買ったまま忘れてしまった日本酒や、飲み残してしまった日本酒などご自宅にありませんか?日本酒には賞味期限はないので飲むことができますが、保管状態によっては味が変わっていることも。そんな古くなってしまった日本酒の活用方法の一つが日本酒風呂です。日本酒風呂で期待できる効果や楽しみ方などをご紹介します。
古い日本酒の活用方法
買ったまま忘れてしまった日本酒や、贈り物でいただいて棚の奥に入れたままにしていた日本酒、いつかの飲み残しの日本酒など、ご自宅にあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
酒蔵にも、そういった日本酒が見つかったのですが飲めますか?というお問い合わせが日々寄せられます。
日本酒は、賞味期限の記載義務がありません。それは、日本酒には明確な賞味期限が存在しないからです。日本酒には比較的高いアルコールが含まれているので、アルコールの殺菌作用により腐敗することはないのです。そのため、製造年月から数年や10年以上経過しても、腐敗して身体に害を与えるということはないので、古い日本酒でも飲むことは可能です。ただし、保管状態によっては味が変わることがあります。高温や日の当たるところに長期間置かれていると、老香(ひねか)がしたり色が付いたりする場合があります。
味わいの変わった古い日本酒は無理に飲まず、別の方法で活用するのも一つの手です。その一つが、「日本酒風呂」です。
日本酒風呂の期待できる効果
リラックス効果
アロマオイルなどと同様、心地よい香りには脳を活性化し、自律神経を整える効果があります。そのため、日本酒風呂のいい香りに包まれることで、リラックス効果が得られます。
血流促進効果
美肌効果
酒造りをしている杜氏の手が綺麗、という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。最近では、日本酒成分入りの化粧品も発売されているので、日本酒がお肌にいいというのは知られているかと思います。
日本酒には、メラニンの生成を抑えるコウジ酸や、肌の角質層の構成要素であり保湿を維持する20種類以上の必須アミノ酸などが豊富に含まれているため、日本酒風呂に入ると美白や美肌効果が期待できます。冬は乾燥しやすい季節なので、お肌をしっとりとキープするにはぴったりの入浴法です。
日本酒風呂の楽しみ方
お酒は純米酒を選ぶ
また、リラックス効果を高めるには、ちょっと贅沢ですが純米大吟醸や純米吟醸を選ぶと、フルーツのような華やかな香りを楽しめます。
コップ1~2杯を目安にお好みで
敏感肌の方などは要注意
アレルギーがあるかどうか分からない方は、腕の内側などに日本酒を少量塗ってみて、肌に影響が出ないか確認をしてください。
冬には日本酒風呂を
体をあたため、お肌をしっとりとさせる効果が期待できる日本酒風呂は、冬にはぴったりの入浴法。お風呂に一杯入れると、バスタイムがより特別な時間になりますよ。