毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、福井県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる福井県のご当地グルメをご紹介します。
久保田ご当地グルメ部とは
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、国内最大級の恐竜博物館があり恐竜王国として有名な福井県をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
せいこ蟹×久保田
福井県の冬の味覚といえば「越前がに」。11月6日にズワイガニ漁が解禁されました。ファンの方からも越前がにをおすすめいただきましたが、なかなか高級なもののため、今回は「せいこ蟹」をお取り寄せ。福井にお住いのファンの方は、「先週、越前町や三国町で蟹祭りをやっていまして、朝早く行って脚折れを安く仕入れて食べてきました」とお話されており、なんとも羨ましい限りです。
越前がにとは、福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニのことです。一方で、せいこ蟹は雄よりも一回り小さい雌のズワイガニのこと。
ズワイガニは水揚げされる地域によって呼び名が変わり、山陰地方で水揚げされる雄のズワイガニは「松葉がに」、石川県で水揚げされる雌にズワイガニは「香箱ガニ」と呼ばれています。
ちなみに「せいこ蟹」という名前は、蟹が背中に卵を背負っている姿から、子を背負っている蟹ということでせいこ蟹と呼ばれるようになったそうです。
せいこ蟹の実食
ファンの方の手元に届いたせいこ蟹は、甲羅の中に一杯分の身や内子、味噌が綺麗に詰められたもので、そのまま食べられます。「普段は自分で捌いてほじって食べるけど、何もせずに食べられるのはとっても嬉しい」と喜んでいただけたご様子。
普段は「久保田 千寿」を冷やしてよく飲んでいるというファンの方が当日用意されていたのは、「久保田 純米大吟醸」と「久保田 千寿 純米吟醸」の2種類。部位ごとにそれぞれの日本酒と味わって吟味していきました。
まずは、内子と味噌からです。「純米大吟醸と千寿 純米吟醸、どちらも美味しく僅差ですが、濃厚なうま味がある内子には純米大吟醸が負けずに合う」とのこと。
続いて、脚の身と合わせてみると、「純米大吟醸は華やかで甘味があるので、身の方にもちょうど合う。千寿 純米吟醸の方が酸味があるので、酸味が邪魔しちゃうかもしれないな」と、身も純米大吟醸に軍配か?と思ったところ、蟹酢をつけて身を食べると「千寿 純米吟醸の酸味と調和する」という発見をしていただきました。
せいこ蟹の部位によって味が違うため、部位や食べ方によって合う日本酒も変わるという、しっかり食事と合わせて日本酒を楽しみたいファンの方の見事な食レポでした。
竹田の油あげ×久保田
福井県は、油揚げの消費額が59年連続全国1位ということを知っていましたか?全国平均の約2倍の消費額を誇り、「あげフェス」なる油揚げイベントが開催されるほどです。福井県でこんなにも油揚げが食べられているのは、浄土真宗の信仰が盛んだったからだそう。信徒の催事である「報恩講」の昼食には精進料理が出され、そこで油揚げが好んで食べられていたようです。
福井県の油揚げは、一般的な薄揚げではなく、分厚い油揚げのことを指します。正方形の形をしており、厚さは分厚いものだと3~4cmもあり、ずっしりと中身が詰まっています。
“あぶらげ王国”の福井県に複数あるお店の中でも、「あげフェスで食べて美味しかったので」とファンの方からおすすめいただいたのが「谷口屋」の「竹田の油あげ」です。創業1925年から続く油揚げと豆腐の老舗店で、越前町の海から取れる天然にがりと100%国産の大豆を使い、北海道産の菜種油でじっくりと揚げた、看板商品の油揚げです。
竹田の油あげの実食
お取り寄せした竹田の油あげを見て、びっくり!一辺が約14cmの特大の油揚げです。ファンの方も「大きさと厚さに衝撃を受けるんじゃないかな。一般的に座布団揚げという言い方もしています」と話す通り、栃尾の油揚げを見慣れている私たちでも驚きます。
同封のパンフレットで紹介されていたフライパンを使った焼き方で焼くと、パチパチッと音があがり、パリッカリッと香ばしく焼き上がりました。大根おろしをのせて専用の越前しょうゆをかけて食べると、中からじゅわっと油が溢れて口の中に美味しさが広がります。こんなにジューシーな油揚げを食べたのは初めてです。
「カリッと焼いて、噛んだ時パリッとする感じが千寿と合う」と話すファンの方のおすすめ通り、「久保田 千寿」と合わせてみると、まったく違和感なく口の中で合わさっていきます。竹田の油あげと千寿、お互いの甘味が引き出されながらも、千寿のキレが油っぽさを洗い流しすっきりと楽しめます。
谷口屋のお店では揚げたても食べられるそうです。「揚げたてを塩に付けても美味しかった記憶がある」という話を聞き、これはぜひ一度現地で食べてみたいものです。
浜焼き鯖×久保田
若狭湾を有する福井県は海産物が豊富ですが、その中でも特産品なのが鯖です。福井と京都を結ぶ街道は、鯖の運搬量が多かったことから鯖街道と呼ばれるほどです。最近では、酒粕を餌にした「小浜よっぱらいサバ」なる鯖も養殖しているそうです。
鯖の食べ方としては、福井県が発祥の「焼き鯖寿司」が有名ですが、今回おすすめいただいたのは「浜焼き鯖」です。
浜焼き鯖は、鯖丸ごと一匹を竹串に刺して、時間をかけてじっくりと焼いた郷土料理です。この浜焼き鯖ですが、福井県では半夏生(はんげしょう)に食べる風習があるそうです。半夏生とは夏至から数えて11日目の頃のことで、越前大野の藩主が、田植えで疲れた領民をねぎらい、暑い夏を乗り切れるようにと鯖を食べることを推奨したのが始まりと言われています。「半夏生鯖(はげっしょさば)」とも呼ばれ、福井県大野市では現在でもその風習が伝わっています。
浜焼き鯖の実食
写真で見て分かってはいましたが、串刺しにされた鯖一匹の実物はなんとも豪快なビジュアルです。さらに香ばしい匂いが漂い、誰もが日本酒に手を伸ばしたくなる一品です。
ここは豪快にかぶりついていきます。薄い皮のパリパリとした食感と脂がのった白くて柔らかい身の心地よい食感、そしてほどよい塩味がついたコクのあるうま味と脂が口の中に広がっていきます。「鯖は脂が強いので、焼き立てだとさらに脂がじゅじゅっと出てくる感じです。そんな脂があるので、久保田 千寿 純米吟醸がいいと思います」ということで、早速千寿 純米吟醸を合わせると、鯖の香ばしい味わいと千寿 純米吟醸のほどよい辛味が互いに馴染んでいき、鯖のうま味と強い脂を千寿 純米吟醸の酸味が爽やかな味わいに変えていきます。ほどよい塩気も相まって、リセットされたように次から次に食べ進めたくなる組み合わせでした。
久保田ご当地グルメ部 今後の開催予定
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!
■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み:「KUBOTA MAIL NEWS」に既にご登録の方は、メルマガに記載の応募フォームからアンケートに答えてお申し込みください。
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定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「愛媛県」 2023年1月25日(水)20:00~21:00(応募開始 2023年1月6日予定)
「山梨県」 2023年1月26日(木)20:00~21:00(応募開始 2023年1月6日予定)