日本酒といえば好みの味、産地などで選ぶ方が多いのではないでしょうか。しかし、昨今では日本酒のラベル、パッケージだけを見て選ぶ人が増えています!
なぜ、ただのラベルが購入の決定打になるのでしょうか。今回は日本酒のラベル事情について解説していきます。
目次
1.日本酒のラベルデザインが今注目されている!
日本酒のラベルといえば、和風フォントで銘柄名が書かれたシンプルなものが一般的、でした。しかし、昨今ではラベルデザインに凝った銘柄が次々と現れています。そのため、日本酒の選び方も昔とは違う一面が出てくるようになりました。詳細は以下のとおりです。
1-1.ジャケ飲みとは?
凝ったデザインのラベルが増えたことで、日本酒の「ジャケ飲み」をする人が増えています。ジャケ飲みとは、日本酒のパッケージのデザインに惹かれて飲むこと。本やCDなどのいわゆる「ジャケ買い」と似たようなものです。
日本酒初心者の場合、自分好みの銘柄、味の系統がわかっていません。そのため、パッケージの雰囲気を見て日本酒選びを行っているのです。
1-2.つい飾りたくなるデザイン
凝ったラベル、パッケージの日本酒はファッション性が高いのも特徴です。オシャレな部屋に飾っても、違和感なく溶け込むデザインが多くあります。飲み終わってからもインテリアとして使えるので、コレクターにはたまりません。
デザインの幅もモダンなものから、かわいいものまで多種多様。もはや日本酒は味だけではなく、ラベルのデザインも重要な要素となっています。
2.カッコいいラベルの日本酒4選
では、実際にラベルデザインに優れた日本酒にはどのようなものがあるのでしょうか。まずはカッコいいラベルの日本酒から見ていきましょう。
2-1.金紋秋田酒造 熟成古酒
(出典元:amazon.co.jp)
「金紋秋田酒造 熟成古酒」は黒を基調としたラベルがカッコいい古酒。金色のアクセントカラーが華やかなデザインです。高級ワインのようなモダンなパッケージは、部屋に飾ると大人の雰囲気を演出します。
味のほうは古酒特有の深みのあるコクが特徴。濃厚な旨味はクセの強いチーズ、珍味とよく合います。上司や両親など、大人同士の宅飲みで開けたい一本です。
2-2.リンク8888
(出典元:amazon.co.jp)
「リンク8888」は「8」をモチーフにしたスタイリッシュなラベルが人気の日本酒。富山の地酒「満寿泉」と、ウィスキーの銘柄「シーバスリーガル」のコラボ商品です。ウィスキーに使うオーク樽で貯蔵したユニークな銘柄。ラベルのデザインだけではなく、中身も希少なボトルです。
グラスに注げばオーク樽のフルーティーな香りが広がります。甘みのある味わいで、飲みやすいのも特徴。プレゼントに贈っても喜ばれやすいでしょう。
2-3.爽醸 久保田 雪峰 純米大吟醸
(出典元:amazon.co.jp)
シンプルにかっこいいラベルの日本酒が「爽醸 久保田 雪峰 純米大吟醸」です。純白の言葉が似合う気品のあふれたパッケージ。上質な日本酒として名高い「久保田」が雪解けをイメージして作った日本酒です。ボトルに書かれた銘柄名の雪を思わせるフォントが印象的。
封を開ければ、新鮮な米の香りが漂います。ほのかな酸味があり、雪のように冷やして飲むとおいしい銘柄です。
2-4.玉川酒造 玉風味イットキー It’s the key
(出典元:amazon.co.jp)
「玉川酒造 イットキー It’s the key」は鍵をモチーフにしたラベルがクールな銘柄。「日本酒の新たな扉を開く」という意味が込められているそうです。オシャレなボトルは見た目だけで手に取りたくなります。
中身は純米酒ですが、一般的なものより甘み、酸味が強め。人によってはワインのように感じられる味わいです。食中酒として飲みやすいといえます。
3.かわいいラベルの日本酒3選
日本酒といえば、古風、大人の雰囲気といった印象があります。しかし、最近ではかわいいラベルで若者、女性の注目を浴びる銘柄も豊富。以下ではかわいいラベルの日本酒を紹介していきます。
3-1.千代菊 純米 ねこと朝日米
(出典元:amazon.co.jp)
「千代菊 純米 ねこと朝日米」はラベルにプリントされた猫のシルエットが好評の純米酒。ボトル中腹には猫の足跡もあしらわれています。見た目にかわいらしく、女性でも手に取りやすいデザインです。
中身の純米酒は口当たりがよく、お酒が苦手な人でも飲みやすさがあります。女子会などのパーティで出しやすい銘柄です。
3-2.月うさぎ ブルーベリー
(出典元:amazon.co.jp)
まるでリキュールのようなボトルなのが「月うさぎ ブルーベリー」です。月をモチーフにした銀の装飾がかわいいと好評。女性の部屋に飾っても違和感なく、溶け込めます。オシャレな雰囲気をプラスできると好評です。
中身は日本酒にブルーベリー果汁をブレンドした甘いお酒。発酵の過程で細かい泡が生まれており、スパークリングワインのような感覚で飲めます。
3-3.環日本海 発泡性清酒 泡ブタ
(出典元:amazon.co.jp)
「環日本海 発泡性清酒 泡ブタ」はミニボトルに入った発泡性清酒です。ラベルはブタのキャラクターに泡をイメージした模様のデザイン。ポップな印象で若者でも手に取りやすい日本酒となっています。
かわいい雰囲気ですが、味は日本酒特有のキレが抜群。泡の爽快なのど越しがたまらない銘柄です。
4.斬新なラベルデザインの日本酒10選
日本酒のラベルには今まで見たことのない一風変わったデザインもあります。作り手の遊び心が伝わるようなものばかり。以下では斬新なラベルデザインの日本酒を紹介していきます。
4-1.小玉醸造 太平山 生酛純米 神月
(出典元:amazon.co.jp)
「小玉醸造 太平山 生酛純米 神月」は紙でラッピングされた純米酒です。一見、ただの新聞紙に包まれていますが、よく見ると英字新聞。和風フォントの銘柄名と、英字がうまく融合した斬新なデザインです。
肝心の中身は雑味がなく、米の旨味だけを抽出した本格派純米酒。のど越しのキレもよく、玄人好みの仕上がりになっています。
4-2.ほまれ酒造 うつくしま夢酵母純米酒アラジンボトル
(出典元:amazon.co.jp)
「ほまれ酒造 うつくしま夢酵母純米酒アラジンボトル」は末広がりのボトルが特徴的な純米酒です。ランプのような形状と、青のカラーはオシャレな化粧水のよう。フタの部分はお猪口として使える機能性もあります。
中身の純米酒は口当たりがよく、フレッシュな香りが特徴。見た目の意外性と、飲みやすさからギフトにぴったりな銘柄です。
4-3.高垣酒造 電球の酒 てんきゅう
(出典元:amazon.co.jp)
驚くほどユニークなデザインで話題なのが「高垣酒造 電球の酒 てんきゅう」です。その名のとおり、電球型のボトルに入った上撰酒。インテリアとしても置いておける面白いデザインです。意外性があるので、友人などに贈ると場が盛り上がるでしょう。
見た目とは裏腹に中身は高垣酒造の伝統ブランド。複雑なコクがある飲みごたえ抜群の清酒です。
4-4.Beau Michelle snow fantasy
白抜きされた「M」の文字の後ろを埋め尽くすのは、たくさんの音符たち。「Beau Michelle(ボー・ミッシェル)」は、ビートルズが流れる酒蔵で生まれるお酒です。
若き蔵元杜氏の造る日本酒は、斬新かつ本格派な味わい。シュワっとしたガス感と心地よい酸味、瓶の底に眠るオリのコクが味わえる1本です。
アルコール度数9度と軽やかなな飲み口のお酒は、音楽好きな方へのプレゼントにも◎
(出典元:大和屋酒舗)
4-5.大嶺 SAKE STORM COWBOY MIDDLE PRESS
黄色い顔のこちらのロゴ、なんとなく見覚えのある方も多いのでは?そう、こちらはファッション業界を牽引するNIGOと、グラミー賞アーティスト・ファレル ウィリアムスがプロデュースした日本酒です。
日本酒らしからぬ見た目と裏腹に、味は世界的なお酒のコンペティション「IWC2020 SAKE部門」でゴールドメダル受賞という折り紙付き。開栓すると、もぎたてのリンゴのような香りが広がります。
アーティストたちのものづくりへのこだわりは伊達じゃない。本気の酒造りが生み出した、複雑かつ繊細な味わいが際立つ1本です。
(出典元:日本酒・焼酎通販【オンターブル】)
4-6.モダン仙禽 亀ノ尾 生
「仙禽」といえば、赤・黒・白の鶴をイメージしたモチーフがトレードマーク。こちらのラベルも、「仙」の文字が翼を広げた鶴のように見えますよね。
自然派の酒造りにこだわる「仙禽」は、米の旨さを追求した味わいが高い評価を得るお酒。その中でも、酸味と甘みを追求したモダン・シリーズは「これぞジューシー!」というフレッシュな旨味に溢れています。
エレガントなラベルと合わせ、普段日本酒を飲み慣れない方にも人気の1本ですよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
4-7.笑四季 特別純米 黒ラベル Sensation BLACK 生
モダンなブラックラベルが印象的な「Sensation BLACK(センセーションブラック)」。静かにほほ笑む能面は、昭和43年から使用されているデザインです。
「味わいは価格以上!」という杜氏の意気込みで生まれたお酒は、フレッシュな酸味のきいたやや辛口タイプ。ホワイトラベルも販売されているため、ペアで揃えて飲み比べてみるのも楽しいですね。
火入れをしていない生酒タイプのため、ぜひきりっと冷やしてお召し上がりください。
(出典元:日本酒・焼酎通販【オンターブル】)
4-8.天寶一 純米吟醸 生 攻め Attack
凛とした佇まいを感じさせる「攻め」の二文字。Ataackとも表現されているこちらのお酒は、酒造りの最後の最後に搾りだされる部分を瓶詰めした限定品です。
一般的には、搾りの終盤は雑味や濃い味わいが特徴的。しかし、「天寶一(てんぽいち)」の攻めは、クリアでフレッシュな味わいが後引く美味しさです。
高品質酒米・山田錦を使いながらコストパフォーマンスが良いこと人気のひとつ。ぜひ、蔵が自信をもって打ち出す攻めを、一度試してみては?
(出典元:日本酒・焼酎通販【オンターブル】)
4-9.水芭蕉 純米吟醸辛口 スパークリング
ひんやりとした雪どけ水を思わせる、ブルーのボトルに白いラベル。「水芭蕉」は、世界初の日本酒シャンパンで知られる銘柄です。
こちらの「純米吟醸辛口スパークリング」は、その元となったお酒。シュワっとしたのど越しと辛口の味わいは、フレンチやイタリアンにもぴったりです。
ぜひフルートグラスに注いで、細かな泡とエレガントな香り、軽やかな飲み口をお楽しみください。
(出典元:永井酒造)
4-10.萩野酒造 メガネ専用 特別純米酒 R1BY
荻野酒造の「メガネ専用」シリーズは、誕生以来じわりじわりとその人気が広がっているお酒です。「全員メガネの蔵人で造りました」の文字に、思わずくすっと顔がほころんでしまいますよね。
ユニークなだけかと思いきや、老舗・萩野酒造が生み出すお酒らしく味は本格派。いくつかのタンクで生まれたお酒を、絶妙な割合でブレンドし味わい際立たせています。
販売間もなく売り切れになってしまうこともあるため、発売日をぜひチェックしておきたい1本です。
(出典元:尾崎商店)
5.まとめ
日本酒のラベルについて解説してきました。日本酒のラベルといえば地味な印象を持っていた人が多いことでしょう。昨今ではスタイリッシュでこだわりのあるデザインが増えています。好みのラベルで日本酒を選ぶという、新たな楽しみ方が生まれたといえるでしょう。
ぜひ、みなさんも日本酒のラベルデザインに注目してみてください。部屋に飾りたくなるお気に入りのデザインが見つかるはずです。