今回は、栃木県大田原市須佐木で1892(明治25)年創業の渡邉酒造「百 にごり貴醸酒 無濾過生原酒」「旭興 発泡性貴醸酒」のダブル貴醸酒です。
渡邉酒造について
醸される日本酒のほとんどが地元で消費されてしまうという酒蔵です。メイン銘柄は「旭興」で、名前は酒蔵が東に移転したことから、朝日が昇るほうを意味するようです。「たまか」という銘柄もあります。栃木産酵母「ニューデルタ」を使った日本酒もありますので、地元を活かすタイプの酒蔵だと思います。
「百 にごり貴醸酒 無濾過生原酒」
栃木県産ひとごこち100%使用で60%精米です。日本酒度はなんとー87の極甘口。甘酸っぱい味わいで、甘いです(笑)
アルコール度数は16度で、もう少し高いほうがいいかもしれませんが、グラッパのようなデザートワイン的な感じで呑むのはいいですね。
「旭興 発泡性貴醸酒」
夢ささら100%使用で50%精米。こちらの日本酒度はー47の極甘口となっています。こちらは発泡しているので、甘味はありますが「百」よりははるかにスッキリしていて旨味も感じます。
これだけ甘味のある日本酒をダブルで味わうのはあまりありませんが、酸っぱいものから甘いものまで「貴醸酒」にもいろいろあることがわかりました。同じ米でこれだけの味わいを出せる日本酒は、やはり奥深いですね。