明日でいよいよ2021年も終わり。大晦日の定番といえば、年越し蕎麦です。蕎麦と切っても切れない関係のもの、それは日本酒です。年越し蕎麦の由来や江戸時代から続く蕎麦と日本酒の深い関係、おすすめの日本酒などをご紹介します。今年の年越し蕎麦は、粋な食べ方「蕎麦前」で楽しみませんか?
年越し蕎麦の由来
明日でいよいよ2021年も終わり。大晦日の定番といえば紅白歌合戦と年越し蕎麦ですが、準備は万端でしょうか?
そもそも、なぜ大晦日に年越し蕎麦を食べるのか、理由はご存知ですか?
由来や理由は諸説ありますが、蕎麦は細く長いので長寿を願うものであるとする説や、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいので1年の苦労や厄災を断ち切るという説、金銀細工師が金箔を伸ばしたり飛び散った金銀の粉を集めるのにそば粉を使ったことから、金を集める縁起物であるという説など様々です。どの説だとしても、蕎麦は縁起がいいものと考えられており、新しい年を幸せに迎えたいという気持ちが込められています。
年越し蕎麦を食べる文化は、江戸時代後期には定着していたと言われています。1814年に刊行された『大坂繁花風土記』には、「十二月三十一日 晦日そばとて、皆々そば切をくろふ。当月節分、年越蕎麦とて食す。」という記述があり、年越し蕎麦という言葉が登場します。年越し蕎麦は、200年以上続く大晦日の習わしなのです。
蕎麦と日本酒の深い関係
蕎麦と深い関係があるもの、それは日本酒です。
蕎麦自体の歴史は、縄文時代にそば栽培が始まったと考えられていますが、一般的に蕎麦が食べられるようになったのは、年越し蕎麦が定着したのと同じく江戸時代のこと。その頃から町に蕎麦屋が登場し始め、特に江戸で蕎麦の人気が高く、4000軒近くの蕎麦屋があったそうです。
その当時の蕎麦は、今のように作り置きしておくことができなかったため、注文が入ってから蕎麦を打って切り、茹でていました。そのため、提供までに時間がかかってしまったのです。その待つ時間を埋める役割として、日本酒が重宝されます。軽くかまぼこや卵焼きなどのつまみを食べながら日本酒を飲み、お酒がなくなったあたりで蕎麦がちょうど出来上がる。そんな楽しみ方をしていました。「蕎麦前(そばまえ)」という言葉がありますが、この江戸時代の粋な楽しみ方が由来しています。
蕎麦と日本酒の楽しみ方として、蕎麦に日本酒をかけて食べるという方も。日本酒が蕎麦の旨味を引き出し、香も引き立つようになります。ちょっと乾いて固まってしまったざる蕎麦に日本酒をかければ、さばけがよくなるというメリットもあります。
年越し蕎麦と楽しみたい日本酒
ゆく年くる年
収穫したばかりの酒造好適米「五百万石」の新米を100%使って醸した新酒です。新酒ならではの澄んだ香味に、淡麗辛口の味わいの中にもまろやか旨味を感じるお酒です。
「ゆく年くる年」という名前は、大晦日に楽しむにはふさわしい日本酒です。
希望小売価格
1,800ml 3,267円(税込)
720ml 1,573円(税込)
久保田 千寿 純米吟醸
綺麗ですっきりとした味わいと、上品で澄んだ香りでバランスのとれた、料理の邪魔をしない純米吟醸酒。口当たりはやわらかく、ドライな飲み口を楽しめます。冷やすとほどよい酸味とキレを、常温になると酸味がたち、旨味の余韻を感じられます。
希望小売価格
1,800ml 2,800円(税込3,080円)
720ml 1,300円(税込1,430円)
300ml 650円(税込715円)