若宮酒造株式会社は、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされる中、新たな市場を開拓するために「若者が飲みたい日本酒」を産学連携プロジェクトで開発。「若者のためのスタイリッシュな日本酒」の醸造を開始しました。
編集部
発売予定の2022年3月頃が楽しみですね!
【プロジェクト内容】
後述するように、日本酒の消費量は依然厳しい状況が続いており、かつ「若者の酒離れ」も進んでいます。
若宮酒造では、この状況を打開すべく「若者が共感する日本酒の開発」を目的として、近隣の高校・大学と連携した産学連携プロジェクトを結成しました。これが「若者が考える、若者のための新しい日本酒造り」です。
京都府綾部市の綾部高校農業科3年生が初めて栽培して収穫した酒米「五百万石」を使い、福知山公立大学地域経営学科の学生が商品企画と酒造りを担当、京都工芸繊維大学デザイン専攻の学生がラベルデザインを担当します。
(一般社団法人)京都知恵産業創造の森さまより、若者の酒・デザインプロジェクトの一部を支援して頂いています。
【商品コンセプト】
若者が共感する日本酒のコンセプトは、「若者のためのスタイリッシュな日本酒」。
日本酒は若者にとって遠い存在です。今回プロジェクトに参加した学生も、日本酒を飲む習慣はなく、居酒屋でメニューを選ぶ際の選択肢にも入っていませんでした。しかし酒蔵で実際に日本酒を飲んでみると、これまでのイメージが一新されたと言います。
すっきりとして飲みやすく、非常に旨味を感じる。これまで、匂いがきつい、アルコール度数が高くて飲みにくい、若者向けではないという意識から敬遠してきたものの、実際に飲んでみると美味しいことに気づいたと言います。コンセプトを議論している際には、「合コンでカップルになれる酒」や「パーティーで飲む日本酒」など、にぎやかなシーンで飲む意見も多く出てきましたが、最終的に決まった方向性は「若者のためのスタイリッシュな日本酒」。最近女性に人気のフルーティーな香り高い日本酒ではなく、さわやかですっきりしたキレのあるストレートな味わい。飲み方も、そのままの冷酒として飲むだけでなく、ロックやカクテルなどにも応用でき、カフェでも飲めるような新しい日本酒を目指します。若者ならではの感覚で、これまでの日本酒とは異なるアプローチの商品となります。商品名や詳細なコンセプトは、現在活発な議論が進められていますので、今後メッセージ性のある「若者の日本酒」を具体的に表現してまいります。
2021年11月3日、京都府綾部市の綾部高校農業科の3年生と福知山公立大学地域経営学科の学生が精米された米を洗米する作業が行われ、日本酒造りが本格的にスタートしました。今後、醸造を進めながら、商品名やラベルデザインを進めていき、2022年3月頃に発売予定となります。
【プロジェクトの背景】
日本酒市場は輸出が好調と言われていますが、日本酒の消費量は依然厳しい状況が続いています。国税庁の「清酒の課税数量の推移」を見ると、ピーク時の昭和48年度(177万KL)に対して平成29年度はピーク時の1/3以下(53KL)にまで減少しています。
※出典:国税庁(https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2019/pdf/200.pdf)
さらに、「若者の酒離れ」も進んでいます。
厚生労働省「国民健康栄養調査」によると飲酒習慣率は、1997年と2017年の20年間で、男性は全ての年代で、女性は20~30歳代で低下しています。特に20~30歳代の若者においては、男性が激減(20代16.2%、30代24.9%)。20歳代の女性は、わずか3%となっています。
コロナ禍で苦境に立たされる酒蔵として、このまま何もせずに世の中の流れに任せるのではなく、「自分たちの力で新たな市場を開拓しなければ自分たちの酒蔵の未来はない」と行動することが大切であると考え、若者と一緒に新しい日本酒を造るための産学連携プロジェクトを立ち上げました。
【会社概要】
会社名:若宮酒造株式会社
所在地:京都府綾部市味方町薬師前四
代表者:木内康雄
設立:大正九年
URL:http://www.wakamiyasyuzou.com/
事業内容:日本酒製造販売
【本リリースに関するお問い合わせ先】
若宮酒造株式会社 担当:木内康雄
TEL:0773-42-0268
e-mail:ayakomachi@mxc.nkansai.ne.jp
(出典元:PR TIMES)
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