数馬酒造株式会社は、「能登牛」・「イカ」・「牡蠣」とのマリアージュにこだわった日本酒3本セットの販売を開始しました。
編集部
地元の食材に特化した日本酒、ぜひそれぞれの料理とのマリアージュを楽しんでみたいですね!
【商品紹介ページ】https://shop.chikuha.co.jp/products/150119565
食材特化シリーズ「牛・いか・オイスター」3本セット
セット商品発売への経緯
「竹葉の食材特化シリーズ」では、地元能登の食材である「能登牛」、「イカ」、「牡蠣」そして「ジビエ」に特化して、製造背景から食べ合わせた時のマリアージュに至るまでを考え抜いた日本酒を展開しています。
セット商品としての発売は、2020酒造年度の今シーズンが初めてとなります。これまでは各商品が発売後、数か月から半年で完売になるなど、シリーズとして商品が出揃うことはありませんでしたが、発売後の大きな反響を受けて、製造体制を強化したことで増産が可能となり、セット商品としてお届けすることが実現しました。食の時を楽しくする日本酒ブランド「竹葉」として、食材とともに味わう日本酒の楽しさを存分に感じていただきたいという思いとこだわりが詰まっています。
「食材特化シリーズ」の特徴
「食材特化シリーズ」は地域食材にフォーカスし、新しい挑戦心で醸した日本酒です。
2018年の「竹葉 能登牛純米(のとうしじゅんまい)」の発売を皮切りに、2019年5月に「竹葉 いか純米」、11月に「竹葉 gibier(ジビエ)純米」、2020年1月に「Chikuha Oyster(チクハオイスター)」を発売し、シリーズは現在4種類になりました。
味わいのみならず、能登の生産者を取り巻く背景や地域課題を共有し、資源の循環やテロワールの考えを大切にした商品開発を行っています。
この「食材特化シリーズ」は数馬酒造の掲げる【「醸しのものづくり」で、能登の魅力を高める。】という使命に基づき、酒造りを通して地域食材の魅力を最大化するための商品です。これらのお酒を通じて、地域食材への関心を高め、味わい、楽しみ、能登へ想いを寄せてくださることを願っています。
地域食材にフォーカスし、新しい挑戦心で醸した日本酒「食材特化シリーズ」
「食材特化シリーズ」誕生の背景
始まりは2014年に遡ります。この年、数馬酒造は地元の若き農家と協力し、能登の耕作放棄地を開墾して酒米を栽培する「水田作りからの酒造り」を始めました。この取り組みは、酒造りを通して地域課題を解決することの大きな可能性と意義、そして喜びの原体験となりました。これまでに東京ドーム5個分の耕作放棄地を水田に戻しています。
弊社社長(左)と契約農家のめうらら様(右)
これを機に、2017年には畜産業を営む地元企業と協力した循環型の日本酒を開発することになります。それが食材特化シリーズの第一弾となる「竹葉 能登牛純米」です。農業と酒造業に畜産業を加えて、地域の未来のためになるものづくりを考えた際、互いの副産物をシェアしようという声が上がりました。
そこで、農業で米の収穫後に発生する米のもみ殻と畜産業で発生する牛の排泄物を合わせて堆肥にし、農地に返す。その農地で栽培した米を数馬酒造が酒造りのために精米し、発生した米粉を牛の餌にする。農業、畜産業、酒造業の副産物をシェアした循環型の連携を実現させました。
その際、日本酒の味わいも能登牛にふさわしい酒質にするため、数年の試験醸造過程を経て数馬酒造の酒造りで初めて、昔ながらの酒造方法である「生酛(きもと)仕込み」を採用します。通常の酒造り以上の時間と労力を要する製法ですが、濃厚な能登牛の味わいに相乗する、しっかりとした旨味と酸味のある酒質にするための挑戦でした。
能登牛とのマリアージュにこだわった日本酒「竹葉 能登牛純米」
こうして誕生した能登牛純米は、飲食店様、酒類取扱店様など各方面から大きな反響を頂戴し、発売を開始した早々に完売となるとともに、新規性や独自性に優れたブランド化の可能性ある製品として石川県から食品部門において最も優秀である「プレミアム石川ブランド」の認定を頂くこととなります。
その後、フランスのソムリエによる日本酒品評会「Kura Master」においても2018年、2019年と二年連続で金賞を受賞いたしました。こうして、日本酒を通じ、地域食材の魅力を最大限に高める酒造りを加速させることになりました。
「食材特化シリーズ」で取り組むおいしさへのこだわり
酒造りは発酵に適した気温が低温であることから、外気温が低い11月から3月までがシーズンです。この時期に醸した出来立てのお酒のおいしさはフレッシュ感をともない格別なものです。同時に味わいの鮮度を保つためには保管温度や瓶詰め時の製法が重要です。
食材特化シリーズのおいしさを、年間を通して変わりなくお届けできるよう増産するにあたり、数馬酒造では2つの設備投資を行いました。
1、 保管のための冷蔵庫
数馬酒造では2020年9月にマイナス温度で貯蔵が可能な大型冷蔵施設を増設いたしました。こちらの冷蔵庫に造りたてのお酒を瓶詰めした状態で保管しております。瓶の状態で貯蔵することでお酒が空気に触れる面積を最小化させ、経年劣化のリスクを抑えています。
2020年に増設した大型冷蔵室
2、 瓶詰め作業において
瓶詰めの際にも、酒質を損なわないよう瓶にお酒を密封した状態で火入れと急冷を行える設備を2018年に導入し、瓶詰めラインをリニューアルしました。一般的に日本酒は「生酒」や特殊な製法のものを除き、発酵や腐敗を抑えるための火入れ作業を二回行ってから流通させています。食材特化シリーズにおいては、なるべく造りたての風味に影響がないよう、通常二回行われる火入れ作業を一回に留めております。
非接触型充填機と瓶のまま火入れ・急冷が行えるパストライザー
こうした「おいしさへのこだわり」は、「食の時」を大切にする数馬酒造の想いそのものです。
今まさに、心を寄せて
折しも、2020年からの新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、多くの生産者様や飲食店様が困難な状況に立たされています。能登においては、農業や漁業といった一次産業を生業とする方が多く、食材特化シリーズにご協力いただいた生産者様への影響も少なくありません。我々も同様に自分たちの在り方について自問自答を重ねていました。
しかしながら、日本酒は人々の心を和らげるものであると、確信できた時間でもあります。「おいしい」がどれほど人々の心を励まし癒すかについて、改めて感じることができました。
コロナ禍中、何度も話し合いを重ね、経営理念を 『能登を醸す』 という一言に昇華。数馬酒造は日本酒と食材がもたらす、おいしい、楽しい、心地よい「食の時」を最大化し、日本酒を通じて能登の魅力を高める存在であると決意します。
今回のセット商品はシリーズの3本が揃うことにより、これらの想いをよりはっきりと感じていただける商品です。生産者様が心を込めて育てる地域食材に感謝するとともに、心和らげるひとときを楽しんでいただけましたら幸いです。
「食材特化シリーズ」各製品概要
竹葉 能登牛純米
【竹葉 能登牛(のとうし)純米】
能登の特産品である「能登牛(のとうし)」を広く知ってもらうため、能登の農業・畜産業・酒造業が連携して開発。
農業で発生する米のもみ殻を、畜産業が堆肥にして水田に返し、酒造業が磨いた米の米ぬかを牛の餌にして、互いの生産活動で生じる副産物を能登の地域内で循環させています。
味わいをすっきりとさせるために原料米は食用米である石川県の早生品種米の代表格「ゆめみづほ」を使用。
深みのある酸を出すために、生酛(きもと)仕込みにて醸しました。爽快な酸味と芳醇な旨みが肉の濃厚な旨味に相乗します。
2018年度プレミアム石川ブランド認定
Kura Master2019 純米酒部門 金賞受賞
Kura Master2020 純米酒部門 金賞受賞
容量:720ml
価格:1,700円(税別)
竹葉 いか純米
【竹葉 いか純米】
数馬酒造と同町内にある小木(おぎ)港は、日本有数のイカ水揚げ量を誇ります。その地域資源である「小木イカ」を活用した地域活性化プロジェクトの一環として、イカの味わいに寄り添うよう醸した日本酒です。
イカのねっとりとした甘みに合うよう、海洋深層水と海藻酵母を使用した純米酒に、熟成した純米生酒をブレンドしています。
甘・酸・旨のバランスで、バリエーション豊かなイカの様々なお料理にも合わせられる包容力が最大の魅力です。
2019年年度グッド石川ブランド認定
Kura Master2020 純米酒部門 金賞受賞
容量:720ml
価格:1,700円(税別)
Chikuha Oyster
【Chikuha Oyster(チクハオイスター)】
能登は牡蠣の養殖が盛んで、1~3月の旬の時期には牡蠣のイベントが町を興して開催されるほどです。この地域資源である牡蠣の味わいに寄り添うよう、牡蠣を土づくりに利用した能登産コシヒカリ、海洋深層水、ワイン酵母で仕込んだ日本酒です。
原料米の生産者様は農閑期に牡蠣の養殖を行い、牡蠣の貝殻を水田の土づくりに活かす活動を行っています。また、実った稲を伝統的な「はざ干し」と呼ばれる天日干しで海風に当てながら乾燥させています。能登のはざ干しや凪いだ海に広がる牡蠣棚は世界農業遺産に認定された能登の里山里海の特長的な風景のひとつです。
能登の海風を感じるミネラル感と、爽快な酸が感じられ、すっきりとした味わいをお楽しみいただけます。
容量:720ml
価格:1,700円(税別)
竹葉 gibier純米
【竹葉 gibier(ジビエ)純米】
野生生物の命に感謝し、田畑や農作物、美しい田園風景などの地域資源を守るために開発した日本酒です。
醸造を担当した蔵人自身も狩猟を行うジビエハンター。また、狩猟や革製品作り、ジビエ料理普及の活動を行う石川県の団体「狩女(かりじょ)の会」とも連携し、狩猟に関する最新情報提供やジビエの提供とご協力いただきました。
さらに、能登でイタリア料理店を営むシェフを招き、ジビエ料理との試飲を重ね、ジビエに寄り添う日本酒の味わいを追究しました。
山廃仕込み特有の酸、しっかりとした米の旨味がジビエの力強い味わいを受け止め、心地よい余韻とともに滋味深く味わえます。氷温貯蔵にて、一年半の間しっかり熟成させてからお届けするこだわりです。
※2021年11月発売予定(ただいま熟成中)
容量:720ml
価格:1,700円(税別)
数馬酒造株式会社について
蔵のすぐそばに海が広がる
明治2年創業。
「能登を醸す」を経営理念に掲げ、清酒事業・リキュール事業・醤油事業を営んでいます。
弊社では、2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択される以前より、耕作放棄地の開墾や地域資源の利用を通して持続可能なものづくりに取り組んでまいりました。早朝や深夜労働、泊まり込みを行わない醸造体制の構築にも取り組んでいます。
<直近の受賞歴>
経済産業省「地域未来牽引企業」認定
経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業社300社需要獲得部門」選定
石川県ワークライフバランス企業知事表彰受賞
北陸農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」ビジネス部門 優良事例
【会社概要】
会社名:数馬酒造株式会社
所在地:〒927-0433 石川県鳳珠郡能登町宇出津ヘ-36
代表者:数馬 嘉一郎(代表取締役)
法人設立:昭和26年1月18日(明治2年創業)
事業内容:清酒・リキュール・醤油の製造
URL:https://chikuha.co.jp/
公式SNSアカウント:
Twitter https://twitter.com/kazuma_noto
Instagram https://www.instagram.com/kazumasakebrewery/
(情報提供:PR TIMES)
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