今回は愛媛県西条市で1877(明治10)年創業、成龍酒造の「賀儀屋 大吟醸」「賀儀屋9」です。
成龍酒造について
酒蔵の近くにある日本百名山の石鎚山伏流水を使用していて、地元酒は「御代栄」です。酒蔵を始める前は、庄屋の米蔵の鍵を預かる仕事をしていたので鍵屋と名乗っていたため、その名前を使って「賀儀屋」としたそうです。酒造りには地元の酒米「松山三井」「しずく媛」を使っていて、地元の酒を世に広めようと頑張っています。「松山三井」はもともと食米で、だんだんと栽培されなくなってきたために現在は酒米として使われるようになっています。
「賀儀屋 大吟醸」
兵庫県産山田錦100%使用で35%精米、醸造アルコール添加です。伊予賀儀屋初チャレンジの大吟醸ということで、袋搾りです。アルコール度数も17.5度で高めですね。ですが、それを感じさせないフルーティな香りとほのかな甘味、キレのある味わいが心地よく喉を通り過ぎていきます。
「賀儀屋9」
しずく媛100%使用で70%精米、協会9号酵母を使用して日本酒度+9とドライな味わいを目指したものです。ドライな香りと澄んだ味わい、酸味が心地よく喉ごしも爽やかです。
上の2点は酒蔵に併設されているショップで有料試飲したものです。下のような試飲機があり、その他は冷蔵庫から出してくれます。実は地元銘柄の「御代栄 生酒」を購入したのですが、あっという間に呑んでしまったため、写真を撮り忘れてしまいました。蔵でも残りが少なくなっていたということで、残念です。