今回は、静岡県焼津市の磯自慢酒造「磯自慢 本醸造」です。現在流行中の日本酒の味わいのキホンとなっている、この磯自慢ですが、これは基本中のキホンともいえる一本です。「本醸造」とは、精米歩合70%以下、醸造アルコールの添加は白米の総重量の10%未満ということで「普通酒」以上「特別本醸造」以下となりますが、そこは磯自慢だけにただの「本醸造」ではありません。
「磯自慢 本醸造」
酒米に山形県産キヨ錦、留め掛米に兵庫県産山田錦を使用して65%精米です。大井川の伏流水を使って冷蔵仕込室で時間をかけて発酵させている上に、HPの商品説明によれば、「厳選した酒米を65%まで精白し麹米と三段仕込みの初添(1段目)・仲添(2段目)としながら、留添(3段目)には兵庫県産の山田錦を使用し、さらに酒質を高めています」とあり、さらにプレートヒーター、クーラーを使って火入れ後急冷し、5℃以下の低温冷蔵庫で貯蔵しているというこだわりようです。
味わいはといえば、最初はキリっとした香りに辛口を感じながら、口中でフルーティな香りと旨味に変わり、スッキリと切れていきます。これがレギュラー酒とは、焼津市はすごいですね。
一時より購入しやすくなっている「磯自慢」ですが、現在人気のバナナとかパイナップルとかいう味わいとはちょっと違いますね。日本酒入門者の方々にはぜひ味わってもらいたい「キホンの味」です。