8月2日は「ハーブの日」です。料理やドリンクなどに使うだけで、味わいがワンランクアップします。そんな身近になりつつあるハーブを日本酒に漬けこんで楽しむ方法にチャレンジしてみました。おすすめのハーブや日本酒をご紹介します。
8月2日はハーブの日
8月2日は「ハーブの日」です。8と2でハーブと読む語呂合わせから、この日が「ハーブの日」に制定されました。
ハーブというと、身近なのはハーブティーなどで、なかなか家庭料理でハーブを使うことは少ないかもしれません。しかし、カレーを煮込む時にはローリエ、サーモンのマリネにはディル、肉を焼くときにはローズマリーといったように、いつもの料理にちょっとハーブを加えるだけで味わいがレストランの味のようにワンランクアップします。最近ではスーパーマーケットにも何種類か売っていることも多いので、試してみる価値ありです。
そんなハーブ、料理にだけではなくドリンクにも活用しても◎。今回は日本酒にハーブを漬けこんで楽しむ方法をご紹介します。
ハーブ香る日本酒アレンジ
ミント
ハーブの中でも最も身近でよく知られているものの一つがミント。ミントティーやお菓子、ドリンク、料理、はたまた化粧品など、幅広い用途で使われています。ミントを使ったカクテルで代表的なものに、モヒートやミントジュレップがあります。
そんなミントを日本酒に漬けて飲んでみると、入れた瞬間から清々しい清涼感が加わり、日本酒らしさをいい意味でマスキングしているので、日本酒が苦手な方でも飲みやすい味わいになっています。さらに、ライムを加えると、モヒート感もアップします。
今回は、フレッシュでキレのある生酒の「久保田 翠寿」に入れてみましたが、すっきりした淡麗タイプの日本酒であれば、ミントは合いそうです。
ミントを日本酒に漬ける時のポイントは2つ。まず1つ目は、入れる前にミントを手で軽く包んで叩くようにしましょう。香りがより引き立つようになります。2つ目は、ずっと日本酒に漬けておくとミントの味が強く出てきてしまうので、ほどよいところでミントは取り出すのがおすすめです。
レモングラス
レモングラスはイネ科のハーブで、ハーブティーやタイなどの東南アジア料理でよく使用されています。レモングラスを使う料理で有名なのが、世界三大スープの一つのトムヤムクンです。
レモングラスは、その名の通りレモンのような爽やかな香りが特徴です。日本酒に漬けてみると、ミントとは違う爽やかさが加わります。今回相性がよかったのは綺麗ですっきりとした「久保田 千寿 純米吟醸」。ほんのりとレモンの爽やかな香りになりますが、レモン汁を加えた時とは違い酸味は加わらず、不思議と日本酒の甘みを感じる味わいになりました。
パクチー
最近人気が高まり、専門店が登場したり、パクチニストなる言葉まで生まれているパクチー。コリアンダーや香菜(シャンツァイ)などとも呼ばれ、独特の強い香りがあるため好き嫌いがはっきりと分かれるハーブです。主にはアジア料理や中華料理、メキシコ料理などで使われますが、最近ではなんにでも追いパクチーをする人もいるほどです。
さらには、料理に使うだけではなく、パクチーを使ったモヒートなど、様々なパクチーカクテルも誕生しています。そこで、今回は日本酒との相性がどうなのかチャレンジしてみました。
パクチーの香りが強いので、香りが穏やかな日本酒だとパクチーの香りに負けてしまいます。そのため、パクチーに負けない香りのある日本酒の方が合いそうです。ただし、強すぎても喧嘩してしまうので、バランスが難しいところ。
今回よかった組み合わせは、華やかな香りが特徴の「久保田 純米大吟醸」。パクチーの香りをしっかりと感じながらも、純米大吟醸の香りも感じるバランスのよさです。日本酒と同量の炭酸水で割ると、さらに飲み口も爽やかになり、生春巻きなどの料理と合わせると食が進みそうなカクテルになります。
味わいの幅がぐんと広がるハーブアレンジ
今回は手に入れやすい代表的なハーブ3種類で試してみましたが、ハーブの種類は万を超えるとも言われています。別のハーブと日本酒でもっと美味しい組み合わせがあるかもしれませんね。