店」のオーナーシェフ・五十嵐可菜氏と唎酒師・伊藤ひいな氏です。両氏とは2022年からプロジェクトをスタートさせ、自由な発想でアイデアを出していただきながら、サンプル制作を重ねてきました。こうして完成したのが、五十嵐氏による高台付きの『餃子皿』、伊藤氏による酒器『てのひら湖』です。どちらも「zen to」のブランドディレクターでエンジニアの阿部薫太郎が、持ちやすさと使い勝手にこだわって設計しました。
食べること、飲むことを通して、誰かの幸せに寄り添う。そのような思いが強い両氏のクリエイティビティと肥前地区のやきもの技術にご注目いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
五十嵐可菜『餃子皿』
材質:半磁器/サイズ:横245・縦145×高さ40mm/カラー:ウグイス、アイボリー/2,970円(税込)
◾ 五十嵐可菜よりコメント
私は普段から高台付きのお皿ラバーでして、お店でも家でもよく使います。ですがこの高台付き皿というものは、一点ものが多かったり、高台が高すぎると何を盛るかのハードルも上がってしまったりして、実はなかなかの曲者だったりします。今回は”料理に寄り添ってくれる高台付きのお皿”を自分の中で一つのテーマとして考えました。形は町中華でよく餃子が盛られているあの楕円形の愛おしいフォルムをイメージしながら、理想的な曲線について何度も議論し、このような形となりました。個人的には、うぐいすの方には皮がもっちもちの水餃子を、アイボリーの方にはこんがりきつね色のついた焼餃子なんかを是非のせてみて欲しいです。中華な食卓がいっそう華やぎますように。
◾ 五十嵐可菜 プロフィール
1991年北海道生まれ。京都造形芸術大学在学時に偶然受けた精進料理の授業で、恩師の「料理はいちばん儚い芸術」という言葉に心打たれ、料理の道を志す。数年間にわたり中華料理店で修行後、2021年東京都永福町に「中華可菜飯店」オープン。「健全でヘルシーな中国料理」を届けることをモットーに、肩の力を抜いて楽しめる中国料理を提供する(2024年7月にはプロデュース店である”中華可菜点心”がオープン予定)。
https://www.instagram.com/chukakana_hanten/
伊藤ひいな『てのひら湖』
材質:磁器/サイズ:飲み口直径75・底直径55×高さ60mm/1,980円(税込)
◾ 伊藤ひいなよりコメント
「てのひら湖」に日本酒を注ぐと、自分だけの癒しの湖が生まれます。まるで、どんな世界が広がっているんだろうと、中を覗き込みたくなる青く澄んだ湖のよう。外側は白色でスタイリッシュな線が美しく、内側は底面に向かうほどパステルブルーが濃くなり、柔らかい丸みが相まって、まるで湖面を見ているような感覚に。ほど良い重みがあることで、自分の手に馴染みます。あえて高台を無くしたことで、手のひら全体で一体感のある持ちごこちを感じられます。また洗った後の水切れが良く、お手入れを気にせず気楽に使えることを大切にしました。重ねた釉薬により日本酒を飲むと口当たりは柔らかく、コクのあるお酒もつややかに口に流れ、味の重さを感じずに楽しめます。また、スープなどを入れて食事シーンでも幅広くお使いいただけます。「てのひら湖」は手作業ならではの色の濃さや器の表情があり、使い込むことで貫入も入ります。自分だけの「てのひら湖」を育てて、日常に「うっとり」する時間を。
◾ 伊藤ひいな プロフィール
1997年東京生まれの唎酒師。日本酒愛飲歴7年。飲食店勤務の傍ら「日本酒の案内人」として活動中。Hanako Web「伊藤家の晩酌」「お酒の学校」出演。dancyu「日本酒2021」「日本酒2023」テイスターとして参加。漫画「ホイッスル!」/土田酒造 作品25周年記念日本酒「BEST11」コーディネートなど
https://www.instagram.com/sake_hi/
■ 商品・販売店 詳細
発売日 :2024年7月11日(木) ※オンラインショップでは、2024年6月27日(木)より予約販売を開始
販売店: zen to オンラインショップ
URL:http://www.hi-zento.jp/
※2024年7月11日(木)より、セレクトショップ「ブリック&モルタル」(東京・中目黒)においても発売します
ブリック&モルタル
住所:〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-4-4
営業時間:12:00~19:00
定休日:土・日・祝日
電話:03-6303-3300
URL:http://www.brickandmortar.jp/
▪ zen to ブランド名の由来
上記「肥前(ひぜん)と」「中善(なかぜん)と」に含まれる、“前” と “善” のポジティブな二文字と “ぜんと” という言葉の響きに着目し、ブランド名を『zen to』と名付けました。長きにわたり培った技術に各方面のスペシャリストの知恵を掛け合わせ、産地のさらなる発展と新しい伝統の創造を目指していく。そんな想いをブランド名に込めています。モノを見る目がシビアであり、消費者ニーズが多様化する現代に向けて、バラエティに富んだ選択肢を陶磁器で提案していきます。
▪ これまでの監修者
2020年8月発売(カレー皿):小宮山雄飛(ミュージシャン)、ツレヅレハナコ(文筆家)
2021年4月発売(カレー皿):ユザーン(タブラ奏者)、吉田愛(建築家)
2021年7月発売(カレー皿):阿部薫太郎、角田陽太、篠本拓宏、清水久和、辰野しずか
寺山紀彦、吉冨寛基、吉行良平(以上プロダクトデザイナー)
2022年3月発売(酒器):太田和彦(アートディレクター / 作家)
2022年6月発売(酒器):パリッコ(酒場ライター / イラストレーター)
2022年9月発売(コーヒーカップ):森崇顕(COFFEE COUNTY)、田代翔太(MERCI BAKE / CHEZ RONA)
2023年9月発売(小皿):吉田愛(建築家)
2023年10月発売(カップ&ソーサー):小谷実由(モデル・文筆家)
▪ 株式会社中善について
1917年 長崎県波佐見町中尾郷にて初代・中尾善太郎が開窯
1931年 現在地、折敷瀬郷に移る
1951年 有限会社 中善製陶所設立
1961年 二代目中尾増男社長就任
1982年 日本窯業連盟より無災害表彰
1983年 三代目中尾善壽 社長就任
1985年 株式会社 中善と社名変更
1990年 事務所、倉庫、デザイン室、社員食堂等の新築
1998年 生産工場の新築、ガス窯の完全自動化
長崎労働基準局により快適職場推進事業場の認定を受ける
2017年 四代目中尾善之社長就任
ファクトリーショップ荷土を開店
2020年 陶磁器ブランド「zen to」スタート
https://nakazen-hasami.jp/
▪ ブランドディレクター紹介
阿部 薫太郎(あべ くんたろう)
陶磁器デザイナー・エンジニア。1975年花巻市生まれ。大学院修了後、2000年 KONST FACK K&G(スウェーデン)に留学。2年間のタイ国陶磁器メーカー勤務を経て2006年に帰国後、長崎県波佐見町を拠点とする。以降、陶磁器デザイナー、エンジニアとして国内外の企業、デザイナーとプロダクトを発表。2016年よりセルフメイドブランド 「REDUCTIONFACTORY」を展開。代表作に「HASAMI PORCELAIN」「Common」「ALONGU 明論具」「ha porcelain」がある。
■ 本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社中善
担当|中尾
メール|zento@nakazen-yakimono.co.jp
住所|長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷1455
電話|0956-85-3033
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