伊勢丹新宿店で開催された、日本酒「久保田」と丸山珈琲のコラボレーション。イベントは終了しましたが、そこで提供されたバリスタ直伝の日本酒×コーヒーのカクテルの作り方を公開します。
日本酒とコーヒーの出会い
ありそうでなかった日本酒とコーヒーの出会い。
先日まで、伊勢丹新宿店で開催していた日本酒「久保田」と丸山珈琲のコラボレーション。そのイベントで提供されたのは、日本酒とコーヒーの絶妙な組み合わせが楽しめる2種類のカクテルです。体験された方からは「コーヒーと日本酒の香りが時間差できて、それぞれの香りの良さに感動する」、「まろやかで飲みやすいので、どんどん飲んでしまう」などの感想も。
そんなコーヒーカクテルをもう楽しめないなんてもったいない!ということで、コーヒーカクテルを自宅でも再現できる丸山珈琲バリスタ直伝のレシピを、ドリップコーヒーの淹れ方とともにご紹介します。
バリスタ世界大会準優勝のバリスタがレシピ考案
コーヒーカクテルのレシピを開発したのは、2017年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(バリスタの世界大会)において準優勝の成績を収めた、丸山珈琲の鈴木 樹(すずき みき)バリスタです。
バリスタの大会ではコーヒーと副食材を合わせたオリジナルドリンクが審査項目の一つにありますが、あわせる素材がそれぞれ単体以上の味わいになるような相乗効果が生まれているかということが重要です。今回のカクテル開発でも、久保田のそれぞれの銘柄の個性と向き合い、このコーヒーとこの久保田だからこそ生まれる味わいを目指したそう。久保田とコーヒーの味わいが一体となり、より鮮やかにコーヒーの個性を楽しめるカクテルになっています。
バリスタ考案の日本酒×コーヒーカクテルの作り方
バリスタおすすめのドリップコーヒーの淹れ方
【材料】
・コーヒー粉(中挽き):12g
・お湯:125ml
※上記の割合は、コーヒーカクテル用です。コーヒー単体で飲む場合は、コーヒー粉とお湯の割合が1:15になるバランスがおすすめです。
【作り方】
①ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、湯通しする。
湯通しをすることで、紙の臭いを取り除くことができます。また、器具が温まり、コーヒーが冷めにくくなります。
②コーヒー粉を入れ平らにならし、30mlのお湯を注ぎ入れ、1分間蒸らす。
蒸らすことで、コーヒーの成分をしっかりと引き出すことができます。
③中央から外側に円を描くように50mlのお湯を注ぐ。
④30秒後、残りのお湯を全体にかかるように注ぐ。
3回に分けてお湯を注ぐことで、コーヒーの成分がじわっと溶け出て、濃厚でコクのある味わいに仕上がります。
久保田 萬寿×丸山珈琲のブレンド アイリッシュコーヒー
華やかな香りと重厚な味わいの「久保田 萬寿」には、定番の丸山珈琲のブレンドを合わせアイリッシュコーヒーに仕立てました。チョコレートのような華やかさと、複雑で深みのある味わいです。「久保田 萬寿」と丸山珈琲のブレンドのそれぞれの味わいを感じながらも一体となったハーモニーが絶妙で、定番同士の珠玉の組み合わせです。
【材料】
・丸山珈琲のブレンドのコーヒー粉(中挽き):12g
・お湯:125ml
・ブラウンシュガー:5~7g
・久保田 萬寿:10~15ml
・生クリーム(6分立て):25ml
【作り方】
①ドリップコーヒーを抽出する。
②①にブラウンシュガー、久保田 萬寿を入れ混ぜ合わせたら、温めたグラスに注ぐ。
③生クリーム(6分立て)を静かにグラスに注ぐ。
久保田 純米大吟醸×エチオピア産ドリップコーヒー
香り、甘味、キレが融合した「久保田 純米大吟醸」には、ドリップで淹れたエチオピア産のシングルオリジンコーヒーを合わせたシンプルなスタイルにしました。コーヒーが持つ華やかな香りが増し、酸味と甘みの奥行のある味わいが広がります。コーヒーと日本酒が互いに高め合います。
最初はホットで楽しみ、少し時間をおいて冷ますと、酸がたちよりフルーティーになるので、時間による味わいの変化もお楽しみください。
【材料】
・エチオピア産のコーヒー粉(中挽き):12g
・お湯:125ml
・ブラウンシュガー:5~7g
・久保田 純米大吟醸:10~15ml
【作り方】
①ドリップコーヒーを抽出する。
②①にブラウンシュガー、久保田 純米大吟醸を入れ混ぜ合わせたら、温めたグラスに注ぐ。
プロの味わいを自宅でも
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