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世界でも評価される日本酒「鍋島」。鍋島の全種類や蔵元を紹介

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世界でも評価される日本酒「鍋島」。鍋島の全種類や蔵元を紹介

「鍋島(なべしま)」は、国内外で高い評価を得ている日本酒です。香り高い「鍋島 大吟醸」は、2011年の世界的コンペティションで最優秀賞に輝きました。

お手頃価格のお酒から贈答用にふさわしい1本まで、幅広い種類も鍋島の魅力。今回は、鍋島のラインナップの数々を紹介します!ぜひ、お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。

1.「鍋島」とは

「鍋島(なべしま)」は、佐賀県の富久千代酒造(ふくちよしゅぞう)が造る日本酒です。使用するのは、地元で生まれた米と水。蔵元杜氏、飯盛直喜氏の「九州を代表する酒を」「地元に愛される酒を」との想いのもと、鍋島は1998年(平成10年)に誕生しました。

鍋島という名は、かつて佐賀藩を統治した鍋島家に由来し、新聞の公募によって付けられたものだそう。その味わいは世界でも高く評価され「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2011」日本酒部門では、最優秀賞である「チャンピオン・サケ」を受賞しました。

その他、国内の「全国新酒鑑評会」をはじめ「全米日本酒鑑評会」など輝かしい受賞歴は数えきれないほど。品の良い香りと甘味、クリアな飲み口は、国内外問わず多くの日本酒ファンを魅了し続けています。

2.鍋島を造る「富久千代酒造」

「富久千代酒造」は、佐賀県鹿島市に位置する酒蔵です。良質な米と水に恵まれた鹿島市では、江戸時代から酒造りが盛んにおこなわれてきました。地元への熱い想いで鍋島を誕生させた飯盛氏は「鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会」の設立者でもあります。

同会が推進する「鹿島酒蔵ツーリズム」は、鹿島の酒蔵を巡りながら風情ある街並みと食文化を堪能できる旅のスタイル。例年観光客は増加し、2019年(令和元年)のイベントには2日間で約10万人もの集客に成功しています。

さらに、2021年(令和3年)には日本酒と食をテーマにした酒蔵オーベルジュ「御宿 富久千代」をオープン。鹿島の伝統を受け継ぎながら、佐賀から全国、全国から世界へと日本酒の魅力を発信し続けている酒蔵です。

3.鍋島の普通酒・特別本醸造酒・純米酒

鍋島は、香り高い大吟醸酒からコクのある純米酒まで、さまざまな種類が揃う銘柄です。使用する酒米の品種も多く、色とりどりの味の個性を楽しめます。飲用シーンや予算にあわせた1本を見つけられることも、鍋島の魅力といえるでしょう。

3-1.鍋島清酒肥州

「肥州(ひしゅう)」とは、かつての佐賀県を含む土地の総称のこと。リーズナブルな普通酒でありながら、フルーティーな香りと心地よい酸味を楽しめる1本です。

鍋島清酒肥州

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

3-2.鍋島特別本醸造

「鍋島 特別本醸造」は、コストパフォーマンスに優れたお酒。低価格帯の銘柄でありながら、ハイスペックな大吟醸に勝るとも劣らない味わいを堪能できます。

鍋島特別本醸造

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

3-3.鍋島 60%純米 Harvest Moon

一定期間熟成させてから販売するお酒「ひやおろし」にあたる商品です。まろやかでコクのある味わいは、秋の食材と相性ばつぐん。燗酒にすると甘くやさしい米の香りが広がります。

鍋島 60%純米 Harvest Moon

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4.鍋島の特別純米酒

4-1.鍋島特別純米酒 Classic 山田錦

Classic(クラシック)シリーズは、昔ながらの9号、14号酵母を使用したお酒です。おだやかな香りと、酒米「山田錦」ならでは味のふくらみ、きれいな余韻が感じられます。

鍋島特別純米酒 Classic 山田錦

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-2.鍋島特別純米酒 Classic 白菊

酒米「白菊(しらぎく)」を使った特別純米酒です。時間をかけて精米した米と、麹、水のみで仕込んだふくよかな味わいを楽しめます。

鍋島特別純米酒 Classic 白菊

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-3.鍋島特別純米酒

燗酒好きにおすすめしたい鍋島がこちらの「特別純米酒」です。ほどよく温めると、鍋島らしいやわらかな香りと甘味、後味のキレがより一層際立ちます。

鍋島特別純米酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-4.鍋島特別純米 生酒

「生酒」とは、火入れと呼ばれる加熱処理をしていないお酒のことです。口に含むとフレッシュな旨味と甘味、苦みが広がり、後口を爽やかな酸味が引き締めます。

鍋島特別純米 生酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-5.鍋島特別純米 生原酒

日本酒造りには、水を加えてアルコール度数を調整する「加水」という工程があります。「生原酒」は、火入れだけでなく加水もしていない日本酒のこと。鍋島の生原酒は、しっかりとした飲みごたえと爽やかな後口が特徴です。

鍋島特別純米 生原酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-6.鍋島特別純米酒 吉川産山田錦

「吉川産山田錦」は、高級な山田錦のなかでも特に品質が良いとされている酒米です。口に含むとほのかなガス感が舌を刺激し、米の旨味、甘味がじんわりと広がります。

鍋島特別純米酒 吉川産山田錦

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-7.鍋島特別純米酒 Classic 雄町

幻の酒米ともいわれる「赤磐雄町(あかいわおまち)」を使用した鍋島です。雄町のふくよかな旨味はそのままに、鍋島らしい繊細な味わいに仕上げられています。鍋島特別純米酒 Classic 雄町

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

4-8.鍋島特別純米酒 Classic 愛山

ピンクの文字がキュートなこちらのクラシックシリーズには、人気酒米「愛山(あいやま)」を使用。落ち着いた香りとスッキリとした酸味が心地良く、洋食とのペアリングも楽しめる鍋島です。

鍋島特別純米酒 Classic 愛山

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5.鍋島の吟醸酒・純米吟醸酒

5-1.鍋島吟醸 Summer Moon

夏の夜空を見上げながら飲みたい「Summer Moon」。ファンの間では「なつなべ」の愛称で親しまれているお酒です。香りは柑橘系の果実のように爽やか。暑い夜のお風呂上り、ロックスタイルで楽しみたくなる1本です。

鍋島吟醸 Summer Moon

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-2.鍋島純米吟醸 隠し酒

鍋島の文字が裏返しになったこちらは「裏鍋島」と呼ばれる1本。日本酒を絞るときの最初の部分(あらばしり)と最後の部分(せめ)をブレンドしたお酒です。スパッとしたキレ味際立つ、鍋島の希少銘柄でもあります。

鍋島純米吟醸 隠し酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-3.鍋島純米吟醸 New Moon 生酒

しぼりたての味わいをギュッと閉じ込めた「鍋島 New Moon」。毎年販売時期を心待ちにするファンも多い銘柄です。シュワッとした発泡感と甘酸っぱさ、フルーティーな香りが年末年始の乾杯シーンを盛り上げてくれます。

鍋島純米吟醸 New Moon 生酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-4.鍋島純米吟醸 Blossoms Moon

鍋島の春の限定酒「Blossoms Moon」。酒米「但馬強力(たじまごうりき)」を使用し、咲き誇る桜のように圧倒的かつ美しい味わいを生み出しています。ほどよい甘さとスッキリ感は、普段日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。

鍋島純米吟醸 Blossoms Moon

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-5.鍋島純米吟醸 山田錦

高級酒米山田錦を使用し、きれいな味わいを引き出した1本です。香りはフルーティーでありながら、あくまでも控えめ。ボリューミーな旨味とコク、鍋島らしい爽やかな飲み口を楽しめる銘柄です。鍋島純米吟醸 山田錦

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-6.鍋島純米吟醸 山田錦 生酒

こちらは「純米吟醸 山田錦」の生酒タイプ。火入れをしていないぶん、甘味と苦味、酸味がダイレクトに伝わります。山田錦の個性をぞんぶんに楽しめる鍋島ファンからも人気の高い商品です。

鍋島純米吟醸 山田錦 生酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-7.鍋島純米吟醸 雄町

「純米吟醸 山田錦」に並ぶ人気銘柄がこちら「雄町」を使った1本です。ふくよかでリッチな味わいは雄町を使った日本酒ならでは。好みのおつまみを用意して、ゆるりと味わいたくなりますよ。

鍋島純米吟醸 雄町

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-8.鍋島純米吟醸 雄町 生酒

「純米吟醸 雄町」の生酒バージョンは、ジューシーな甘味を楽しめる銘柄です。グラスに口を近づけると、南国フルーツのように豊かな香りが感じられます。オマチストと呼ばれる雄町ファンにも人気の鍋島です。

鍋島純米吟醸 雄町 生酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-9.鍋島純米吟醸 きたしずく

北海道生まれの酒米「きたしずく」を使った純米吟醸です。清涼感あふれるスッキリした味わいを楽しめます。冷奴や刺身など、和食とのペアリングにおすすめの1本です。

鍋島純米吟醸 きたしずく

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

5-10.鍋島純米吟醸 五百万石 生酒

「五百万石(ごひゃくまんごく)」は、スッキリした味わいの日本酒を生み出すといわれる酒米。五百万石を使用した鍋島もまた、端麗な味わいに仕上げられています。その一方で、香りは甘くフルーティー。鍋島と五百万石、それぞれの個性が光る銘柄です。

鍋島純米吟醸 五百万石 生酒

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6.鍋島の大吟醸酒・純米大吟醸酒

6-1.鍋島大吟醸

「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2011」でチャンピオン・サケに輝いた銘柄「鍋島 大吟醸」。ジューシーな米の旨味に爽やかな香り、決して後を引かない上品な甘さと、鍋島らしさを存分に楽しめる1本です。

鍋島大吟醸

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-2.鍋島純米大吟醸 山田穂

「山田穂(やまだぼ)」は、山田錦の母系統にあたる酒米です。一粒の米を半分以上まで精米し、どっしりとした旨味と深い余韻を引き出しています。化粧箱も美しく、贈答用にふさわしい純米大吟醸です。

鍋島純米大吟醸 山田穂

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-3.鍋島純米大吟醸 短稈渡船

ゴールドラベルの「山田穂」と対をなす、シルバーラベルの「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」。こちらは山田錦の父系統にあたる酒米です。香りは上品で口当たりは実になめらか。舌の上をするりと流れる味わいが日本酒好きを存分に満足させてくれます。

鍋島純米大吟醸 短稈渡船

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-4.鍋島純米大吟醸 鍋島米

「鍋島米」は明治時代に誕生した酒米です。幻ともいわれていた鍋島米は、偶然の一致に感激した富久千代酒造により復活を遂げ、日本酒「鍋島」へと生まれ変わりました。旨味と酸味のバランスが飲み手を魅了する、蔵の限定商品です。

鍋島純米大吟醸 鍋島米

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-5.鍋島純米大吟醸 きたしずく

北海道の酒米「きたしずく」を使用した純米大吟醸酒。1粒の米を半分以上磨き上げ、中心部分のみをぜいたくに使用しています。香りは華やかでフルーティー。上品な甘みとさらりとした後口に鍋島らしさが光ります。

鍋島純米大吟醸 きたしずく

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-6.鍋島純米大吟醸 吉川産山田錦

高級品とされる「吉川産山田錦」の魅力を存分に味わえる1本です。香りの印象は控えめながら、ふくらみのある旨味と心地よい余韻が感じられます。食中酒としてのクオリティも高く、繊細な味付けの和食と好相性の鍋島です。

鍋島純米大吟醸 吉川産山田錦

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-7.鍋島純米大吟醸 雄町

「純米吟醸 雄町」との違いは、米を磨く度合いを示す精米歩合(せいまいぶあい)。「純米大吟醸」のこちらは米粒をより小さく磨き上げ、繊細な香りと味わいを引き出しています。紅白の装いも美しく、人生の節目の1杯にもふさわしい佇まいです。

鍋島純米大吟醸 雄町

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-8.鍋島純米大吟醸 山田錦35%

「山田錦35%」は、一粒の米の外側を65%削って仕込んだお酒です。さらに、すぐには出荷せず低温でじっくり熟成しています。スペックに気品あふれる佇まい、深い味わいともに特別な日にふさわしい鍋島です。

鍋島純米大吟醸 山田錦35%

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-9.鍋島しずく純米大吟醸

もろみ入れた酒袋を吊るし、1滴ずつこぼれる雫を集めた日本酒です。さらに蔵内でしばらく寝かし、最適なタイミングで販売されています。美しい化粧箱におさめられた鍋島の最高峰ともいえる商品です。

鍋島しずく純米大吟醸

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-10.鍋島純米大吟醸 山田錦45%

繊細な甘味と酸味、旨味のバランスが際立つ純米大吟醸です。口に含むとジュワッとしたほのかなガス感が感じられます。適度に冷やしてワイングラスに注ぐと、優雅な香りが一層花開く日本酒です。

鍋島純米大吟醸 山田錦45%

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

6-11.鍋島純米大吟醸 愛山

酒米「愛山」を小さく磨き上げ、濃醇な旨味と香りを引き出した日本酒です。鍋島ならではの甘味とコクも堪能できます。数量限定の純米大吟醸は、大切な人への贈り物にもおすすめです。

鍋島純米大吟醸 愛山

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

7.スペック非公開のお酒

7-1.鍋島 Black Label

シックなラベルに包まれた「Black Label」は、スペック非公開の商品です。もちろん、原料は鍋島がこだわりぬいた米と水。ぜひ先入観にとらわれることなく、五感でその魅力を堪能してみてください。

 鍋島 Black Label

(出典元:商品ラインナップ|富久千代酒造

まとめ

「九州を代表する酒を」との想いで生まれた鍋島は、世界的評価をきっかけに多くの人に愛され、いまでは地元の魅力を発信する酒として広く知られています。

日本文化のひとつである日本酒は、その土地の個性や文化を感じられるお酒。鍋島をきっかけに、佐賀の魅力を再発見してみるのも楽しいかもしれません。

まずは美味しい1杯を傾けつつ、佐賀の地酒「鍋島」の魅力に酔いしれてみてはいかがでしょうか。