「世界酒蔵ランキング」は、日本酒コンテストの受賞実績をポイント化し、酒蔵を格付けしたものです。2020年にランキングの対象となった蔵は659蔵。コンテストに参加していない蔵もあるため、ランキングの順位が蔵の優劣のすべてというわけでは当然ありません。
しかし、種類の多い日本酒を選ぶときには、ランキングがガイド役になっています。日本酒ラボでは、2020年酒蔵ランキングの50位~1位までの酒蔵を詳しく掘り下げて紹介していきます。
こちらの記事では40位~31位までの蔵情報やその蔵が造っている日本酒についてなど解説していきますので、日本酒選びの参考にしてみてください。
世界酒蔵ランキング2020年の公式サイトはこちらになります。
目次
1.2020世界酒蔵ランキング40~31位
1-1.世界酒蔵ランキング40位タイ:初亀醸造株式会社
第40位タイは、静岡の酒蔵「初亀醸造株式会社」です。原料には安全で高品質な酒米を使用。兵庫県産の山田錦をはじめ、地元静岡産・誉富士を使ったお酒も高い評価を得ています。
「初亀 大吟醸純米 瓢月(ひょうげつ)」は、年2回のみリリースされる限定品。洗練されたボトルデザインにふさわしく、上品な香りと味わいを持つお酒です。「初亀 特別純米酒 粋囲(いきがこい)」は、静岡産の原料にこだわった純米酒。静岡誉が生み出す、まろやかな旨味と甘みの調和を堪能できます。
(出典元:ワイン通販・専門店 ヴィノスやまざき)
1-2.世界酒蔵ランキング40位タイ:大信州酒造株式会社
「大信州酒造株式会社」は、北アルプスの山々に囲まれた長野県松本市の酒蔵です。「大信州 手いっぱい」は「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」で銀賞を受賞。その他、「全米日本酒鑑評会」でも多くの受賞歴を誇ります。
蔵が大切にする言葉は「愛感謝」。豊かな自然に感謝をささげながら造るお酒は、澄み切ったきれいな味わいが特徴です。「大信州 辛口特別純米」は、長野県産の酒米「ひとごこち」を使用。やわらかな口当たりと後味のキレが際立ちます。
(出典元:大信州酒造株式会社)
1-3.世界酒蔵ランキング37位タイ:菊池酒造株式会社
岡山県倉敷市から世界へとはばたく地酒「燦然(さんぜん)」。岡山が誇る酒米、雄町を使った銘酒を造りあげるのは、37位タイの「菊池酒造株式会社」です。
「燦然 純米大吟醸 雄町」は、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で最高金賞を受賞。近年は、『奇跡のリンゴ』で知られる木村秋則氏の指導のもと、自然栽培米の育成にも取り組んでいます。「木村式奇跡のお酒 純米大吟醸」は、フルーティーな香りが心地よい1本。自然栽培で育てられた雄町の豊かな味わいが、口いっぱいに広がる銘柄です。
(出典元:菊池酒造株式会社)
1-4.世界酒蔵ランキング37位タイ:米鶴酒造株式会社
37位タイに続くのは、山形県の「米鶴酒造株式会社」です。「米鶴 醇成」と「米鶴 本醸造」は、全国熱燗コンテストで金賞を受賞。日常に寄り添う、コストパフォーマンスに優れたお酒を造り上げています。
山形原産の酒米を使った「純米大吟醸 亀の尾」は、日本酒通にも愛されるお酒。ぬる燗にすると、ふわっとふくよかな香りが広がります。日本酒を飲み慣れない方には「純米あんだんて」がおすすめ。アルコール度数低めで飲みやすく、体にやさしい味わいを楽しむことができますよ。
(出典元:商品紹介:米鶴酒造)
1-5.世界酒蔵ランキング37位タイ:株式会社小嶋総本店
「株式会社小嶋総本店」は、「KURA MASTER」で2銘柄がプラチナ賞を受賞した酒蔵。代表酒「東光」は、世界17カ国に輸出されています。
「東光 純米大吟醸 山田錦」は、味と香りのバランスに優れた逸品。栓を開けると、熟れたバナナのような甘い香りが広がります。「東光 純米吟醸原酒」は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で金賞を受賞。冷やしても温めても味のバランスが崩れず、日本酒好きにうれしい銘柄です。
(出典元:商品紹介 | 東光)
1-6.世界酒蔵ランキング36位:浅舞酒造株式会社
36位「浅舞酒造株式会社」の代表酒は「天の戸」。「天の戸 純米大吟醸 35」は、「全米日本酒鑑評会」で金賞に輝きました。
蔵の手掛ける日本酒は、フルーティーなお酒からスッキリ飲みやすい銘柄まで実にさまざま。「天の戸 吟泉」はどんな温度帯でも美味しく、晩酌のパートナーにおすすめです。筆文字で「Land of Water」とラベルに書かれた純米吟醸は、水のようになめらかな口当たりが印象的。秋田の地酒らしい、キレの良さも持ち合わせた日本酒です。
(出典元:秋田の地酒は「天の戸」-浅舞酒造株式会社)
1-7.世界酒蔵ランキング34位タイ:白鶴酒造株式会社
「全米日本酒鑑評会」、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」で数々の賞を受賞。34位には大手酒造メーカー「白鶴酒造株式会社」がランクインしました。
朱色に大きな白いまるが描かれた「白鶴 まる」は、日常酒として多くの人に愛されてきたお酒。ふくよかな旨味がありつつ、飲み飽きしない軽快な味わいが特徴です。「白鶴 大吟醸」は、いつもの食卓に花を添えてくれる、ちょっと特別な1本。飲みきりサイズの180ml容量から販売されているため、気軽に楽しむことができますよ。
(出典元:白鶴酒造株式会社)
1-8.世界酒蔵ランキング34位タイ:名倉山酒造株式会社
34位タイにランクインしたのは、福島県の酒蔵「名倉山酒造株式会社」です。東北鑑評会で17年連続金賞受賞という経歴を持つ蔵の酒は、世界でも高く評価されています。
「名倉山 大吟醸」は、「全米日本酒鑑評会」で金賞を受賞。ほどよい甘みは舌の上をなめらかに滑り、後味には心地よい余韻が残ります。「月弓(げっきゅう)」と名付けられた純米酒は、ふくよかな旨味が印象的。香りも控えめで、ついつい飲み進めてしまう美味しさです。
(出典元:名倉山酒造株式会社)
1-9.世界酒蔵ランキング34位タイ:三和酒造株式会社
「三和酒造株式会社」は、静岡の銘酒「臥竜梅(がりゅうばい)」で知られる酒蔵です。静岡吟醸とも呼ばれるお酒は、華やかな香りとキレを持ち合わせています。
「臥龍梅 純米大吟醸 山田錦35」は、酒米・山田錦の中心部分だけをぜいたくに使用。口に含むと、芳醇な香りと米の旨味が広がります。「臥龍梅 純米吟醸 浮世絵柄」は、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で金賞を受賞したお酒。これぞ日本の酒!というラベルが印象的な、純米酒ならではのコクを楽しめる1本です。
(出典元:garyubai_catalog)
まとめ
40~31位の世界酒蔵ランキング、いかがでしたか?どれも地元に根付く酒蔵ながら「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」や「全米日本酒鑑評会」など、世界でも高く評価されています。世界が認めた蔵情報を参考に、美味しい日本酒を楽しみましょう!
今回は40~31位を紹介しました。次週は30~21位を紹介していきますのでお楽しみに!