今回は、滋賀県草津市で江戸末期創業の太田酒造が持つ、兵庫県神戸市で1962(昭和37)年設立の太田酒造千代田蔵「千代田蔵 特別純米生原酒 夏の生原酒」です。
太田酒造について
江戸城を作った太田道灌の末裔である太田家は江戸の初期、道灌公の末流太田若狭守正長が越前福井藩から海道の要衝近江の草津に移り、代々関守をつとめていましたが、その後酒造りを始め、遠祖の名に因んで「道灌正宗」と名付け、現在のメイン銘柄は「道灌」となっています。その太田酒造が念願だった灘に蔵を作ったのが千代田蔵となります。
「千代田蔵 特別純米生原酒 夏の生原酒」
兵庫県産五百万石100%使用で60%精米です。肩ラベルには「夏の爽快辛口」とありました。気のせいかもしれませんが、口に含むと少しミントのようなスーッとする感じがありました。辛口と言っても、甘味はありませんが旨味があり、口のなかでふくらみがある感じです。ベタベタ感はなく、スッキリとキレていきます。夏の酒としては冷やして呑むのに適していますね。
太田酒造が灘に蔵を持ちたかった理由がHPにも書かれていませんが、サイドストーリーのようなものがあったほうがいいですね。ぜひ教えてください。