今回は、山形県村山市で1615(元和元)年創業の高木酒造「十四代 エクストラ大吟醸」です。
高木酒造について
村山市は日本海側の酒田と太平洋側の仙台を真っすぐ結んだ線の真ん中くらいにあります。最上川の支流、富並川が近くを流れているので、それらの伏流水を使っているのでしょうか。地元酒は「朝日鷹」で、こちらもなかなか呑めませんね。「十四代」は1993(平成5)年に現在の十五代目、高木顕統社長兼杜氏によって新しく生まれ変わった銘柄となり、日本酒界をリードする一本となりました。
「十四代 エクストラ大吟醸」
国産米100%使用で35%精米、山形酵母使用です。控えめな吟醸香に、控えめな酸味にちょうどいい甘味の美味しいお酒となっています。キレもよく、喉にやさしく流れていきます。右下に「GI YAMAGATA」とありますが、地理的表示保証制度(Geographical Indication)のことで、簡単に言うと「シャンパーニュ」のように地名を表示していいと国が保証しているのだそうです。山形は日本酒初のGI取得県で、高木酒造もそのうちのひと蔵ということですね。
それにしても、ググってみると買取店しか出てこないというすごさです。基本的には定価以外で購入しようとは思っていませんが、まさかの安達太良山帰りの居酒屋で出合えるとは。酒は一期一会ですね。