今回は、北海道上川郡上川町で2017年創業の上川大雪酒造「十勝 純米大吟醸」です。上川大雪酒造には上川郡のメイン蔵と、2020年に国立大学法人「帯広畜産大学」と産学連携の取り組みとして、同大学構内に酒蔵を創設した「碧雲蔵」があり、この「十勝」はその「碧雲蔵」で醸されたものになります。
上川大雪酒造について
北海道の上川町は旭川の東に位置し、北海道のど真ん中よりちょっと北というところにあり、有名な観光地では層雲峡温泉があります。上川大雪酒造は、現社長の塚原敏夫氏とファンドによる上川町地方創生のひとつとして設立されました。酒蔵の近辺にはレストランやカフェが造られ、レストランでは「上川大雪」が供され、日本酒蔵を中心とした地方創生という形となっています。それからは創業2年後の2019年4月に、札幌国税局新酒鑑評会 純米の部で「上川大雪 特別純米・吟風」が金賞を受賞。猛スピードで北海道を代表する酒蔵となりました。その上川町の蔵が成功しているところに十勝からも蔵の設立を求められたということですね。昨年2020年「碧雲蔵」初仕込みの「初仕込み 本醸造」が発売され、今年2021年の札幌国税局新酒鑑評会で「十勝」特別純米 有機彗星 60%が金賞を受賞するという快挙です。
「十勝 純米大吟醸」
北海道産米100%使用で45%精米です。「上川大雪」もそうですが、フルーティな香りにキレイな口当たり、ほんのり酸味を含んだちょうどいい甘みで、とても美味しいです。
二つの蔵で日本酒を造っていけば、けっこうな本数が発売されそうですね。日本酒ビギナーからベテランまでオススメできる銘柄だと思います。