火入れを行わないフレッシュな味わいが魅力で、久保田シリーズの中でも女性に人気が高い「久保田 翠寿(すいじゅ)」。上品な甘味、軽やかな味わいで、日本酒になじみがない人にもおすすめの銘柄です。本記事では、その誕生秘話や味の魅力、美味しい飲み方、おすすめのペアリング料理も紹介します。
「久保田 翠寿」について
朝日酒造、久保田シリーズの中の一つ
「久保田 翠寿」は、1985年に誕生した朝日酒造の看板銘柄「久保田」シリーズの中の一つです。
朝日酒造は、1830(天保元)年に「久保田屋」の屋号で創業した老舗の酒蔵で、豊かな自然の中で酒造りに携わってきました。昔から、米や水など酒造りに必要なものはいっさい妥協をしない品質本位、そしてお客様本位の姿勢を貫いています。
時代の変化を読み取り、その時代の「美味しい」を追求し続ける。そんな取り組みの中で誕生したのが、当時の日本に「淡麗辛口」の革命をもたらした「久保田」でした。現在「久保田」は15種類あり、その中でも寿シリーズは「久保田 翠寿」の他、「久保田 萬寿」「久保田 碧寿」「久保田 紅寿」など、それぞれ味わいの魅力が異なる商品が揃っています。
「久保田 翠寿」はお客様の声を形にしたもの
「久保田 翠寿」の魅力
生酒ならではのみずみずしさ
軽やかな味わい
上品な甘味
華やかな香り
4~9月に出荷される限定品
翠寿は4~9月に限定出荷される商品です。華やかな香りの後にやってくるキリリとした喉ごしは、まさに夏向きの味わい。華やぐ春や、爽快な涼を求める夏の乾杯酒として楽しんでみてはいかがでしょうか。短い期間しか発売されない特別な味を堪能ください。
希望小売価格
720ml 2,810円(税込3,091円)
「久保田 翠寿」の美味しい飲み方
冷酒で飲むのがおすすめ
翠寿は、約10℃の冷酒(花冷え)で飲むのがおすすめです。香りがより甘く華やかに感じられ、みずみずしさや、シャープな味わいが引き立ちます。
ちなみに翠寿は塩とも相性が良いので、ぶつ切りにしたライムをしぼって、グラスのふちにソルティドッグのように少し塩をつけるのもおすすめの飲み方です。ライムだけでなく、柚子やすだちなどとも合います。
冷製料理と合わせて
保存は冷蔵庫で
「久保田 翠寿」に合う料理
大葉にんにく醤油で漬けたチーズの枝豆ピンチョス
まず紹介するのは、火要らずの簡単おつまみです。醤油とみりんの和風で仕上げたピンチョスは、翠寿とも好相性。大葉の爽やかな香りが、より翠寿の香味を引き立てます。
【材料(作りやすい分量)】
・チーズ(キャンディータイプ):15個
・枝豆(冷凍):正味10〜15g
・大葉(軸を切り落とし縦半分に切る):10枚
・お好みのパン:適量
A
-しょうゆ:1/2カップ
-みりん:大さじ2
-にんにく(すりおろし):小さじ1/2
【作り方】
①ボウルに大葉とAを入れ、混ぜ合わせる。チーズ、解凍してさやから出した枝豆を入れ、1時間以上浸す。
②小さくカットしたパン、漬けた大葉、チーズ、枝豆の順番にピックや爪楊枝などで刺す。
【ポイント】
・キャンディータイプのチーズを使用しましたが、小さいモッツァレラチーズや1cmほどの角切りにしたクリームチーズなどを漬けても美味しく仕上がります。
・今回作った大葉にんにく醤油は、2〜3回は繰り返し使用できます。
スモークサーモンとブロッコリーの冷製 すだちの香りを添えて
翠寿は燻製の香りと調和することから、スモークした食材との相性も抜群です。ここでは手に入りやすいスモークサーモンを使ったサラダを紹介します。
【材料(2人分)】
・ブロッコリー:80g
・スモークサーモン(市販品):80g
A
-オリーブオイル:大さじ1と1/2
-赤たまねぎ:1/4個
-すだちの汁(輪切りにカットしてしぼる):2個分
-しょうゆ:小さじ1/4
-塩/ピンクペッパー(粗くつぶす):各少々
【作り方】
①ブロッコリーは小房に分けて、縦1/2等分にカットする。沸騰した湯に塩(分量外:適量)を入れ、1分ほど茹でてザルにあけて粗熱を取る。
②赤玉ねぎはみじん切りにし、キッチンペーパーで包んで水分を軽くしぼる。
③ボウルにAを入れ、混ぜ合わせる。スモークサーモン、①と②を加え、軽く和えて冷蔵庫で冷やす。
④器に盛り付け、ピンクペッパー(分量外:少々)をちらす。
【ポイント】
・すだちの代わりにレモンを代用しても〇
・赤玉ねぎは水分が出やすいので、しっかりキッチンペーパーでしぼってから和えると、味が薄まらず最後まで美味しく楽しめます。
塩茹で豚のスープマリネ 黒胡椒とわさび仕立て
適度に食感を残しながらも、薄味で柔らかく煮た豚のマリネです。黒胡椒とわさびの心地よい辛みが、翠寿のシャープなキレを引き立てます。
【材料(2人分)】
・豚肩ロース肉:250g
・オリーブオイル:小さじ2
・塩、粗挽き黒こしょう/薄力粉:各適量
A
-水:2と1/2カップ
-しょうが(輪切り):8枚
-ローリエ:2枚
-コンソメ(顆粒):小さじ1
-塩:小さじ1/2
B
-しめじ:50g
-茹で汁:150ml
-オリーブオイル:大さじ1と1/2
-わさび:小さじ1/2
-粗挽き黒こしょう:小さじ1/4
【作り方】
①豚肩ロース肉の両面に塩、粗挽き黒こしょうをふり、すりこむ。薄力粉を全体にまぶし余分な粉をはたき落とす。しめじは石づきを切り落とす。
②温めた鍋にオリーブオイルをしき、肉を入れ、中火〜強火で全体に焼き色をつける。余分な油をキッチンペーパーでふき取り、Aを入れ、ひと煮立ちさせる。落とし蓋をし、弱火で約1時間煮る。
③②をまな板に移して5mm幅にカットし、器に盛り付ける。
④手鍋にBを入れ、ひと煮立ちさせる。弱火〜中火で1分ほど煮たら、③の器に流し入れ、フレンチパセリ(分量外:適量)を添える。
【ポイント】
わさびは香りが飛びやすいのでしっかりめに効かせてください(苦手であれば控えめに)。