今回は、長野県諏訪郡で1912(大正元)年創業、2017年に事業停止、事業承継によって2018年から酒造りを再開した諏訪御湖鶴酒造場「御湖鶴 純米吟醸 山恵錦 火入れ」です。
諏訪御湖鶴酒造場について
もともと総本山諏訪大社に奉納され、伝統行事「御柱祭」でも振る舞われる由緒ある地酒でしたが、2017年に業績悪化で破産。その後、福島県いわき市で運送業を営む磐栄ホールディングス株式会社によって事業承継され、2018年から酒造りを再開しました。酒造りが中断したのが1年ほどということで、ラッキーだったと思いますね。再開からわずか3年でIWCの最優秀賞である「チャンピオン・サケ」を受賞、順調に進化しています。
「御湖鶴 純米吟醸 山恵錦 火入れ」
長野県安曇野市産山恵錦100%使用で50%精米です。乳酸の効いたヤクルト風味ですが、スッキリしていてとても呑みやすいです。IWCでは「フルーツを想わせる香りが際立ち、繊細でまとまりのある舌触り」と評価されたということで、とても美味しいということですね。
酒蔵の廃業が取りざたされていますが、事業承継したいという企業があるのは心強いです。この諏訪御湖鶴酒造場のケースはとてもいい成功例だと思いますし、酒造りが途絶えないように、私も呑むことで応援したいです。