今回は、埼玉県秩父市で1749(寛延2)年創業の矢尾本店「秩父錦 純米吟醸」です。
矢尾本店について
近江国出身の矢尾喜兵衛さんが秩父の名主松本氏より酒株を借受けて酒造業を始め、屋号を升屋利兵衛としました。ラベルに升屋とあるのはその名残です。日本百名山の甲武信ヶ岳に水源がある荒川水系の水を仕込水に使い、兵庫県産山田錦や長野県産美山錦を原料に自家精米して日本酒を醸してきた酒蔵です。ちなみに甲武信ヶ岳には、日本最長の信濃川の水源もあります。
「秩父錦 純米吟醸」
長野県産美山錦100%使用で55%精米です。フルーティな香りで若干甘味も感じますが、基本的な味わいは少々辛口です。食中酒としてはまったく問題なく、呑み飽きしない味わいです。瓶の肩には「VEGAN」シールが貼ってあります。HPによれば2020年9月に取得したそうです。日本酒でVEGANが呑めないものがあるのかわかりませんが、あまり見ないので触れておきました。