今回は、長野県佐久市長土呂で1681(天和元)年創業の千曲錦酒造「帰山 番外編 無濾過純米大吟醸生原酒」です。創業から330年の老舗蔵ですね。
千曲錦酒造について
武田信玄の二十四将の一人、原氏の子孫の原弥八郎さんが酒造業を始めたのが始まりで、千曲川が近くに流れていることから社名にもなっているメイン銘柄を「千曲錦」と名付けたそうです。仕込水は蔵にある4つの井戸を使い分けていて、主に長野県産米が使われています。ここで紹介する「帰山」は、山へ帰る、ふるさとへ帰る、酒造りの原点へ帰るの意ということで、特別な酒として扱われているようです。
「帰山 番外編 無濾過純米大吟醸生原酒」
兵庫県産山田錦100%使用で49%精米です。「帰山」は長野県産美山錦を中心に醸されていますが、これは山田錦が100%となっているので「番外編」なのでしょうか。
メロンのような甘い果実の香り、気にしないと気付かないくらいのガス感(肩ラベルに書いてあったので)があり、キャラメルっぽい風味と甘味。気持ち酸味はありますが、余韻が残る後味です。日本酒度+-0というのが理解できる感じです。
美山錦を呑んでいないのでわかりませんが、これだけ呑むぶんにはまったく問題ない味わいのお酒となっています。若干、ご当地感がないので、縁があれば呑んでみたいと思います。