日本有数の酒どころとして知られる観光スポット「京都・伏見」。幕末の歴史を感じる“竜馬通り商店街”には、おしゃれでおいしいお店が続々と登場しています。
甘酒と日本酒の専門店「AMAZAKE HOUSE」もそのひとつ。テイクアウトで楽しめる生甘酒は、まち歩きのおともにおすすめです。
店頭で利き酒を楽しめることもうれしいポイント♪ 早速、生甘酒の魅力とまち歩きにぴったりのメニューの数々をご紹介します!
目次
1.自家製生甘酒と日本酒の専門店「AMAZAKE HOUSE」
京都・伏見にある「AMAZAKE HOUSE」は、自家製生甘酒と日本酒の専門店です。京都産コシヒカリを原料に、体にやさしく、おいしい甘酒が手仕事で作られています。
甘酒は、ノンアルコール・ノンシュガー・無添加と、自然が生み出すやさしい味わいが魅力。スムージーやラテにも厳選素材を使用し、小さな子どもから大人まで、安心して楽しめるメニューが提供されています。
店舗が建つのは、京阪中書島駅から徒歩約5分の竜馬通り商店街。風情ある街並みのなか、「AMAZAKE HOUSE」のレトロでおしゃれな外観がひときわ目を引きます。
今回お話を伺ったのは、オーナーである橋本宏太良さんと、商品企画・開発を担当されている翔伍さんご兄弟。ロゴが生まれた背景から、生甘酒にこめられた想いが見えてきました。
1-1.日本の発酵文化を伝える「家族で醸す甘酒」
これまで、日本酒や甘酒、麹の文化を海外に伝える、日本酒ツアーを数多く手がけていたという宏太良さん。2020年1月、現在の店舗に拠点を移して間もなく、コロナ禍に見舞われます。
「何もせずにはいられない、と。カウンターで甘酒を販売することを思いつきました。甘酒は、日本酒と同じ米と米麹からできている。酒どころ伏見であえてノンアルコールドリンクを販売することは、伏見の層をより厚くすることへつながるのではと思いました」
宏太良さんがおっしゃるように、店頭にはお酒好きだけでなく、若い方から家族連れ、年配の方まで多くの人が訪れます。
ひとつ屋根の下、一粒のお米が描かれたロゴには『この京町屋で、お米を醸して作っている』という意味合いが込められているそう。
「母も手伝ってくれているので“家族で作っている”という意味合いもありますね」
と宏太良さん。現在は複数の麹をブレンドしつつ、理想の味わいを作り出しているそうです。
いずれは麹室(こうじむろ)を設け、自分たちで麹を作りたいという希望もあるのだとか。
「甘酒を作るようになって、甘酒の知られざるパワーを改めて感じています。日本の伝統文化、米麹の魅力をより多くの人に伝えていきたいですね」
米麹は、甘酒や日本酒はもちろん、味噌や醤油にも欠かせない存在。宏太良さんのお話に、その魅力をより強く実感しました。
1-2.飲みやすく体にやさしい「生」の甘酒
「AMAZAKE HOUSE」の甘酒の大きな特徴は、“生”であること。その味わいに「甘酒ってこんなにおいしいの?」と、驚く方も多いのだそう。
一般的に、市販されている甘酒は、55℃~60℃の温度で一定期間発酵させたのち、高温で加熱殺菌処理がおこなわれます。甘酒のなかの酵素を失活させ、長期保存するためです。
一方「AMAZAKE HOUSE」の甘酒は、高温での加熱殺菌処理をしないことが大きな特徴。日本酒の低温殺菌とほぼ同じ、約60℃の温度帯で8時間~15時間発酵させています。
「生甘酒は、甘酒独特のクセが抑えられているため飲みやすく、熱に弱い消化酵素も生きていて体にやさしいんですよ」と翔伍さん。
反面、加熱処理した甘酒のように日持ちはしないため、冷凍保存で出来たてのおいしさがキープされています。
「お家でも生甘酒を楽しみたい!」というときは、冷凍生甘酒をテイクアウトやオンラインで購入できますよ。
2.生甘酒と利き酒メニューをいただきます!
今回いただいたのは、『自家製 生甘酒(白米)』と『自家製玄米生甘酒』です。国産豆乳で割ったり、氷のありなしを選べたりと好みにあわせてカスタマイズできるのがうれしい。
さらに、季節限定の『甘酒いちごスムージー』もオーダー!目の前でミキサーがまわる様子にワクワクと期待が高まります♪
早速甘酒をいただくと、クリーミーな口当たりと、さっぱりした後口にびっくり!これは確かに、これまで飲んできた甘酒と違うおいしさ…。甘酒好きはもちろん、ちょっと苦手という方にもおすすめしたくなる味わいです。
玄米を使った生甘酒は、ぷちぷちとした食感が楽しい一品。玄米ならではのコクと香りがクセになりそうです。
栄養たっぷりの玄米生甘酒は、整腸作用も期待できるのだとか。リピーターさんには、玄米推しの方も多いそうですよ。
『甘酒いちごスムージー』は、”いちごそのまんま!”のフレッシュ感がたまらないおいしさ。甘酒のやさしい甘味と果実の甘酸っぱさがよく合います。
このほか、定番スムージーや有機栽培の抹茶で作るラテなど、こだわりメニューが盛りだくさん。「どれにしよう~?」と足を止める方が多いのも納得です!
3.伏見の日本酒にスイーツも
酒どころ伏見を訪れるなら、日本酒もぜひ味わっておきたいところ。「AMAZAKE HOUSE」には、お酒好きの心をぎゅっとつかむメニューが用意されています。
『日本酒アフォガード』は、甘党のお酒好きにおすすめしたい一品。この日は『英勲(えいくん)』の23年熟成古酒をバニラアイスにかけていただきました。
キャラメル風味の熟成古酒と、溶けたバニラアイスのマリアージュがたまらない…!お酒を飲まない方には、生甘酒を使った手作りアイスクリームもおすすめです。
日本酒好きなら、店頭で楽しめる『利き酒メニュー』も見逃せないところ。今回は、京都の酒米・祝(いわい)を使った『富翁(とみおう)』をオーダーしました。
日本酒の心地よい香りが、風にのってふんわり香る…。観光の途中、青空の下でグラス1杯からおいしいお酒を飲めるなんて、なんともぜいたくな体験ですよね。
商店街のBGMを聞きながら、地元の方と観光客が行きかう様子を眺めるのもおつなもの。ぜひ、おいしい酒と一緒に旅ならではのワンシーンを満喫してみてください。
4.AMAZAKE連れて伏見をまち歩き
各所に酒蔵が点在する伏見は、まち歩きにもおすすめのスポットです。「AMAZAKE HOUSE」の周辺には、“月桂冠”の史料館や“黄桜”の直営店が並びます。
少し足をのばすと、有形文化財に登録されている“松本酒造”の酒蔵も。川沿いに建つ木造の酒蔵と、空に伸びるレンガ造りの煙突は圧巻ですよ。
「伏見はいろんなものが詰まった場所なんですよ。戦国時代の伏見桃山城もあれば、幕末の雰囲気も味わえる。もちろんお酒も。酒造りのシーズンは、朝から蒸米の香りが広がっています」
そう教えてくださった宏太良さん。竜馬通り商店街には、お酒ゼリー専門店やイタリア料理店、ドーナツ店など新店舗も続々とオープンしています。
日本酒好き、おいしいもの好き、歴史好きにたまらないスポット、伏見。日本文化に想いを馳せながら、まち歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
AMAZAKE HOUSE
[所在地]京都府京都市伏見区車町271-1
[定休日]火曜日・水曜日
[営業時間]10:00~17:00
[公式URL]https://amazakehouse.com/
[オンラインショップ]https://shop.amazakehouse.com/?_ga=2.153512254.708469182.1650761159-1488022173.1649632890
※2022年4月21日時点の情報です。休業日や営業時間など変更の可能性があるため、最新情報は事前に店舗にお問い合わせください。