毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、熊本県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる熊本県のご当地グルメをご紹介します。
久保田ご当地グルメ部とは
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、日本三名城の一つに数えられる熊本城が有名な火の国、熊本県をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
馬刺し×久保田
熊本県と言えば絶対に外せない「馬刺し」。ご存じの通り、薄くスライスした馬肉を生で食べる、馬肉の刺身のことです。九州らしさ溢れる甘口の醤油をつけ、薄切りのたまねぎ、おろし生姜等とともに味わいます。
馬肉の生産量、消費量の両方で全国一位を獲得している熊本県では馬刺しを楽しめる飲食店や専門店が多数あり、熊本県を訪れれば気軽に食べることができます。
馬刺しが熊本名物となったのは、熊本城を築いた豊臣秀吉の部下、加藤清正の朝鮮出兵がきっかけと言われています。
朝鮮出兵で食糧難に陥った加藤清正は、窮状を脱するためにやむなく軍馬を食します。それがとても美味であったため、日本に戻ったあとも馬肉を好んで食したのだとか。その後、戦後の食糧難の際に、軍馬の名産地の阿蘇地域にて馬肉を食べ始めるようになり、一般にも広く浸透していきました。
馬刺しの実食
熊本県からお取り寄せをした馬刺しを食べてみると、あっさりとした味わいでありながらぎゅっと詰まった旨味を感じられる味わいです。脂っぽさやクセはないため、肉料理を得意としていない人とも一緒に楽しめそうですね。
ところで、牛肉の脂肪分の融点は40~50℃、馬肉の脂肪分の融点は30~43℃だそう。確かに馬刺しを舌に置くと、脂がすっと溶けて消えていくような感覚を味わえました。他のお肉ではなかなか味わえない感覚です。
そんな馬刺しと組み合わせて好相性だったのが「久保田 純米大吟醸」。上質で華やかな香り、甘味と酸味が調和した味わい、久保田らしいキレのよさを持った銘柄です。
溶け出した馬刺しの脂と合わさると、丸みを帯びた穏やかな甘さで口の中が満たされ、満足感たっぷりの味わいに。脂が少なく赤身の多い部位と合わせても、すっきりとした旨味をぐっと際立たせてくれます。
「久保田 純米大吟醸」では馬刺しのどの部位と合わせても調和が取れる平均点の高さが伺えましたが、馬刺しは部位によって味わいもさまざまであるのも事実。脂の多い部位であればより軽やかな日本酒が、赤身だけを楽しむならよりコクのある日本酒ですとさらに美味しく楽しめましたので、部位によって合わせる日本酒を変えるのもおすすめです。
からし蓮根×久保田
馬刺しと並んで事前アンケートでもほとんどの人がおすすめと紹介してくれたのが「からし蓮根」。蓮根の穴の部分に隙間なく辛子味噌を詰め、小麦粉とターメリック、水を混ぜ合わせた衣を付け、油で揚げて作ります。日々の食事のおかずとして、そしてお酒のおつまみとしてはもちろん、特別な時であるお正月のおせちの一品としても外せません。
からし蓮根の起源は、江戸時代前期の大名で熊本藩主だった細川忠利が病弱であったことから、健康のために増血効能のある蓮根を食べるようすすめられたことでした。そこから家臣が工夫を凝らして献上したのがからし蓮根の始まりです。献上されたからし蓮根を気に入った細川忠利は、どんどん健康になっていったと言われています。
ちなみに、この当時の熊本城の外堀では非常食として蓮根が育てられていました。この蓮根は、馬刺しのルーツにおける重要人物、加藤清正が栽培したものだったそう。熊本県のご当地グルメには歴史上のつながりがあるんですね。
からし蓮根の実食
いざ、熊本県から取り寄せたからし蓮根を食べてみると、からしのツンとした辛味が鮮烈です。周りを包む黄色い衣は適度な厚さがあるためどっしりとしていて、シャキシャキとした蓮根の噛みごたえとは趣の異なるもったりとした食感です。その衣からはうっすらとした甘味が漂い、はっきりとしたからしの辛味とは対照的かもしれません。からしの辛味を主役にした、シンプルな味わいの料理といった雰囲気です。
そんなからし蓮根には「久保田 百寿」がマッチしました。慎ましやかな香り、辛口で飲み飽きしない酒質をした「久保田」の基本形です。
百寿の控えめな甘味や、すっきりドライな飲み口がからし蓮根の味わいと調和します。百寿の抜群のキレが、からしのインパクトある辛味を爽やかなものへと仕上げてくれます。
香りや甘味がある日本酒とも合わせてみましたが、酒の味わいがからし蓮根の味わいに勝ってしまいました。シンプルな味わいをしたからし蓮根と合わせるには、やはり百寿のように主張が控えめな日本酒がよいようです。
あか牛×久保田
最後は、熊本県の阿蘇地域の大自然で育てられたブランド和牛「あか牛」。
和牛には、黒毛和種、無角和種、日本短角種、褐毛和種(あかげわしゅ)という4つの種類があり、あか牛は褐毛和種という品種の一つに当たります。日本で生産されている和牛は黒毛和種がそのほとんどを占め、よく耳にするブランド和牛もここに該当します。そのため、あか牛は希少な部類の牛と言えるでしょう。その生産量で日本一を誇っているのが熊本県なのです。
あか牛は、阿蘇の雄大な自然の中で牧草を食べ、放牧されてのびやかに育てられているため、ストレスが少なく健康です。そのため脂肪が少ないのが魅力とされています。
あか牛の実食
はるばる熊本県から届いたあか牛を焼いて実食しました。噛みしめるほどまろやかでジューシーな旨味が口に広がっていきますが、くどさはありません。そして特徴的なのはその柔らかさ。牛肉特有の硬さはなく、噛みやすく飲み込みやすいような肉質です。
バーベキューなどの野趣あふれる料理と相性抜群の「久保田 雪峰」こそ、大自然の恵みであるあか牛にぴったりのはず! と思い合わせてみると、その予感は的中。まずは常温の雪峰と合わせてみましたが、山廃仕込みで造られた日本酒ならではの、乳製品を連想させる香りが通り抜けていきます。そのあと徐々に、そしてある一点を超えるとあか牛の旨味がぶわりと広がっていきました。あか牛のみで食べるよりもその旨味がより克明に立ち上がります。
お燗の雪峰と合わせてみると、常温の雪峰と合わせた時はゆっくりと広がったあか牛の旨味が、より短時間で口の中に広がるような印象でした。熱々のあか牛にはどちらが合うか、温度を変えて飲み比べてみてはいかがでしょうか。
久保田ご当地グルメ部 今後の開催予定
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!
■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
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定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「青森県」 2022年9月27日(火)20:00~21:00(応募開始 2022年9月6日予定)
「京都府」 2022年9月28日(水)20:00~21:00(応募開始 2022年9月6日予定)