今回は、栃木県大田原市で年1866(慶応2)年に創業の菊の里酒造「大那 生酛純米」です。一時期、「三連星」「作」とともにガンダム銘柄のように扱われていた時期がありますが、「ウルトラマンダイナ」はガンダムではありませんね。おまけに、「作」もそうですが、まったく関係ないというオチでした。
菊の里酒造について
HPには、『「一流」「君の友」等、代々の銘柄を経て昭和30年(1955年)に菊の里酒造に発展し、』とありますが、「菊の里」というのはなぜ名付けられたのかは明らかではありません。また、「那珂川とその支流である箒川や蛇尾川がながれ市内のあちこちに、清水や湧水が見られる」ということで、米どころであると同時に銘水の地でもあります。
「大那」は現在の阿久津信蔵元杜氏が2004(平成16)年に始めた銘柄で、「大いなる那須の大地のようなスケールの大きい蔵にしたい」ということから名付けられました。1997年放送の「ウルトラマンダイナ」は関係ないということですね。
「大那 特別純米 那須産美山錦 無濾過生原酒 生酛造り」
那須産美山錦100%使用で55%精米です。酸の効いた青りんごのような香りに、控えめな甘味に旨味を感じて後口はスッキリという美山錦らしい美味しい味わいです。この美山錦も農薬や化学肥料を通常の半分以下に抑えた「那須クリーン農業研究会」が作ったものですので、那須ドメーヌですね。
普通に美味しいと思っていたら、これは2016年にANAのファーストクラス搭載酒となっていたんですね。「究極の食中酒」として、食事を引き立てる感じのスッキリ具合と地元にこだわる感じが選ばれた理由だと思います。
「せんきん」とともに、栃木県のドメーヌでがんばってほしいですね。