毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、石川県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる石川県のご当地グルメをご紹介します。
久保田ご当地グルメ部とは
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は日本三名園の一つ、兼六園で有名な石川県をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
こんかいわし×久保田
石川県在住のファンの方に教えていただいたのが「こんかいわし」。塩漬けにしたいわしを米糠や麹、唐辛子で1年以上漬け込んだ糠漬けのことです。能登で米糠を“こんか”と呼ぶことから、こんかいわしと呼ばれているそう。
この食べ方が生まれたのは、江戸時代の頃と言われています。春になると、能登や加賀の海ではいわしが大量に水揚げされていました。ただ、いわしは傷みやすく冷蔵技術もなかったので、なんとか保存ができないかと考えて生み出されたのが、いわしを糠漬けにする方法です。夏は高温多湿なので、乳酸発酵が促されて熟成にはぴったり。保存食として、また、漁ができない冬の時期のタンパク源として重宝されました。
石川県には、こんかいわしを使った郷土料理も数多くあり、能登地方で食べられる「べか鍋」や、白山市で食べられる「イジシジ鍋」などがあります。
こんかいわしの実食
色々な食べ方ができるこんかいわしですが、ファンの方は「簡単に炙って食べるのが好きです。炙ると香りもいいんです」と紹介いただきました。ちなみに、糠がついたまま焼くのがお好きだそうですが、糠があるとかなり塩分が強いとのこと。私たちは糠を取り除いてから軽く焼いて食べてみましたが、かなり塩分が強く、完全にお酒のアテです。
そんなこんかいわしには、「久保田 千寿 純米吟醸」がぴったりとおすすめいただきました。ねっとりとした食感の中から強い塩味が染み出してきたところに千寿 純米吟醸を含むと、こんかいわしの塩辛さを和らげてくれます。そして、千寿 純米吟醸の甘味が引き出されてきます。これはお酒が進む組み合わせです。
イベント当日は、こんかいわしを使ったペペロンチーノもご用意いただいていました。こんかいわしは塩気が強いので、アンチョビの代わりとしても使えるのです。オリーブオイルににんにく、唐辛子、糠をとって削ったこんかいわしを入れて炒めて、茹で汁とスパゲッティを入れて完成です。ファンの方に食べていただくと、「美味しいです。いわしの風味がすごくあってると思う」。ペペロンチーノに合わせるのは、酒販店でイタリアンにも合うとおすすめされたという「久保田 純米大吟醸」です。こんかいわしそのままとは合わなかったようですが、ペペロンチーノにはぴったりのご様子。
こんかいわしをそのままなら千寿 純米吟醸で、ペペロンチーノなら純米大吟醸で、と食べ方によって合わせるお酒を変えるのがよさそうです。
治部煮×久保田
石川県出身のファンの方からおすすめいただいたのは「治部煮」です。鴨肉やすだれ麩、しいたけ、野菜などをだし汁に醤油・味醂・砂糖・酒を加えたもので煮た、江戸時代から食べられている石川県を代表する郷土料理です。鴨肉に小麦粉をまぶすので、あんかけのようなとろみがあるのが特徴。ファンの方曰く、「筑前煮の甘くてトロっとしてるバージョン」をイメージすると分かりやすいかもしれません。
ファンの方は今回参加するにあたって、なんと改めて治部煮について調べてくれたそう!学校で作ったこともあるそうで、教えてもらった内容と一致していると再確認しつつ、石川県の南の方では鴨を獲る文化があるので、そこに影響を受けているのでは、とも話されていました。
ちなみに、治部煮の治部とはなんだろうと調べてみると諸説あり、治部煮を朝鮮から日本に伝えたのが岡部治部右衛門なので、その名前を由来とする説や、煮ている時に「じぶじぶ」という音がすることから名付けられたという説などがありました。
治部煮の実食
お取り寄せした治部煮は鶏肉を使ったもので、手配した私たちが不勉強だったと反省。「鴨肉を手に入れる機会はあまりないと思うので、大体は鶏肉で代用するんです」と、ファンの方にも言っていただきました。別のファンの方も、「鴨肉やすだれ麩など金沢らしい材料を揃えるのが大変なので、家では作らない」と話しており、家庭料理というよりは、お店で食べることの方が多いようです。
治部煮を初めて食べた私たちは、その甘さに驚き。思ったよりも甘く、とろみがあってとても味が濃いので、これは予想外の味わいです。勝手に金沢の料理は上品な味わいと思いこんでいましたが、ファンの方曰く「意外と金沢って味薄い感じではないですね。味濃いめ、甘めが多いんです」だそう。そんな甘い治部煮には、わさびをつけるのがおすすめ。「煮物にわさびを添えるのは、他の地方でも聞いたことないと思うので、特徴的かな」と話されていました。
治部煮にぴったりとおすすめいただいたのは「久保田 千寿」です。「日本酒ってどちらかというとすごい甘いか、キリっとしているかの両極端なイメージですが、千寿のよさは甘くもなく辛すぎず、ちょうどいい中間。それが治部煮と合う。どんな料理にでも合うというイメージが強い」と嬉しいお言葉をいただきました。実際合わせてみると、治部煮の甘さに千寿の甘味が同調し、うま味が増長されていきました。
とり野菜みそ×久保田
こちらも、石川県在住のファンの方のおすすめの「とり野菜みそ」です。大豆と米麹から作る米味噌に数種類の調味料や香辛料などを混ぜ合わせた調味味噌で、「各家庭に必ずある」「石川に帰省した際は絶対に箱で買って帰る」とファンの方も話すほど、石川県民が愛するソウルフードです。
とり野菜みそが生まれたのは、江戸時代の頃。廻船問屋を営んでいた「まつや」の初代当主が、船上で栄養価の高い食事を摂れるようにと考えたのが始まりです。「とり野菜みそ」の名前の“とり”は、てっきり鶏肉の“鶏”と思っていましたが、この歴史からも分かるように、野菜や栄養を“摂る”という意味が込められているのです。
鍋にするのが一般的ですが、それ以外にも肉や魚に漬け込んで焼いたり、煮物の隠し味に入れたりと、さまざまな料理に大活躍します。
とり野菜みその実食
今回は定番のとり野菜みそ鍋を作りました。出汁をとる必要がなく、水にとり野菜みそを溶かして、お好みの具材を入れて煮立たせるだけ。出汁もみそ以外の味付けも不要なので、何とも簡単です。
ファンの方々が口々に美味しさを語るとり野菜みそ鍋。その味わいは、魚介、チキン、ガーリック、香辛料などが入り混じった複雑かつ甘味の強い味わいで、やみつきになる後を引く美味しさです。これは確かに普通の味噌とは全く違います。
この鍋に合うのも「久保田 千寿」。千寿を合わせると、果物を加えたような爽やかな風味が感じられ、より広く口内にうま味が染みわたっていきます。もともと食が進む味わいのとり野菜みそ鍋ですが、お酒と合わさることで軽快な爽やかさが加わるため、より量を食べ進められるようになりました。
のどぐろ×久保田
島根県のご当地グルメ部で登場した「のどぐろ」が、石川県のご当地グルメとしても登場。のどぐろは日本海であればどこでも獲れるので、新潟県や富山県などのどぐろの産地として有名な県はいくつもあります。その中で、特に石川県金沢市がのどぐろで有名なのはなぜでしょうか。
のどぐろがブームになったのは2000年頃ですが、金沢ではそれ以前からのどぐろが食べられており、身近な魚であったこと、有数ののどぐろ消費地のため、地元で水揚げされたものだけでなく全国からのどぐろが入荷してくること、金沢市内にはのどぐろを名物として提供する飲食店が数多くあり、どこでも美味しいのどぐろが食べられること、などが挙げられるようです。新たな金沢名物として、のどぐろソフトまで登場しているんだとか。
のどぐろの実食
のどぐろの食べ方は、お寿司や塩焼きのほか、ひつまぶしスタイルで食べるのどぐろめし、のどぐろのしゃぶしゃぶなどさまざま。
ファンの方は「のどぐろのお寿司が一番好きで、絶品です」と話していましたが、残念ながらお寿司はお取り寄せできないので、今回はのどぐろの一夜干しをお取り寄せ。もともとのどぐろは脂が乗って甘さのあるうま味たっぷりの味わいですが、一夜干しにすることでさらにうま味が増しています。また、干物になっても脂のノリはそのまま。「噛めば噛むほどうま味がジュワーッとでてきて、ほどよい塩味と香ばしさもあってとっても美味しい」と、改めてのどぐろの美味しさを再確認です。
そんなのどぐろの一夜干しにぴったりだったのは、またまた「久保田 千寿」です。のどぐろから溢れるうま味や甘味に千寿が加わると、より味わいがふくよかになり甘味が増していきました。
千寿づくしとなった石川県のご当地グルメ。「千寿万能説ありますね」というファンの方の言葉を実感する回となりました。
久保田ご当地グルメ部 今後の開催予定
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!
■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
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定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「秋田県」 2023年6月27日(火)20:00~21:00(応募開始 2023年6月6日予定)
「香川県」 2023年6月28日(水)20:00~21:00(応募開始 2023年6月6日予定)
「茨城県」 2023年6月29日(木)20:00~21:00(応募開始 2023年6月6日予定)