今回は、秋田県南秋田郡五城目町で1688(元禄元)年創業の福禄寿酒造「一白水成 特別純米酒 良心」です。安くて旨いコスパ最高酒のひとつで、まさに「良心」といえます。
福禄寿酒造について
昭和28年に株式会社化し、平成16年、醸していた清酒「福禄寿」の名を冠して現在の社名となりました。創業して333年の歴史ある酒蔵の建屋が残っていて、以前は蔵見学もさせてくれました。
清酒「福禄寿」を醸し続けていたところ、現在の社長に代替わりして2006年から醸されはじめた「一白水成」は秋田県外向けの銘柄で、白い米と水から成る一番旨い酒ということから名付けられました。基本的には秋田県産米を使用していますが、時々「愛山」も使ったりしています。
NEXT5について
福禄寿酒造はご存知のとおり「NEXT5」の一角を担っているだけあって、個人的に買って間違いないと思っている蔵のひとつです。ちなみに「NEXT5」とは、秋田県の酒蔵「新政酒造」「山本合名会社」「栗林酒造店」「秋田醸造」にこの「福禄寿酒造」の社長さんがだいたい同世代なので、自分の蔵で秘密を抱え込むよりみんなで協力していこうという考え方で、秋田県の酒を盛り上げていこうという活動です。その5蔵が順番に代表となって「NEXT5」銘柄の日本酒を発売しています。
「一白水成 特別純米酒 良心」
秋田県五城目町産吟の精を麹米、秋田県五城目町産秋田酒こまちを掛米に使用、それぞれ55%、58%精米です。フルーティな香りに甘味が感じられますが、べたつかずにスッキリと感じる甘味、ほのかな酸味で美味しいです。
日本酒の値段も徐々に上がり続けている中、一升瓶が2千円台半ばで購入できるのはとてもありがたいです。まんさくの花「巡米70」シリーズとともに秋田を代表するコスパ酒として君臨し続けてほしいです。