今回は、長野県川中島町で1540(天文9)年創業の酒千蔵野「川中島幻舞 純米吟醸 雄町」です。
酒千蔵野について
長野県では最古、全国でも7番目に古い蔵で、武田信玄に酒を献上した記録があるそうです。創業481年ですから、すごい企業です。長野駅から3つ目のJR今井駅で下車、川中島の合戦が行われた古戦場に近いところですから、武田信玄も呑んじゃいますね。
杜氏は女性の千野麻里子さん。蔵元の一人娘として東京農大に進み、国の研究所で研修した後、先代杜氏の急病で急きょ杜氏に就任しました。もともと桂正宗という銘柄を地元中心に販売していましたが、チャレンジャーとしての資質があったのでしょう。新しい銘柄に挑戦し、「川中島幻舞」という香り高く、味わい深いのに飲み口はスッキリしている素晴らしいお酒を完成させました。酒千蔵野に訪問したことがありますので、その記録はこちらでお読みください。
川中島幻舞 純米吟醸 雄町
雄町100%使用で55%精米です。美山錦や金紋錦など長野県産米を中心に使っている麻里子さんですが、雄町と愛山は別のようで、雄町の力強さは若干控えめですが、香り高く、甘味は控えめ、旨味がある、麻里子さんの雄町といえるお酒を醸しています。
幻舞はどれを呑んでも美味しいのですが、東京で買えるところがあまりないのが玉にキズです。
私が遠路はるばる訪れるほど魅力のある酒を醸しているので、個人的に超オススメの銘柄です。