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社員の想いが詰まった「元旦しぼり」とは。開発秘話や魅力に迫る

社員の想いが詰まった「元旦しぼり」とは。開発秘話や魅力に迫る

朝日酒造には看板商品の「久保田」の他にも、30年以上にわたって特別な思いで造り続けているお酒があります。それは1986年1月に誕生した「元旦しぼり」です。このお酒には、社員のどんな思いが込められているのでしょうか。「元旦しぼり」誕生当時の開発秘話や味わい、独自の絵馬やラベルについても紹介します。

「元旦しぼり」の魅力

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「元旦しぼり」は、その名の通り、元旦に搾られた期間限定販売の特別な生酒です。朝日酒造の社員が正月返上で準備する「元旦しぼり」の魅力や、搾りたてのフレッシュな香りが広がる味わいについて紹介します。

元旦の朝に搾る特別な生酒

朝日酒造のある新潟県には、大晦日の夜にたくさんの御馳走を準備する習わしがあり、家族で食卓を囲みながら楽しい時間を過ごすのが恒例行事です。そんな、人々が思い思いに賑やかなひとときを過ごす光景とは対照的に、朝日酒造の工場では社員達が粛々と「元旦しぼり」の準備を進めていくのです。

そして除夜の鐘の音が響く元旦0時、新しい年の幕開けとともにいよいよ搾りがスタートします。搾りが終わるとすぐに濾過、瓶詰め、検品と作業が進み、次々と各担当へバトンが渡されていきます。
最後に酒販店様へ配達する社員は、さながらリレーの最終走者。翌朝には社員が直接届けた「元旦しぼり」が酒屋さんに一斉に並びます。

新年に一番美味しい状態で届けられるように杜氏が細心の注意を払って仕込み、蔵人を始めとする社員達が準備を進め、届けた「元旦しぼり」は、朝日酒造の社員が一丸となって取組んだ証であり、酒造りへの気持ちを新たにしてくれる特別な生酒です。

年明けにふさわしい華やかな味わい

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「元旦しぼり」は、搾りたての日本酒だけが持つ「しぼりばな」と呼ばれる特有の良い香りを持ち、新年の幕開けにふさわしいフレッシュで豊かな味わいが特徴です。「一年に一度しかない正月だからこそ、普段はお酒を飲まない人にも楽しんでほしい」という思いから、アルコール度数は18度といささか高めでありながら、とろりとした飲み口ですっきりとした甘さを感じられる仕上がりとなっています。お屠蘇気分で楽しんだり、おせち料理に合わせたりと、正月ならではの楽しみ方で味わいましょう。

お酒が苦手な人や少しアルコールが強いと感じる場合は、ぜひグラスに氷を浮かべた「日本酒ロック」で飲んでみてください。氷を入れて日本酒の温度を下げることで口当たりがまろやかになり、飲みやすさが増します。また日本酒ロックは生酒のフレッシュな味わいを引き立てる効果もあり、お酒好きの人にもぜひ試してもらいたい飲み方です。

希望小売価格(税抜)
1,830ml    2,490円

「元旦しぼり」の誕生と制作秘話

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1986年に発売されてから、今では年始の定番酒として好評を得るまでに成長した元旦しぼり。その誕生の背景には、前年に朝日酒造が社運をかけて発売した「久保田」の存在が深く結びついています。元旦しぼりが生まれた当時の様子や、朝日酒造の社員達の思い、エピソードを紹介します。

「久保田」に続いた新たな挑戦

「元旦しぼり」が誕生したのは、今や朝日酒造の看板商品となっている「久保田」が発売された1985年の翌年のこと。当時社運をかけた「久保田」ブランドの成功に向けて、部署や年代を超え社員が一丸となって取り組むための「小集団活動」という、全社員参加型のプロジェクトが結成されました。その活動の中で、年明けにふさわしい商品として考え出されたのが「元旦しぼり」だったのです。

発売当初は酒屋さんから「元旦しぼりなんて始めるから、正月も休めない!」という言葉をかけられることもありました。しかしながら、”淡麗辛口”という日本酒の新たな方向性を確立した「久保田」に続き、新年の幕開けとともに搾った縁起の良いお酒「元旦しぼり」の成功も強く願っていました。そして「干支一巡は続けてみよう」と造り続けた結果、朝日酒造にとって無くてはならない商品へと成長を遂げ、今では干支の三巡目に入っています。

最高の状態で元旦を迎えるための酒造り

新年早々に最高の状態で「元旦しぼり」を出荷するには、多くの制約をクリアしなければなりません。
通常、もろみを搾る日は仕込んでから25~30日目とされており、いくらかの猶予期間があります。しかし元旦しぼりの場合は、もろみを搾る日時が決まっているため、いっさいの猶予期間はありません。なおかつ冬の新潟は雪が多く、天候によっては配達に時間がかかることもあるため、出荷時刻を遅らせることも不可。「元旦しぼり」の酒造りには、1時間でもずれが発生してはいけないのです。

杜氏は仕込みを開始してから毎日、もろみの経過や分析値を注意深く観察しながら「今日の品温を何度にしようか、その温度にしたら明日はどうなるか」と、ゴールに向けて目が離せない日々が続きます。元旦の0時に搾った一番美味しい状態のお酒をお客様に届けたいという思いのもと、杜氏を始めとする蔵人、社員全員が細心の注意を払って「元旦しぼり」と向き合っているのです。

「元旦しぼり」独自の絵馬とラベル

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「元旦しぼり」は「開運」の文字が入った絵馬や、その年の干支が描かれたラベルも特徴のひとつ。かわいいサイズの絵馬や干支のイラストは、より一層正月気分を盛り立ててくれます。ただしそこは朝日酒造、絵馬やラベルにも並々ならぬこだわりを持っています。ここからは「元旦しぼり」独自の絵馬やラベルについての紹介を進めていきましょう。

「絵馬」は朝日神社でお祓いされたもの

「元旦しぼり」の瓶にかけられた絵馬はすべて、新潟県長岡市の朝日神社でお祓いを受けたものです。
1986年の発売以来、毎年元旦しぼり用の絵馬をお祓いする「元旦しぼり 絵馬修祓入魂(しゅうふつじっこん)祭」という神事を行ってきました。この神事でお祓いを行った後に、神主とともに朝日酒造の製品工場に移り、使用するすべての絵馬がお祓いを受けます。
日本酒と一緒にお米や天然の鯛などもお供えし、社員達の立ち合いのもとに行うという、朝日酒造の伝統行事になっています。

「ラベル」は長谷川朝子氏による干支のデザイン

元旦しぼりのラベルには、その年の干支の絵柄が入ります。色鉛筆を用いて鮮やかに、そして力強く描かれた表情豊かな動物達はまことに愛らしく、元旦しぼりの「顔」とも言える存在です。

ここで、長年にわたって干支のデザインを手がける、新潟美術学園の長谷川朝子氏のコメントを紹介します。
『本年のラベルは若い牛の力強さと元気さを表現しました。私が元旦しぼりの絵を描き始めたのは、今は亡き先々代平澤亨社長からのご依頼でした。本年で干支の二周目が終わります。この場をお借りして、皆様に心から感謝申し上げます。』

想いと魅力が詰まった「元旦しぼり」で新年の幕開けを

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「元旦しぼり」は、元旦0時から搾られたお酒を社員総出で出荷するという、朝日酒造の“心意気”が詰まった、正月を祝うにふさわしい特別な生酒です。新しい年の幕開けとして、親しい人達と楽しむひとときに味わってみてはいかがでしょうか。朝日神社で祈祷された開運絵馬や、思わず元気が出るような絵柄の干支のラベルとともに、フレッシュな生酒を味わいながら一年の繁栄と健康を祈ってお祝いしましょう。
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