
日本酒にはさまざまな銘柄があります。産地、製造方法、飲み方によって味わいもさまざま。自分好みの味を見つけるために飲み比べをする人も多いでしょう。
しかし、種類の違う日本酒を適当に飲むと、本来の風味を感じられないこともあります。それでは飲み比べをする意味がありません。
そこで今回は日本酒の飲み比べをする順番、ポイントなどを解説していきます。
目次
1.日本酒の飲み比べをする順番とポイント
日本酒の飲み比べは基本的に個人の好きなように楽しんで大丈夫です。しかし、基準となる順番を抑えることで、日本酒本来の美味しさを味わうことができます。具体的には以下のとおりです。
1-1. 味わいが淡く香り高い銘柄から飲む方がオススメ!
日本酒の味わいはとても繊細で、強い味や香りのあるものと合わせてしまうと、香りなどを感じづらくなってしまいます。なので、日本酒の飲み比べは香りが高く味わいの淡い順番で飲む方がオススメです。
銘柄によって特徴が異なるので一概には言えないのですが、カンタンに言ってしまえば「大吟醸→吟醸→純米」といった順番です。
精米歩合の低い純米酒は、造りやお米の風合いが濃厚なものが多く、吟醸酒の淡く澄んだ香りを利きにくくなってしまいますので、骨太なお酒はあとで楽しむ方がおすすめです。
1-2. 好みの日本酒から飲んでもOK
上の情報と逆行してしまいすみません。。とはいえ、純米酒と吟醸酒を飲み比べたりすることもたくさんあるので、あまり意識しすぎず好きな銘柄から飲み比べても問題はありません。
少しずつ口に含んで香りを楽しみ、日本酒を飲み比べていけば、細かい味わいから香りの違いが感じられると思いますので、好きな形で日本酒を楽しむのが一番です。
2.日本酒を美味しく飲み比べる5つの方法
日本酒を美味しく飲み比べるには、さらに細かなポイントがあります。ある程度、飲み比べに慣れてきた人は以下の方法を試してみてください。
2-1. 造りの違いを順番に飲み比べる
日本酒には、特定名称ごとに順番に飲み比べるという楽しみ方があります。特定名称とは吟醸酒、純米酒といった日本酒のジャンルの。特定名称は原料、製造方法によって分けられていてそれぞれに異なった特徴もあります。
実際に飲み比べするときは、先の章でもお伝えしたとおり「大吟醸」「吟醸」「純米」の順に飲むのがおすすめです。基本的には純米と名がつく日本酒は、米の旨味が濃い傾向にあります。そのため、先に飲むと舌が慣れてしまうことがあります。日本酒の飲み比べは、淡い風味の吟醸系から飲むように意識してみてください。
2-2. フルーティーな日本酒同士で飲み比べる
日本酒を飲み比べるときには、味わいよりも香りの違いに注目すると面白いと思います。香りの違いには、単純に強弱だけでなくフルーティな中にもメロンのような香りや、マスカットのような香りなど、大きく特徴が異なって面白いです。
2-3. 日本酒の産地ごとに飲み比べる
日本酒は各地元の酒米、水によって特徴に変化があるので、地域毎の特徴を探してみるのも楽しいかもしれません。産地ごとに順番に飲んでいけば、地域の味わいの違いを感じやすくなります。
2-4. 辛口と甘口の日本酒を飲み比べる
日本酒には辛口・甘口という表現がありますので、ぜひその違いを確かめるために辛口と甘口の日本酒を飲み比べてみてください。辛口といっても実際に辛いわけではなく、淡麗なスッキリとした味わいと、甘口の違いがわかるかと思います。
3. 味が途中でわからなくならないために
日本酒を利いて楽しむためには、味や香りがわからなくなってしまわないように、日本酒と同量のお水(安らぎ水)を用意して、1口ずつ挟むようにしましょう。
4.まとめ
日本酒の飲み比べをする順番、ポイントを解説してきました。今回解説したポイントを抑えておくことで、誰もが日本酒の飲み比べを楽しめるようになります。まだ、自分好みの味に出会ってない人は、ぜひ色々な銘柄を飲み比べてみてください。ときには驚くほど自分と相性のいい日本酒に巡り合うことでしょう。