今回は、秋田県横手市で1689(元禄2)年創業の日の丸醸造「まんさくの花 秋田旬吟醸2021」です。秋田旬吟醸で3本セットに当選して購入したので、3回連続掲載のラストです。
日の丸醸造について
現在、商標権第四条により商標登録ができない「日の丸」という名称を使えている酒蔵です。日本酒「日の丸」は地元酒として、創業当時から呑まれています。また、日の丸醸造でしか使用できない「日の丸」という酒米も作っています。
蔵は戦時中に一時廃業させられましたが、昭和23年に大幅に規模を縮小して再開。昭和56年にNHKの朝ドラで「まんさくの花」が秋田県横手市を舞台に放映されたのを機に日本酒「まんさくの花」が誕生しました。「まんさくの花」はそれまでの「日の丸」とは違って『きれいで優しい酒質』をコンセプトにしています。レギュラー酒と季節限定品があり、後者は少量生産で、数多くの組み合わせで醸しています。
「まんさくの花 秋田旬吟醸2021」
秋田県産亀の尾100%使用で45%精米です。植物の「まんさくの花」は主に黄色ということで、ラベルも黄色になっているのでしょう。日本酒「まんさくの花」では、亀の尾を使うときに特別な「亀ラベル」となっていて、45%精米は「亀ラベルGOLD」だけですので、違うラベルで味わうのは特別感がありますね。
亀の尾は比較的硬い味わいですが、こちらは開栓するとマスカットのような香りが広がり、ほんのり酸味があります。控えめな甘味と旨味を感じてキレイにスーッと流れていき、美味しいです。同じ「まんさくの花」の巡米70シリーズ亀の尾では、低精米だけに苦みがありましたが、これにはありません。純米大吟醸レベルだと苦み成分が無くなるんですね。個人的には苦みも好きなんですが、舌が安いのかもしれません(笑)
3本セットを買って「秀よし」「飛良泉」「まんさくの花」のトリオでしたが、いいラインナップだったと思います。何が届くかわからない「秋田旬吟醸」、また来年も購入してみたいと思います。