「二才の醸」をお手伝い!SHUGO編集部が青木酒造でお酒造りを体験2

出麹の作業を体験させて頂いて、この日の作業はお終い。その後で酒蔵を見学させて頂き、お酒造りに使う検査器具や麹の話、そして「二才の醸」をはじめとしたお酒造りについてお話を伺いました。

 

日本酒醸造に使う酵母や機器の説明を受けています。
出典:SHUGO-sake.media

お酒の品質や醸造具合を検査する試験室では、アルコール度数や酸度を計る機器について説明していただきました。醸造中のお米を取り出して、濾し取った液体の状況を分析しながら発酵の状況を把握し、醸造を進めていくのだそう。ちなみに、最近時々見かける低アルコールのスパークリング日本酒は、醸造の状況を見ながら通常より早めに仕上げる造り方をする蔵もあるとか。

日本酒の醸造具合を計る機材です。
出典:SHUGO-sake.media

酒蔵見学の後は、いよいよお待ちかねの試飲タイム!青木酒造のお酒は、辛口のお酒も含めて、しっかりしたやさしいお米の甘さと旨さが残っているのが特徴で、筆者は特に「御慶事 純米吟醸 辛口」が大好きです。

 

青木酒造のお酒。二才の醸以外にも、ひやおろしや雄町 純米吟醸など、評価の高いお酒が沢山あります。
出典:SHUGO-sake.media

当日は、このお酒に使われている「一番星」というお米を生産し、「二才の醸」にもご協力いただいている秋庭農園の秋庭夫妻ともお話をさせて頂きました。やっぱりどういう人がお酒の原料となるお米を造っているかを知ると、お酒が更に美味しくなりますね。

 

青木酒造の契約農家である、秋庭農園の秋庭夫妻です。
出典:秋庭農園

 

今年の「二才の醸」のラベル造りはいよいよこれからとの事で、今回お酒造りに参加した学生が作ったコラージュの元イメージを見せて頂きました。青系と緑系の色合いが多い印象です。昨年の「二才の醸」はオシャレなパステルな感じに仕上がっていましたし、今年も素敵なデザインを期待しています。今年は1月には出荷できる状態になる見込みとの事で、今から出来上がるのが楽しみです。

二才の醸のラベルデザイン中です。今年のデザインはどうなるんでしょうか?
出典:SHUGO-sake.media

 

筆者の感想として、「二才の醸」に限らず青木酒造のお酒の特徴は、お米の旨みを丁寧に引き出し、優しい甘さをしっかり表現していることにあります。技術面では、醪を優しく絞ることで、米の旨みだけを引き出す工夫や、純米吟醸以上はすべて原酒として出荷出来る様、加水せずに美味しい状態にお酒を作っていくこと等工夫を凝らしているからこそ出る特徴だと感じました。

 

他方で、青木酒造が蔵として持つ人としての温かみが、しっかりお酒に伝わっているからこその味わいだとも筆者は感じます。例えば「二才の醸」の仕込みの季節は、当然のことながら日本酒の仕込みの最盛期で、蔵人にとっては一番蔵の衛生や状態管理に気を使わなければいけないタイミングです。そういった時期にもかかわらず、杜氏をはじめとした蔵人が快く了承してくれたからこそ、青木酒造の「二才の醸」は成立したと専務の青木知佐さんにご説明頂きました。杜氏の箭内さんによると、「人の気持ちが集まるから人気が出る」とのことで、お酒造りに対してオープンで周囲を巻き込んでいく青木酒造の風土が、お酒の優しい甘さのもとになっているのだと感じたエピソードでした。

 

今回の仕込みを最後にして、「二才の醸」は次の蔵へと引き継がれる事となるそうですが、青木専務によると二才の醸を作ることで得た、色々な人と一緒にお酒を造る経験は是非今後とも残していきたいとの事。今後も折を見てお酒造り体験や酒蔵見学も実施していきたいとの事でしたので、興味のある方はFacebookアカウントをフォローしてみては!?