日本酒の値段は、1本(750ml)あたり数千円台が主流です。なかには、1本1万円を超える高級銘柄も存在します。
今回は、1万円以上の高級日本酒をご紹介!3万円、10万円以上する商品も取り揃えました。原料や製法、パッケージまでこだわりが詰まった高級日本酒は、贈答用にもおすすめです。祝いの席に用意すれば、ハレの日を華やかに彩ってくれますよ。
目次
1.【1万円以上】おすすめの高級日本酒5選
1本あたり1万円以上の日本酒は、祝いの席や自分へのご褒美におすすめです。イタリアンやフレンチにあうクリアな味わいのお酒が多く、パーティーシーンにもマッチします。
1-1.仙禽 醸(かもす)
「仙禽(せんきん)」のプレミアムシリーズの1本「醸(かもす)」は、ワインの技法“アッサンブラージュ”を取り入れた日本酒です。
複数のブドウ品種をブレンドするアッサンブラージュのように、仙禽の3品種を絶妙な比率でブレンド。エレガントでありながらも強く、しなやかな唯一無二の味わいに仕上げています。和紙の上に踊る金字も美しく、贈答用にもおすすめの1本です。
(出典元:株式会社せんきん)
1-2.澤屋まつもと 雫酒
醪(もろみ)を入れた酒袋から、ぽたり、ぽたりとこぼれる雫を集めた「雫酒(しずくざけ)」。お酒を採るのは真冬の4時間だけという貴重な1本です。
さらに、酸化しないようにと真空パックで瓶ごとパッケージング。ぜひ適度に冷やした状態で、蔵直送のピュアな旨味を楽しんでみてください。
(出典元:佐野屋)
1-3.醸し人九平次 純米大吟醸 彼の岸(ひのきし)
「彼の岸(ひのきし)」は「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」のフラッグシップ。兵庫県黒田庄の自社田で育った酒米・山田錦を原料に造られています。
複雑な香りの奥から顔をのぞかせるのは、九平次ならではのフレッシュな酸味。さらに、こっくりとした深い旨味が自然の豊かさを感じさせてくれます。ボックスのなかで静かに眠らせ、熟成による味の変化を楽しむのもおすすめです。
(出典元:九平次公式ショップ)
1-4.梵 超吟 純米大吟醸
2羽の鳳凰が舞い上がる、きらびやかなボトルが印象的なお酒「梵 超吟(ぼん ちょうぎん)」。通常ボックスのほか、同じく1万円台の漆箱入りの商品も用意されています。
金色の組紐をゆっくりほどいた先に待っているのは、マイナス10℃で約5年間熟成したお酒を中心にブレンドされた純米大吟醸との出会い。特別な日を彩る一杯に選んでみてはいかがでしょうか。
(出典元:加藤吉平商店)
1-5.八海山 純米大吟醸 金剛心 黒
「八海山(はっかいさん)」は、新潟県の地酒として広く名が知られる銘柄です。なかでも「金剛心(こんごうしん)」は、浩和蔵(わこうぐら)と呼ばれる最高品質の酒が生まれる蔵で造られています。
「黒」は、どっしりとした黒色の球体ボトルを採用した冬季限定商品。気品あふれる香りとなめらかな口当たりを堪能できます。外箱も美しく、年末年始の贈答用にふさわしい1本です。
(出典元:楽天市場)
2.【3万円以上】おすすめの高級日本酒4選
3万円以上の高級日本酒には、原料やコンセプトにこだわりぬいた商品がラインナップ。コレクションしたくなるような美しいボトルデザインのお酒もありますよ。
2-1.獺祭 磨きその先へ
旭酒造の「獺祭(だっさい)」は、精米歩合23%という、米を小さく小さく磨き上げる技術を確立したお酒です。「磨き その先へ」は、獺祭の名を世に知らしめた「磨き二割三分」を超える酒質を目指し、10年の構想期間を経て誕生しました。
研ぎ澄まされた香りの後に続くのは、甘味や酸味、苦味が織り成す長い余韻。現状に満足せず常にその先へ、と探求心を持ち続ける蔵の信念が感じられます。
(出典元:旭酒造株式会社)
2-2.農口尚彦研究所 LIMITED EDITION NOGUCHI NAOHIKO 01 2018 Vintage
酒造りの神とも呼ばれる杜氏、農口尚彦(のぐちなおひこ)氏の集大成として生まれたお酒です。16歳で酒造りの道に入り、70年目を迎えた記念ヴィンテージとして誕生しました。
グラスからふわっと立ち上るのは、みずみずしく甘い香り。口に含むと芳醇な旨味が広がり、かすかな酸味が舌を静かに刺激します。長期保存もふまえた仕上がりになっているため、人生の節目に贈るプレゼントにもおすすめです。
(出典元:農口尚彦研究所)
2-3.NIIZAWA KIZASI 2019
艶めく純白ボトルをキャンバスに浮かび上がる独創的なデザイン。「NIIZAWA KIZASHI(にいざわ きざし)」は、現代アートとのコラボレーション日本酒として、2015年からリリースされている商品です。年間1000本のみ、数量限定で販売されています。
創造性によって世界が無限に広がるアートのように、日本酒もまた、使う米、環境、製法によりさまざまな表情を見せるいわば芸術品。アート×日本酒が織り成す世界観を堪能できる1本です。
(出典元:新澤醸造店)
2-4.SAKE HUNDRED 百光 | BYAKKO
「百光(びゃっこう)」が追求したのは、いっさいの雑味がないクリアな味わい。その名には、「100年先まで光照らすように」というブランドの想いが込められています。
使用されているのは、精米歩合18%になるまで小さく丁寧に磨き上げられた有機栽培の酒米。ブーケのように華やかな香りとエレガントな美味しさは、フルーツや和菓子と絶妙にマッチします。
(出典元:SAKE HUNDRED)
3.【10万円以上】おすすめの高級日本酒5選
ここからは、1本あたり10万円以上する高級日本酒をご紹介!20年以上寝かせた熟成酒から数量限定品まで、希少なタイプが揃いました。精米歩合1%と、めったにお目にかかれない商品も登場します。
3-1.楯野川 純米大吟醸 光明 山田錦
米粒の外側を削った度合いを示す精米歩合は、なんと1%。高級酒米・山田錦を約2カ月半かけて磨き上げ、丁寧に仕込まれたお酒です。
醸造元は、山形県酒田市の老舗蔵「楯野川(たてのかわ)」。清らかな中にも、米の旨味、甘味がしっかり感じられます。販売価格は22万円の数量限定商品です。
(出典元:楯の川酒造株式会社)
3-2.SAKE HUNDRED 現外 | GENGAI
お酒が琥珀に色づいているのは、27年間じっくりと熟成させているから。数量は380本限定。22万円のヴィンテージ日本酒です。
複雑な味と香り、濃厚な舌触りは長い年月を経ているからこそ。「現在の理の外にある、唯一無二の存在」を意味をする「現外(げんがい)」の名の通り、これまでにない日本酒との出会いをもたらしてくれます。
(出典元:SAKE HUNDRED)
4-3.零響(れいきょう) -Absolute 0- 2022
米の外側を削る度合い、精米歩合はなんと「0.85%」!日本、アジア、欧米それぞれに333本ずつのみ流通した商品です。
数が限られているだけに入手も難しく、幻ともいわれる「零響」の価格は38万5千円。ボトルは伝統工芸の組子細工におさめられるなど、随所にこだわりがあふれています。
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2022 「SAKE部門」ではトロフィー受賞と味も折り紙付き。就職や結婚、誕生祝いなど、人生の節目を鮮やかに彩る1本となるでしょう。
(出典元:さくら酒店)
4-4.夢雀【MUJAKU】純米大吟醸
「夢雀(むじゃく)」は、5年10年と長期熟成できる日本酒として誕生した商品です。ドバイや香港といった海外での評価も高く、ヴィンテージによって10~60万円台で販売されています。
原料となるのは、有機農法で栽培されたイセヒカリ。精米歩合18%になるまで磨き上げ、ブドウやメロンを思わせる華やかな香りを生み出しています。年数を重ねるほど味わいはまろやかに変化し、時間とともにさらに魅力が増すお酒です。
(出典元:株式会社Archis)
4-5.黒龍 無二
「黒龍 無二(こくりゅう むに)」は、バイヤーが集まる入札会で卸値が決定するお酒です。年数や店舗によって異なるものの、多くの商品が10~20万円近い価格で販売されています。
米と米こうじのみで醸した純米大吟醸の原酒を、じっくりと氷温熟成させた味わいはまさに唯一無二。販売店や数は限られるため、直接酒販店に問い合わせてみるのがおすすめです。
(出典元:日本経済新聞)
まとめ
1本あたり1万円以上する高級日本酒の数々。なかには精米歩合1%の商品も存在するなど、高級と呼ばれるお酒には、他ではまねのできないこだわりがあふれています。
大切な方への贈り物に。自分へのご褒美に。人生を彩る特別な1本として、高級日本酒を選んでみてはいかがでしょうか。