“定番のおつまみに最も合う久保田はどれか”を一緒に探求するワークショップ「酒楽の里 あさひ山 駅ナカ研究室」。第4回目は「燻製」をテーマに、定番の日本酒3種と合わせながら、最も相性の良い組み合わせについて、参加者と一緒に研究しました。
燻製といえばの「燻製チーズ」
お酒のおつまみとして人気が高い燻製おつまみ。あの独特な香りと味わいはたまりませんよね。最近では家庭用燻製器も色々登場し、手軽に自分で燻製をするという方も増えているようです。
そんな燻製おつまみにはウィスキーやビール、赤ワインを合わせるイメージがあるかもしれませんが、今回は日本酒と組み合わせて、その相性を研究してみました。
用意した日本酒は、タイプの異なる「久保田 千寿 純米吟醸」「久保田 純米大吟醸」、ぬる燗にした「久保田 碧寿」の3種類、そして燻製おつまみは「燻製チーズ」「スモークサーモン」「燻製ナッツ」の3種類です。
まずは、燻製にしたい食材ランキングでも1位になるなど、燻製おつまみの中でも人気が高いチーズ。このチーズとの相性がよかったのは、「久保田 千寿 純米吟醸」や「久保田 碧寿」です。「チーズの味わいと千寿 純米吟醸の味わいがマッチする」と、味わいとの相性の良さが評価されていました。
また、「久保田 純米大吟醸」を合わせると、「香りが豊かになる」「チーズと純米大吟醸、それぞれの香りが強調される」といった“香りの変化”に関するコメントも。
燻製の味わいを楽しむなら「久保田 千寿 純米吟醸」、燻製の香りを楽しむなら華やかな香りを持つ「久保田 純米大吟醸」と使い分けるとよさそうです。
「日本酒×チーズをよく楽しむけれど、積極的に燻製チーズを選ぶことはなかったが、どんなタイプの日本酒とでもよく合うことが分かったので、これから頻度が高くなりそう」といった発見をしてくださった方もいらっしゃいました。比較的どんなタイプの日本酒とでも相性がよさそうなので、燻製チーズと日本酒を一度お試しください。
日本酒と相性抜群の「スモークサーモン」
続いては、今回一番日本酒との相性がよかったスモークサーモン。やはり魚ということもあり、燻製の特徴が加わっても、日本酒とは間違いない組み合わせとなりました。
特に高評価だったのは、「久保田 千寿 純米吟醸」との組み合わせです。「スモークサーモン×千寿純吟は、口の中でそれぞれの香りや味わいがふわっと優しく混ざってとても美味しい。酒、スモークサーモンをそれだけでいただくより、合わせた方がより美味しい」「刺身には醤油をつけるが、スモークサーモンはそのままいただくため、“醤油”という味覚を大きく左右する調味料が無い分、スモークサーモンの方が日本酒と合わせやすい。ペアリングを楽しみやすいかも」と、皆さま大絶賛。
このスモークサーモンと千寿 純米吟醸の組み合わせが、酒そのままよりも美味しくなる組み合わせとしても評価され、イベント全体を通して一番人気という結果となりました。
日本酒とは難しい?「燻製ナッツ」
最後に試したのは燻製ナッツです。3つのおつまみの中では最もよく食べるけれども、合わせるのはウイスキーやビールしか思い浮かばない、という方が多くいらっしゃいました。
そのイメージを覆すべく試してみましたが、残念ながら燻製ナッツはなかなか日本酒とは合わせづらい結果になってしまいました。「食感が堅いので、食べ合わせのタイミングが難しく、味わいが繊細な日本酒とのペアリングに向かないかも」「ナッツとの相性からか、日本酒と合わせると日本酒の甘味が悪目立ちする。ナッツには甘味の少ない飲料が合うのではないか」といったご意見も。
そんな中でも、「カシューナッツには碧寿、アーモンドには純米大吟醸、ピーナッツには千寿 純米吟醸といった感じで、ナッツの種類ごとに合う日本酒が異なる」といった発見があった方もいらっしゃいました。
研究結果:燻製には「久保田 千寿 純米吟醸」が万能
「燻製と山廃仕込みは相性が良い」という定説があるため、実は山廃仕込みの「久保田 碧寿」が燻製とは相性がよいのではと考えていましたが、結果は万能型の「久保田 千寿 純米吟醸」が燻製にもぴったりという結果となりました。燻製おつまみ自体に強い香りや味わいがあるので、どんな食事とでも合わせやすい千寿 純米吟醸が燻製おつまみにも寄り添ったようです。
また、華やかな香りは燻製おつまみとは合わせづらいと思いきや、意外にスモークサーモンや燻製チーズとの相性がよかった「久保田 純米大吟醸」。
色々予想を覆す結果となり、燻製の世界はなかなか奥深そうです。今回の3種類だけではなく、卵やベーコン、ししゃもなど燻製におすすめの食材はさまざまです。日本酒にはどんな燻製おつまみが合うのか、探求してみても面白いかもしれませんね。