名前やボトルを一見しただけでは、どんな味わいかイメージしづらいのが日本酒です。本記事では、どれを飲んだらいいのか分からないという初心者向けに、おすすめの日本酒「久保田」のタイプが分かる診断チャートを公開します。たどり着いたタイプの「久保田」を足掛かりに、日本酒の世界へ踏み出してみませんか?
日本酒選びを難しく感じている人へ
膨大な種類がある日本酒。名前やボトルを一見しただけでは、どんな味わいかイメージしづらいですよね。そのため、日本酒を飲んでみたいと思っているのに、そのハードルの高さから最初の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなお悩みにこたえる診断チャートを公開します。「魚派? 肉派?」といった食の好みにまつわる質問に回答するだけで、あなたにおすすめの日本酒「久保田」のタイプが分かります。日本酒をはじめとしたアルコール飲料にまつわる質問ではないので、お酒を飲み始めたばかりの人こそチャレンジしてみてください。
「久保田」とは
「久保田」は、1985年に発売されてから令和の現代に至っても、食事を引き立ててくれるすっきりとした口当たりとキレのある味わいで、日本酒ファンを魅了し続けている銘柄です。日本酒ファンが飲み飽きないだけでなく、初心者にも飲みやすい懐の深さが魅力ですので、日本酒を飲み慣れていない人にもおすすめできます。
日本酒は仕込みなどで味わいや香りが変わってくるため、10を超えるラインアップがある「久保田」も、同じ名前を背負っていながら種類によって味わいは異なっています。
今回はそんな「久保田」の味わいを大きく4つのタイプに分け、どのタイプの「久保田」がおすすめか分かるチャートになっています。たどり着いたタイプの「久保田」から、ぜひお試しください。
日本酒通、久保田通の人からすれば、「ほかにもこんな久保田もあるのに」といった意見もあるかもしれません。あくまで「これから日本酒を飲もう」と考えている人へ、好みの日本酒に出会うヒントになれば、という内容のチャートですので、あしからず。日本酒通、久保田通の人は、自分の周りの日本酒初心者を日本酒の世界へいざなう小道具として、このチャートをご活用ください。
久保田タイプ診断チャート
診断結果
タイプ1のあなたは…
タイプ1のあなたは、香りは控えめで、すっきりとした辛口な味わいの日本酒が好みに合う可能性が高そうです。「久保田」の中では、「久保田 千寿」や「久保田 百寿」がおすすめです。
久保田 千寿(写真左):綺麗ですっきりとした淡麗な味わい、穏やかな香りに仕上げた、いつもの食卓を少し特別にする「食事と楽しむ吟醸酒」。
久保田 百寿(写真右):香りの主張は控えめに、辛口で飲み飽きしない酒質に仕上げた特別本醸造酒。ふくらみのある辛味や酸味があり、飲んだ後はドライさを感じます。
タイプ2のあなたは…
タイプ2のあなたは、すっきり爽やかな香りと上品で軽やかな味わいの日本酒が好みに合う可能性が高そうです。「久保田」の中では、「久保田 翠寿」や「爽醸 久保田 雪峰」がおすすめです。
久保田 翠寿(写真左):加熱殺菌を一切せず、低温で貯蔵することで若々しさ・爽やかさを感じる、大吟醸の生酒。清々しい華やかな香り、軽やかな味わいと上品な甘味、そして、華やかさの後に瞬く間に心地よいキレが訪れます。4月から9月までの間の限定出荷です。
爽醸 久保田 雪峰(写真右):アウトドアメーカーのスノーピークと共同開発した、4月のみの限定出荷の春を楽しむ日本酒。マスカットやマスクメロンのような爽快でフレッシュな香りのある純米大吟醸酒です。甘味・酸味の調和の中に、米の旨味がほんのり広がります。
タイプ3のあなたは…
タイプ3のあなたは、豊かで華やかな香りに、甘味や酸味、旨味などが調和した味わいの日本酒が好みに合う可能性が高そうです。「久保田」の中では、「久保田 萬寿」や「久保田 純米大吟醸」がおすすめです。
久保田 萬寿(写真左):華やかな香りと重厚な味わいが重なり合い、複雑で深みのある口当たりが広がる純米大吟醸酒。旨味や甘味、酸味が調和し、心地よい余韻が喉元まで続きます。
久保田 純米大吟醸(写真右):香り、甘味、キレが融合した、新しい美味しさを追求したモダンでシャープな純米大吟醸酒。上質で華やかな香り、甘味と酸味が調和した味わい、久保田らしいキレのよさが、口の中でハーモニーを生み出します。
タイプ4のあなたは…
タイプ4のあなたは、独特の旨味のある重厚感のある味わいの日本酒が好みに合う可能性が高そうです。「久保田」の中では、「久保田 碧寿」や「久保田 雪峰」がおすすめです。
久保田 碧寿(写真左):伝統的な醸造方法の山廃仕込みによる、どっしりとした旨味のある純米大吟醸酒。併せ持つシャープな酸味とキレの良さも特徴です。ぬる燗にして楽しむのがおすすめ。
久保田 雪峰(写真右):アウトドアメーカーのスノーピークと共同開発した、アウトドアで楽しむ日本酒。山廃仕込みがもたらす絶妙に調和した懐の深い味わいが特長の純米大吟醸酒です。濃い味付けにも負けない存在感があります。
好みのタイプの「久保田」を足掛かりに日本酒の世界へ
甘口のもの、辛口のもの、軽やかなものから濃厚なものまで、日本酒の味わいは多種多様。そのため、全ての日本酒がこのチャートの4タイプのどれかに当てはまるわけではありません。ただ、美味しいと思える一本に出会えれば、その一本をヒントとして、美味しいと思える二本目にも出会いやすくなります。
飲食店で日本酒を選ぶ時などに、「久保田だったら『久保田 千寿』や『久保田 百寿』が好きです」といった感じで、このチャートを切り口にお店の人とやりとりするのもおすすめです。
たどり着いたタイプの「久保田」を足掛かりに、日本酒の世界へ踏み出してみてください。日本酒を選ぶ時間が、不安や戸惑いのある時間ではなく、楽しさで溢れたものへと少しずつ変わっていくはずです。