美容や健康のために飲みやすいタイプも数多く登場しているお酢。食欲促進や疲労回復にも効果があり、夏バテ対策にもぴったりです。そんなお酢は、実は日本酒とも相性抜群。スーパーなどで手に入れやすいお酢を使った、ドリンク&フードクリエイター・青山金魚さんが考えた日本酒ビネガーカクテルのレシピをご紹介します。
初級編:日本酒+お酢
まずは、初級編として、シンプルに日本酒とお酢のみを合わせたカクテルレシピです。
使うお酢は、黒酢にヨーグルトが加わり飲みやすく仕上がっている「ヨーグルト黒酢」です。
【材料】
・日本酒:100ml
・ヨーグルト黒酢:10ml
【作り方】
グラスにヨーグルト黒酢を入れ、日本酒を注ぐ。
※グラス、日本酒、ヨーグルト黒酢全てを冷蔵庫で冷やしておくと、より一段とひんやり美味しくいただけます。
今回使用した日本酒は2種類です。
「久保田 純米大吟醸」(写真右)とヨーグルト黒酢は、純米大吟醸の華やかな香りやほのかな甘味に、ヨーグルト黒酢のまろやかな酸味が際立ち、キレのあるすっきりとした飲み心地です。一方、大吟醸の生酒である「久保田 翠寿」(写真左)と合わせると、翠寿の上品でフルーティーな香りがふわりと香り、ヨーグルト黒酢の酸味とも穏やかに調和して、爽やかで穏やかな飲み心地になります。
ちなみに、ヨーグルト黒酢以外でも、果実酢であれば華やかでフルーティーな香りの日本酒とは相性がよい傾向にありますので、色々試してみてください。
中級編:日本酒+お酢のかき氷
中級編は、日本酒とお酢を合わせたものを凍らせた、オトナの遊び心あふれるかき氷です。
使うお酢は、りんご果汁を主原料にしたフルーティーで爽やかな「りんご酢」です。
【材料】
・日本酒:250ml
・りんご酢:25ml
・かき氷シロップ:適量
・お好みのフルーツ:適宜
【作り方】
①日本酒とりんご酢を混ぜ合わせ、タッパーなどに注ぎ入れ冷凍庫に入れる。
②6割方凍ってきたら一旦スプーン又はフォークでかき崩し、再び冷凍庫に入れ凍らせる。
③凍ったら再度スプーン又はフォークでかき崩し、器に盛り付ける。
④かき氷シロップをお好み量かけ、お好みのフルーツを添える(写真は、オレンジシロップをかけてリンゴスライス添え)。
りんご酢に合わせたのは、同じくフルーティーな香りや上品な甘味が特徴の「久保田 純米大吟醸」。しっかりと日本酒の味わいを感じつつも、すっと爽やかなオトナのかき氷に仕上がります。
甘いシロップをかけてデザートとして、シロップはかけずにさっぱりと食中のお口直しのソルベとして楽しむのもおすすめです。
上級編:ベジフルビネガーカクテル
上級編は、日本酒とお酢に加えて野菜やフルーツを使った、ちょっと本格的なカクテルをご紹介。
最近では、美容や健康のための飲むお酢として、果実発酵のお酢が増えており、いちごやみかん、ももなど様々なフルーツを使ったお酢がありますが、今回使うのは「パイナップル酢」です。
【材料(2杯分)】
・日本酒:150ml
・きゅうり:1/2本
・キウイフルーツ(ゴールドキウイ):1個
・パイナップル酢:30ml
・氷:8個
【作り方】
①きゅうりとキウイフルーツを適当な大きさに切る。
②全ての材料をミキサーに入れ滑らかに攪拌し、グラスに注ぐ。
野菜とフルーツでビタミン補給し、お酢で疲労回復効果が期待できる、ベジフルビネガーカクテル。暑い日差しや高い湿度などで疲れやすい夏の体を癒す美味しい一杯です。
パイナップル酢を加えることで、すっきりトロピカルなイメージに仕上がっています。
今回使った日本酒は「久保田 千寿 純米吟醸」。綺麗ですっきりとした味わいにほどよい酸味が感じられる純米吟醸酒で、どんな割り材ともぴたりと寄り添う万能な日本酒です。
オリーブオイルテイスター/ナチュラルフードコーディネイター/ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格も有す。
料理では年間12本以上のレシピコンテストを勝ち抜き、現在は家時間を楽しむお酒と料理を提案。企業と連携したレシピ開発を多く手掛ける。
主な著書は、「即決!選ばレシピ(主婦の友社)」、「医者がすすめる!カラダにいい最強おつまみ(タツミ出版)」など。