太陽の日差しが強くなり、まさに夏本番!暑い時期に冷たいものを食べたくなるのはもちろんですが、なぜか辛いものも無性に食べたくなるときがありませんか?辛いものはついついお酒も進みますよね。この記事では、コンビニやスーパーで手軽に手に入る、または自宅で作りやすい定番の辛い食べ物3種と日本酒のペアリングを試してみました!
夏に辛いものを食べるメリット
「暑いときにわざわざ汗をかくような辛いものを食べる意味がわからない」と思う方もいるかもしれませんが、食べるメリットがちゃんとあります!
辛いものに使われている唐辛子や生姜などのスパイスで中枢神経が刺激されることにより、消化液の分泌が促進され食欲が増進されます。さっぱりしたものばかり食べてしまいがちな夏は栄養不足になりやすいですが、辛いものを食べることで夏バテ予防が期待できるのです。
また、唐辛子やカレーに使われている多くのスパイスは、いずれも血行を促進し、体を温める作用がある食材ばかり。冷房や冷たい飲み物で冷えた体を芯から温めてくれるので、冷え性の方には心強い味方なんです!
そんな辛いものを食べるとお酒が飲みたくなりますが、合わせるのはビールやハイボールなどが一般的。ですが、今回はあえての日本酒を、定番の辛いものと合わせてみました。その相性は果たして?
麻婆豆腐(中華)×「久保田 碧寿」(山廃)
中華料理の中でも、辛いものの定番と言えば麻婆豆腐!元々は四川料理のひとつで、唐辛子・ひき肉・花椒・豆板醤・鶏がらスープといった調味料と豆腐を煮た料理です。
広く日本で普及している麻婆豆腐は辛さが抑えられていて、辛いものが苦手な方やお子さんでも食べられるようになっています。しかし本来の麻婆豆腐は唐辛子だけでなく、花椒のしびれるような辛さが特徴的な味わいを作り出しています。最近ではレトルトで本場の味が手軽に楽しめるようになっており、気分や好みで辛さを選べるようになっています。
今回は本場四川風味の麻婆豆腐と「久保田 碧寿」をペアリングしてみました。
「久保田 碧寿」は伝統的な山廃仕込みで仕込んだ、深みと旨味がありつつも軽やかな喉越しが特徴です。グリルや香ばしい料理、濃いめの味付けの料理ととても相性が良いので、肉の旨味や甘辛味噌、唐辛子や花椒のぴりっとしつつもコクのある麻婆豆腐にはぴったりのお酒です!
「久保田 碧寿」のキリリとした喉越しが、麻婆豆腐のぴりっとした辛味を落ち着かせつつコクを引き立たせてくれるので、クセになる味わいです。夏と言えば、ビールやサワーを飲みがちですが、清涼感が強いと物足りない、お酒もしっかり味わいたいという方には、ぜひおすすめしたい組み合わせです。
カレー(インド×)「久保田 紅寿」
一番身近な辛いものが、カレーではないでしょうか。今では、家庭料理の定番中の定番であるカレーですが、コンビニやスーパーのレトルトパックや冷凍食品を使えば、手軽に本場の味を楽しめるんです!
インドやタイのカレーはさらさらとした液状で、数種類のスパイスと野菜や乳製品によって生まれる深みが特徴です。白米やターメリックライスに合わせるのも良いですが、ナンやチーズナンもおすすめ。トースターで軽く温めれば、お店で食べる本場の味に近づきます!
そして、スパイシーなカレーには「久保田 紅寿」がおすすめ。若いバナナや青りんごのような清涼感のある香りとすっきりとしたドライな飲み心地が特徴の「久保田 紅寿」。しっかりとした味付けの料理ともマッチし、甘味があり、こっくりとした味わいのバターチキンカレーとは相性抜群です。
炭酸やフルーツジュースで割っても美味しくいただけますが、ヨーグルトと合わせたカクテルもおすすめ。フルーツの入ったヨーグルトと合わせれば、ちょっと大人のラッシーに大変身です!
キムチ(韓国)×「久保田 翠寿」(生酒)
キムチは白菜やニラなどの野菜と唐辛子、ニンニクなどを一緒に漬けた韓国のお漬物。おつまみとしても定番で、お好きな方も多いかと思います。スーパーのキムチコーナーには、大容量パックから小パック、にんにく不使用のものなど様々なタイプが売られています。キムチは発酵食品で、乳酸菌やビタミンも豊富。麹菌の力で発酵させて作る日本酒ともしっくりきます!
発酵食品であるキムチには「久保田 翠寿」を組み合わせてみました。
「久保田 翠寿」は加熱処理を一切していない生酒。フレッシュですっきりとした飲み心地と爽やかな香りが特徴のお酒です。「久保田 翠寿」の軽やかな口当たりがキムチの辛味を優しく抑えマイルドな味わいに。キムチ特有の食欲を刺激する香りを邪魔しません。また香りや味わいにクセがないため、日本酒初心者さんにもおすすめ。氷を入れてキンキンに冷やしたり、炭酸で割ってカクテルにしたり、様々な楽しみ方ができます!4月から9月の限定出荷のお酒なので、この時期だからこそ味わえる一品です。