「クセのないクリアな味わいの日本酒が飲みたい」という方にオススメしたいのが、長野の銘酒「明鏡止水」です。
長野県産の素材にこだわりぬいた「明鏡止水」は、通年商品の吟醸酒の他、季節の限定品も高い人気を集めるお酒。こちらの記事では、種類が豊富な「明鏡止水」の中でも特にオススメの銘柄や価格帯、購入方法などについてご紹介します。
目次
1.日本酒の明鏡止水とは
「明鏡止水」は、長野県の地酒として全国で高い人気を誇る日本酒です。控えめな香りと芳醇な旨味、スッキリとした飲み口は日本酒通も納得のおいしさ。
蓼科山の伏流水が生み出す澄み切った味わいが、多くの人を魅了し続ける1本です。
1-1.酒造元について
「明鏡止水」を醸造するのは、長野県東部に位置する「大澤酒造」です。元禄2年(1689年)創業という長い歴史を持つ酒蔵は、浅間山と蓼科山を見渡す豊かな自然に囲まれています。
蔵を支えるのは、代表の大澤真氏と杜氏の大澤実氏の兄弟二人。「米から造る酒である以上、米の旨味のある個性の強い酒造りをしたい」という大澤酒造にとって、明鏡止水はまさに蔵を代表する特別な銘柄となっています。
1-2.明鏡止水という名の由来
「明鏡止水」の「明鏡」とはきれいに磨いた鏡、「止水」は静止した水を意味します。
一点の曇りなく磨かれた鏡や、静止した水のように研ぎ澄まされた心境。そして邪念のない澄み切った心を表す「明鏡止水」。
その味わいは酒名のとおり清らかに澄み渡り、飲み手の心を長年にわたり満たし続けているのです。
2.明鏡止水の種類と値段について
「明鏡止水」は、優れた品質と手間暇かけた日本酒でありながらコストパフォーマンスの良さが人気のお酒です。吟醸酒は1800mlあたり2,000円台、トップクラスの純米大吟醸でも4,000円台から購入可能。
確かな味わいが評判の「明鏡止水」は、大切な人との会食はもちろん、毎日楽しむ日本酒としてもオススメの銘柄です。
2-1. 明鏡止水 純米吟醸
大澤酒造のスタンダードとも言える銘柄が「明鏡止水 純米吟醸」です。吟醸酒といえば華やかな香りが特徴的ですが、明鏡止水はあくまでも上品でおだやかな香りが魅力。
1月には火入れをしない「純米吟醸 生」が受注生産で限定販売されており、フレッシュで爽やかな味わいを楽しみたい方に人気です。
(出典元:amazon.com)
評判
明鏡止水の純米吟醸は、すーっと軽やかな飲み口が人気のお酒。日本酒特有のクセが苦手な方でも、飲みやすいと評判を得ています。
甘みと酸味、そして米の旨味の絶妙なバランスは、一度飲んだら忘れられない味わいです。
2-2.明鏡止水 純米 垂氷(たるひ)
「純米 垂氷(たるひ)」は、原料に山田錦を使用した日本酒です。日本酒度+6と辛口にあたるお酒でありながら、口当たりは柔らかく実になめらか。冷やでも燗でも楽しめる味のバランスに優れています。
(出典元:amazon.com)
評判
純米辛口の「垂氷」は、ふんわりと甘い口当たりの後にスッキリとした辛さが引き立つお酒です。
温めることで辛みがふくらむため、燗酒を好まれる方にもオススメ。冷やと燗、ぜひ両方の違いを比べながら明鏡止水の奥深さを楽しんでみて下さいね。
2-3.明鏡止水 純米 ラヴィアンローズ
バラ色の人生を意味するフランス語「ラヴィアンローズ」と名付けられた明鏡止水は、アルコール度控えめのやさしい日本酒。
720mlのラベルには黄金のバラ、1800mlのピンク色のラベルにはエッフェエル塔とバラのモチーフが描かれています。軽やかな味わいとワインのような見た目の「ラヴィアンローズ」は、女性へのプレゼントにもオススメの1本です。
(出典元:amazon.com)
評判
美山錦を55%まで磨いて仕込む「ラヴィアンローズ」は、軽やかな口当たりが人気の純米酒。ほんのり甘くスッキリとした味わいは、和食だけでなく洋食と合わせて楽しむのもオススメです。
2-4.明鏡止水 純米大吟醸 m’19
山田錦と美山錦、2種類の酒米を45%まで磨いて作る「純米大吟醸 m’19」は、まさに明鏡止水の真骨頂ともいえるお酒。
名前の「m」は、杜氏である大澤実氏と代表の大澤真氏の頭文字、そして明鏡止水の「m」を表しています。後に続く「19」は2019年仕込みであることを意味しており、蔵の熱い想いが注がれた1本です。
最高クラスの純米大吟醸でありながら1800mlあたり3,000円台と、確かな酒質とコストパフォーマンスの良さも魅力のひとつといえるでしょう。
(出典元:amazon.com)
評判
明鏡止水「m’19」は、りんごのように甘く爽やかな香りが魅力のお酒。やわらかな甘みの後にほのかな酸味と苦み、後口にはキレのある辛みが残ります。
辛口がお好きな方ほど、ぜひキリっと冷やしてその味わいを楽しんでみてくださいね。
2-5. 明鏡止水 吟醸
「明鏡止水 吟醸」は、50%と55%、二種類の精米歩合の美山錦を使用した日本酒です。
ほどよい香りの吟醸香と、スッキリとした透明感のある味わいは普段日本酒を飲みなれない方にもぴったり。日本酒入門編ともいえる正統派のおいしさが魅力の1本です。
(出典元:amazon.com)
評判
「吟醸」は、「これで日本酒のおいしさに目覚めた」という方も多い銘柄。ほどよく香る上品な吟醸香とほのかな甘みは、吟醸酒のお手本ともいえるような味わいです。
2-6.辛口本醸造
辛口日本酒の決定版ともいえるのが明鏡止水の「辛口本醸造」。キレのある味わいと米の旨味のバランスは、日本酒好きも納得のおいしさです。
辛口といえば冷やのイメージですが、燗酒にして香りを楽しむのもオススメですよ。
評判
スッキリとしたキレ味が魅力の「辛口本醸造」は、合わせる料理を選ばない日本酒です。刺身に揚げ物、冬はあたたかい鍋など、季節の料理と一緒に楽しむ食中酒として最適。
1800mlあたり2,000円前後と求めやすい価格から、日常酒として親しまれている1本です。
2-7.明鏡止水の季節限定品
明鏡止水は、夏の「癒し系純米」、秋の「ひやおろし」、冬の「初しぼり」と季節ごとの味わいを楽しむことのできる日本酒です。その中でも、春色のピンクラベルが印象的な「ALL NAGANO 無濾過生原酒」は、華やかな香りとクリアな味わいが魅力の季節限定商品です。
長野県産の酒米ひとごこちと源泉水、長野D酵母という地元信州にこだわりぬいた「ALL NAGANO」は、2,200本の限定販売。日本酒好きであれば一度は味わいたい蔵人特撰の1本に仕上がっています。
評判
「無濾過生原酒」とは、搾った後に香味の調整をせず、加熱処理をしていないためフレッシュさが保たれた日本酒のこと。さらに水で割らない原酒である「ALL NAGANO」は、まさに信州の自然の味わいがぎゅっと詰まった1本です。
口にふくむと広がるふんわりとした香りが広がる日本酒は、「1升瓶でもすぐに飲みきってしまう」と評判の飲みやすさ。
明鏡止水は季節限定の銘柄が多数用意されているため、四季折々の味わいをぜひ楽しんでみて下さいね。
3.槽しぼりとは?
日本酒を造るためには、酒米を発酵させたお粥のような「醪(もろみ)」を酒袋に入れて搾り、液体と酒粕に分ける必要があります。
「槽(ふね)しぼり」とは、搾りの段階で「槽(ふね)」と呼ばれる昔ながらの搾り機を使用する製法です。槽の多くはステンレス製ですが、木製の槽を使う「木槽(きぶね)しぼり」にこだわる酒蔵も少数ですが存在します。
明鏡止水では、「純米 垂氷」が槽しぼりで造られるお酒。一度に搾る槽しぼりと対照的に、酒袋を吊って一滴ずつ雫を集める「大吟醸 斗瓶囲い」も製造されているため、それぞれの味の違いを楽しむのもまたオススメです。
4.明鏡止水の購入方法
明鏡止水は、通年商品のバリエーションが豊富な日本酒。その多くは、大手百貨店や正規特約店で購入することができます。
しかし、数量限定の特別品や季節の限定商品は、簡単には入手できないことも少なくありません。こちらでは、明鏡止水が購入できる実店舗と通販サイトについてご紹介します。
4-1.明鏡止水が購入できる実店舗
明鏡止水は、以下の地酒取扱店で購入することが可能です。オンラインサイトを設けている店舗もあるので、遠方であっても気軽に利用することができますよ。
店名 | 住所 | 電話番号 | URL |
矢島酒店 | 千葉県船橋市 | 047-438-5203 | https://www.yajima-jizake.co.jp/ |
池田酒店 | 茨城県結城市 | 0296-33-3623 | https://ikedasaketen.com/ |
田島屋酒店 | 神奈川県横浜市 | 045-781-9100 | https://www.tajima-ya.com/index.html |
4-2.明鏡止水が購入できる通販サイト
明鏡止水は以下のオンラインショップの他、Amazonや楽天市場といった大手通販サイトでも購入することができます。その際には、商品の保管温度や製造年月日について確認することがオススメです。
店名 | 住所 | 電話番号 | URL |
大久保銘酒店 | 長野県上田市 | 0268-22-0194 | http://www.okubomeisyuten.com/index.html |
IMADEYA | 千葉県千葉市 | 043-264-1267 | https://www.imaday.jp/ |
5.明鏡止水の美味しい飲み方・楽しみ方
明鏡止水は、甘辛から辛口、本醸造から大吟醸と幅広い種類を楽しむことのできる日本酒です。吟醸酒であっても香りが立ちすぎることがなく、澄み切った味わいが幅広い層から人気を得ています。
信州の自然が造り上げる四季折々の味わいは、夏は冷酒、冬は燗酒と季節に合わせて楽しむのもオススメ。合わせる料理を選ばないので、食中酒としてゆっくりと味わってみて下さいね。
5-1.マイナス5度で保管?
日本酒を購入する際に気を付けたいのが、自宅での保管温度。酵母を低温でじっくりと発酵させてつくる日本酒は、高温多湿と直射日光を避けて保管することが、品質をキープするためのポイントとなります。
特に、フレッシュな味わいが魅力の生酒や香りが特徴的な吟醸酒は「マイナス5度」で保管するのがいちばんのオススメ。蔵元が追い求める造りたてのおいしさそのままに、いつでも日本酒本来の味わいを堪能することができますよ。
6.まとめ
明鏡止水は、こだわりの吟醸酒から季節の生酒まで、どこまでも日本酒のおいしさを追求して生まれたお酒です。
日本酒が好きでたまらないという方はもちろん、これから日本酒について知りたいという方も、製法や酒米、季節で異なる味の奥深さを楽しむことができます。
今回ご紹介した銘柄をきっかけに、ぜひ信州が誇る澄み切った明鏡止水の味わいを堪能してみてくださいね。