スパークリング日本酒は、シュワシュワとした発泡感が魅力です。低アルコールの甘口タイプが多く、普段日本酒を飲み慣れない方にも好まれています。
今回は、スパークリング日本酒を選ぶ際の3つのポイントを解説します。おすすめスパークリング日本酒も一挙紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.スパークリング日本酒とは?
「スパークリング日本酒」とは、シュワシュワとシャンパンのように泡立つ日本酒のことです。アルコール度数の低い甘口タイプが主流で、カジュアルに美味しい日本酒を楽しめます。
また、おしゃれなボトルデザインが多いことも特徴です。シャンパンを思わせるようなデザインのスパークリング日本酒は、パーティーシーンを華やかに彩ってくれます。飲み切りサイズのボトルも多く、乾杯のお酒にもおすすめです。
2.スパークリング日本酒の選び方の3ポイント
スパークリング日本酒を選ぶときは、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
- 製法による発泡感の違いを楽しむ
- 甘口?辛口?日本酒度を確認してみる
- アルコール度数をチェックする
スパークリング日本酒の発泡感は、製法によって違いが生まれます。また、甘口か辛口か、味のタイプを確認してみるのもおすすめです。カジュアルに泡感のあるお酒を楽しみたいときは、アルコール度数もチェックしてみてくださいね。
2-1.製法による発泡感の違いを楽しむ
スパークリング日本酒には「瓶内二次発酵」、「炭酸ガス注入」、「活性にごり酒」の3タイプがあり、製法によって発泡感が異なります。
シャンパーニュ方式ともいわれる瓶内二次発酵
瓶内二次発酵は、シャンパーニュ方式ともいわれる製法です。一度できあがった日本酒を瓶詰めし、新たに酵母や糖などを加えお酒を「瓶内」で「二次発酵」させます。なかには酵母や糖を加えないこともあり、細かな製法は蔵によりさまざまです。
2016年には、一定の基準をクリアした瓶内二次発酵のお酒を「AWA SAKE」に位置付ける「awa酒協会」が誕生しました。瓶内二次発酵で生まれるスパークリング酒は、きめ細やかでやさしい泡感が魅力です。
強めの泡が楽しめる炭酸ガス注入
強めの発泡感を楽しみたいときは、炭酸ガスを注入したスパークリング日本酒がおすすめです。比較的価格が手ごろで、コンビニエンスストアやスーパーなどで購入できます。
アルコール度数が低く、容量が少ないタイプが多いこともポイントです。「今日はスパークリング日本酒で乾杯したい!」というときも、手軽に美味しいお酒を準備できます。
発酵から生まれる炭酸の活性にごり酒
活性にごり酒は、発酵途中の醪を荒く搾り、瓶詰めしたお酒です。酵母が生きた状態で瓶詰されるため、自然発酵が進み炭酸ガスが発生します。
空気を逃がすために蓋に小さな穴が開いていたり、「吹き出し注意」などと書かれているのもこのタイプです。白くにごったタイプの活性にごり酒は、とろりとした口当たりと微発泡感を楽しめます。
2-2.甘口?辛口?日本酒度を確認してみる
スパークリング日本酒は、甘口タイプのお酒が多いのが特徴です。「ドライな味わいの辛口酒が好み」というときは、日本酒度を確認してみてください。
日本酒度の数値は、お酒の甘辛を示す指標です。一般的に、数字がマイナスであるほど甘口、プラスであるほど辛口のお酒に位置付けられます。
スパークリング日本酒の多くは日本酒度マイナスの甘口のお酒ですが、数字がプラスに近いほどドライな辛口テイストを期待できます。
2-3.アルコール度数もチェック
スパークリング酒を選ぶときは、アルコール度数もチェックしてみましょう。一般的な日本酒のアルコール度数は15度前後ですが、スパークリング日本酒は10度前後の低アルコールタイプが多く見られます。しっかりとした飲みごたえを楽しみたいときは、アルコール度数高めのスパークリング日本酒を選んでみてくださいね。
3.おすすめのスパークリング日本酒19選
ここからは、おすすめのスパークリング日本酒19選をご紹介します!カジュアルに楽しめる1本から、乾杯シーンにおすすめの本格的なボトルまで幅広いラインナップを揃えました。「これが日本酒?」とうれしい驚きを与えてくれるスパークリング日本酒は、プレゼントにもおすすめですよ。
3-1.発泡純米酒 すず音
一ノ蔵の「すず音」は、スパークリング日本酒の先駆けとなったお酒です。グラスの底から立ち上る繊細な泡は、瓶内二次発酵によって生まれます。
アルコール度数は5度と飲みやすく、甘酸っぱい味わいが魅力。300ml容量で販売されているため、美味しいスパークリング日本酒を気軽に楽しむことができます。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-2.澪 スパークリング
ブルーボトルが印象的な「澪(みお)」も、スパークリング日本酒の代表格です。アルコール度数は5度と、気軽に美味しい日本酒を楽しめます。
辛口タイプが好みの場合は、甘さ控えめの姉妹品「澪 DRY」もおすすめです。ほかにも、クラッシュタイプの「澪 FROZEN」など、さまざまなタイプが販売されています。
(出典元:松竹梅白壁蔵)
3-3.八海山 発泡にごり酒
「八海山(はっかいさん)」の発泡にごり酒は、細やかな泡感が際立つお酒です。自然の甘みとスッキリとした後味を楽しめます。
にごり酒ならではの米のコク、旨味も魅力のひとつ。和食はもちろん、ステーキのような肉料理やチョコレートケーキとのペアリングもおすすめです。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-4.上善如水 スパークリング
「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」は、水のように清らかな味わいの日本酒です。日本酒度はマイナス12と、スパークリング酒のなかでは甘さは控えめ。アルコール度数は13~14度と、日本酒らしいしっかりとした飲みごたえを楽しめますよ。
(出典元:白瀧酒造オフィシャルショップ)
3-5.真澄 スパークリング
「真澄(ますみ)」は長野県を代表する地酒です。古くからの伝統を受け継ぐ真澄のスパークリング酒は、瓶内二次発酵によって生まれます。
大きな特徴は、あえて澱(おり)と呼ばれる固形物を残して仕上げていること。爽やかな発泡感とともに、米由来のまろやかな旨味を堪能できます。
(出典元:宮坂醸造株式会社)
3-6.一代弥山 スパークリング
「一代弥山(いちだいみせん)」のスパークリング日本酒は、甘さを抑えたドライテイストのお酒です。独自の技術で強い炭酸が注入されています。アルコール度数は11度と比較的低く、乾杯の1杯におすすめ。強めの泡は消えにくいため、食中酒としてもゆったり楽しめます。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-7.七本鎗 awaibuki スパークリング
「七本槍(しちほんやり)」は、滋賀県の富田酒造で造られるお酒です。「awaibuki」という名は、瓶内で発酵を促す酵母の「息吹」や、雪の舞う「伊吹山」に由来しています。
アルコール度数7度と口当たりが軽く、甘酸っぱい味わいは日本酒を飲み慣れない方におすすめ。シュワシュワッとした泡感とともに、お米の新たな魅力を感じてみてください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-8.水芭蕉 純米吟醸 辛口スパークリング
「水芭蕉(みずばしょう)」から販売されるのは、日本酒度プラス8とスパークリング日本酒にめずらしい辛口タイプのお酒です。高級酒米・山田錦を原料にエレガントな味わいを実現しています。
アルコール度数は15度と、しっかりとした飲みごたえも魅力です。180ml容量から販売されているため、本格的な辛口スパークリングを気軽に味わうことができますよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-9.出羽桜 微発泡 吟醸にごり とび六
「出羽桜(でわざくら)」は、吟醸酒の代表格として知られるお酒です。吟醸酒は、フルーティーで華やかな香りが魅力。発泡感のある「吟醸にごり」も、出羽桜らしい甘い香りが広がります。やや辛口で後口はスッキリと、飲み飽きしない味わいです。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-10.紀土 純米大吟醸 Sparkling
華やかなボトルの「紀土(きっど)」のスパークリング酒には、半分の大きさまで削った山田錦が使われています。香りはやや甘く、米の旨味も楽しめるお酒です。グラスに注ぐと細かな泡とともにフルーティーな香りが立ち上ります。雪のような見た目も美しく、クリスマスシーンにおすすめの1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-11.白瀑 山本 スパークリング
秋田の銘酒「山本」のスパークリングは、瓶内二次発酵によりドライな口当たりを生み出しています。アルコール度数は14度と、日本酒らしい旨味を楽しめる1本です。唐揚げやステーキのような、ボリューミーな料理との相性は抜群。シュワッとした泡の爽快感が料理の味わいを引き立ててくれます。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-12.木戸泉 アフス スパークリング
「木戸泉(きどいずみ)」のスパークリング酒は、白ワインのような爽やかな酸味が持ち味です。泡はきめ細かく、グラスに注ぐとフルーティーな香りが広がります。
米と米麹だけを用いた純米生酒ならではの、豊かな旨味も魅力的です。開栓時は泡が噴き出さないように、蓋の開け閉めを繰り返しながらガスを抜いてくださいね。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-13.獺祭 純米大吟醸45 スパークリング
「獺祭(だっさい)」のスパークリング酒は、質の良い山田錦を贅沢に用いたお酒です。「45」とあるように、米の中心部分45%のみ使用しています。
米の旨味を生かすため、あえてにごり酒に仕上げているのも蔵のこだわりポイントです。味と香り、泡の絶妙なバランスは、ぜひ食事にあわせてお楽しみください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-14.あべ 僕たちの酒 Vol.5 スパークリング
「あべ 僕たちの酒」は、阿部酒造で年に1度リリースされるオリジナルブランドです。コンセプトは例年異なり「Vol.5」はスパークリング生酒が登場しました。
ボリューム感たっぷりの旨味と甘味、フルーティーな香りと「あべ」らしさ満天の1本。「絶対吹くから…」とラベルにあるように、ガス感が強いお酒のため慎重に開栓してくださいね。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-15.貴 純米 本生スパークリング
「貴(たか)」のスパークリング酒は、6~9月にリリースされる夏季限定商品です。泡はシュワシュワときめ細かく、清涼感たっぷりの飲み口を堪能できます。
白ワインを思わせる爽やかな香りと、おだやかな甘みもおすすめしたいポイント。キリッと冷やし、夏の日差しを感じながら味わいたい1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-16.陸奥八仙 ナチュラルスパークリング
「陸奥八仙(むつはっせん)」は、青森県の八戸酒造が造る人気銘柄です。スパークリング日本酒は、低アルコールのライトな味わいに仕上げられています。自然でおだやかな甘さは辛口好きにもおすすめです。乾杯の1杯として心地よい泡感を楽しめますよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-17.富久長 スパークリング純米酒 HAKUBI
「富久長(ふくちょう)」は、瀬戸内海を望む場所に建つ広島県の酒蔵です。純米スパークリング「HAKUBI」は、蔵のロングセラー商品。きめ細やかで爽快な泡感を堪能できます。
火入れと呼ばれる加熱殺菌処理を行っていることもおすすめポイントのひとつ。高温多湿の環境を避ければ常温で持ち運びできますよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-18.南部美人 純米吟醸 あわさけスパークリング
「南部美人(なんぶびじん)」のスパークリング酒はシャンパンと同様の瓶内二次発酵の製法で造られています。世界一美味しい日本酒を決める『SAKE COMPETITION』では、2年連続で1位を受賞。さらに、一定の基準を満たした「AWA SAKE」にも認定されています。甘さは控えめで後口はキリッと爽快。パーティーの差し入れにもおすすめの1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
3-19.雪男 純米酒 発泡にごり
ボトルに詰められているのは、辛口タイプの発泡にごり酒。雪景色をのっそり歩くような、雪男の姿も印象的です。シュワシュワ感とともに、純米酒らしい米の旨味も感じられます。ガス圧で中身が噴き出さないように、開栓時はじゅうぶん気を付けてくださいね。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
まとめ
スパークリング日本酒は、低アルコールで甘口と飲みやすいタイプが多いことが何よりの魅力です。製法や日本酒度、アルコール度数などに注目すれば、飲みごたえのある本格的な1本にも出会えます。
和食から洋食まで、あわせる料理を選ばないこともうれしいポイント。ぜひ、泡立つお米のお酒、スパークリング日本酒の世界を楽しんでくださいね。